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なぜ、日本の地熱がつぶされたのか.

母の先祖が信長の執拗な追手を避けるため白木谷に落ちのび、誇りある名前『朝倉』から『白木』に変えた。そのいわれにつながる高速増殖炉もんじゅが姉川の戦いから四百三十年の月日を超えて自分の前に突然現れた。 

「もんじゅは、あの事故さえなければ、成功していたんですよ。何者かが、もんじゅ運開から三ケ月後 ナトリウム漏洩火災を発生させました。わざと、角のついた温度センサーを配管内にセットし、それが原因で、配管内に渦がおこり、ナトリウムが漏れだしました。ナトリウムは激しく発火し、大火災になりました。また、五年後、非常用ディーゼル発電機を故障させ、さらに、最終的に今度は三トンの鉄のかたまりを原子炉内に落下させたのです。これにより完全にもんじゅを停止させることに成功しました。事故発生後、復旧作業の担当課長が、謎の自殺。変死体が敦賀市内の山中でみつかりました。ご存知だと思いますが次々と関係者が死んでいくんです」
「はい、事故のビデオ隠蔽問題を内部調査していた担当者である総務部次長が、ホテルから転落し、亡くなった・・死因が警察発表と違うことが後で発覚し、大問題に・・・」

「CIAの手口です。秘密を知った、真実を知る人間がこの世から消えてしまうのが最大の安全策です。反対しました。そんな馬鹿な話があるかって。上司から脅されました。部署を変えられ、三年間、仕事を取り上げられました。それで、早期退職を申し出ました。退職金はなぜか想定の二倍でした。私は抗議して通常の退職金以上は返済しましたが・・・、一九八六年当時、アメリカが一番懸念したのが最大の原発マーケットになりつつある日本で、発生したチェリノブイリ原発事故により、原発反対運動が再燃することでした。欧州では激しい脱原発の運動がおこっていましたから、そこでニューサンライズ計画を立ち上げさせたのです。結果はご存知のように、太陽熱、風力も地熱もすべてだめだという結論になりました」

「では、最初から新エネは、だめだとする答えがあって仕組まれたニューサンライズ計画だったんですか?」
「そうです。日本人を洗脳するためです。自然エネルギーがいかに使えない脆弱なエネルギーであるかを日本人が完全に納得するように。次に、地球温暖化キャンペーンを行いました。安い石炭や原油を使えなくするためです。マスコミや学界を総動員した地球温暖化キャンペーンは成功しました。これが、チェリノブイリ原発事故のあとでも、日本だけが原発を作りつづけた理由です。将来にわたり、二度と自然エネルギー開発運動が日本で盛り上がらないようにする。それが、CIAに課された使命だったのです」

山崎は突然しゃべりだした。「世界のマスコミと日本のマスコミが全く異なる報道をしているのが、地球温暖化問題である」と地球物理学者のスミスから馬鹿にされていた憤りが噴出した。

「地球温暖化のキャンペーンは、EUが排出権取引でお金を日本と中国から引き出すために作った虚構です。実はこの20年以上、地球の平均温度は変わっていないのです。むしろ、最近の観測結果から、寒冷化を懸念すべきという科学者が多くなりつつあります。南極の氷も近年、増加しているとNASAが発表しました。世界中の都市の人口集積に起因するヒートアイランド現象と定期的に発生するエルニーニョ現象による異常現象を、全て地球温暖化の影響としてマスコミに流しています。
日本人は、『地球温暖化は人間が排出する二酸化炭素ガスによる』と90%が信じていますが、欧州では40%、アメリカでは25%ぐらいの人しか信じていませんよ。アメリカ、オーストラリア、スイス、英国、カナダなどの国々は温暖化対策予算の削減や関係役所を閉鎖しています。スイスでは、炭素税も見送られました。2009年のクライメートゲート事件、IPCCのメールがハッキングされ、恣意的なキャンペーンの嘘が世界中に広く知れ渡り、一気に信用が失墜しました。また、近年のNASAなどの観測結果が公開され、予測シミュレーションと大きく違うために、地球の平均温度が、この20年以上、変わらない事実がばれてしまいました。
日本のマスコミだけが国民に伝えていないのです。原発再稼働を推進するため、利権の巣窟の《温暖化村》を支える環境庁の官僚、および東京大学の御用学者、マスコミによる陰謀でしょうかね。
寒冷化と温暖化は常識で考えても、生命にとって温暖化の方が生命活動を増加させることは科学的事実です。先日、わずかな降雪で、日本全体が交通や水道や全ての社会的インフラが止まりました。とくに、海に囲まれ、大陸国家でない、日本列島は南北に延びている点でも、温暖化の影響が一番、出にくい国です。その日本が温暖化対策費として、毎年4兆円の税金を無駄に使用しています。経済的マイナスを考慮すると、年間の10兆円から15兆円も国富を失っています。これを止めれば、消費税なんか上げなくても財政再建ができるんですよ。これも、日本人がマスコミの情報を真実だと信じる無知からくる弊害ですね・・・日本だけが、世界中からカモにされているんです」

男はすこし、微笑しながらいきり立つ山崎を見ている。ゆっくりと喋りはじめた。

「そうですね。もともと、欧米が、日本と、成長をする中国などの発展途上国から排出取引のお金を奪い取る計画でした。ところが、逆に、発展途上国が、文明を先取りした先進国に資金援提供を強く要求するようなり慌てたのです。風向きが変わり始めて、日本以外の先進国は、温暖化キャンペーンには距離を置くようになりました。日本の常識が実は、世界の非常識と言われています。日本だけが、テレビや学校で地球温暖化を真実のように伝えています。英国やオーストラリアの小学校では温暖化については疑問があることをちゃんと教えています・・・」

冷静に話す男をみて、山崎は少し恥ずかしくなり話題を変えた。
「地熱発電つぶしの陰謀をロシアに対して日本もしていたことをご存知ですか?」
「本当ですか?それは初耳です。教えてください」

「日本は北方領土返還交渉の時です。外務省にロシア側から北方四島の電力を日本の技術援助で、地熱発電で賄えないかと打診されたんです。日本側は無償で地熱調査し、有望なデータをあえてダメなデータにねつ造して地熱開発を止めさせたんです。その代わりに、日本は重油発電機施設を寄贈したんです。そうすると、ソ連の重油は質が悪く使えませんから、日本からの重油を使う限り日本の援助が必要になります。北方領土四島の世論を親日に仕向け、ロシア側と有利な交渉ができるようにしたんです。いったん、地熱発電ができると永久に日本からの援助がいらなくなりますからね」
「そうですか。外務省もなかなかやりますね。では、こちらの地熱の話を続けさせていただきます。CIAが通産省からアメリカに留学していた通産省トップエリート官僚内山をエージェントに仕立てたんです。帰国し数年後、内山は華々しく通産省のアメリカのロビーイストとして舞台に現れました。独立した時から数十億円の現金が彼の預金口座にあったと聞いています。その資金を使い、ニューサンライズ計画を資源科学省に持ち込んだのです。
工作活動が実行されたのです。日本の地熱発電を本気で取り組むと同じ安定したベースロードとして最大の原子力のライバルとなるんです。地熱が増えると、アメリカの原発やウランを濃縮したイエローケーキを売り込めなくなる。
日本が本当にアメリカから独立した国家にならないために、《エネルギーと食糧》を自給自させないことが必要なのです。
そこでアメリカはCIAに 内山を使い自然エネルギー開発をお題目とするニューサンライズ計画を立案させた。わざと、ことごとく国立公園内の有望地区の地熱プロジェクトを破たんさせたんです。これにより今後、未来永劫、日本での地熱開発の可能性が完全に消滅したわけです・・・」
山崎が沈黙していると、男は話を続けた。
「こんなことを言うと、いわゆる陰謀論と日本人は考えるかも知れませんが、アメリカはエネルギーに関して、CIAを使い、世界中でこのようなアメリカの産業を守る陰謀を≪通常業務≫で繰り広げているのは事実なんですよ」
「質問をしてよろしいですか?」
「どうぞ」
「あなたが週間文秋に内部告発の情報を流したのですか?」
「私じゃないですよ。上司からは、私だと疑がわれましたがね、相当いじめられましたよ」
「もう、ひとついいですか?」
山崎が最後の質問を男に尋ねた・
「内山さんの突然死はあまりにもタイミングが良すぎます。内山さんもCIAに消されたんですか?」
「それは私もわかりません・・・、知らない方がいいと思います。あなたにとって。世の中には、知らなければいけないことと知らない方がいいことあるでしょう、山崎さん」
男は山崎をすこし憐れむような表情を見せてつぶやくように語った。

山崎が帰ろうとすると、男は地熱と原発のもう一つの深い闇について、ダムから水があふれるかのように山崎に語りだした。

# by masashirou | 2016-02-08 20:44 | Comments(0)  

GHQによる日本の洗脳工作

 豊かな日本の若者の心を《効率一辺倒》の考えが蝕んでいた。失敗は無駄であると若者達は教えられた。若者はもう冒険する心を失ってしまった。
 古い地方の造り酒屋は、焼酎ブームで日本酒離れがすすみ、経営状態が著しく悪化していた。沢田の姉の家も、今年一杯で灘の大手酒造メーカーの下請け工場に組みこまれるという。沢田は少し寂しそうに語った。

日本人の憎悪エネルギーを戦後、軍国主義者と旧秩序の破壊に向ける。そう考えたマッカーサー元帥は、日本の伝統文化を完全に否定させることが最重要課題と考えた。それは食の分野から始められた。アジアで一億人の巨大な植民地である日本の食文化を根底から変える。その目的は、アメリカの小麦と牛肉などが輸出できる国にすることである。その一番の障害になると考えられたのが、日本酒と醤油である。醤油を日本人が使うかぎり、パンやバターの需要は生まれない。そこでマッカーサー元帥は部下に指示をした。「三年間、醤油に大豆を使用することを禁ずる」
醤油が米と魚の需要をささえる元凶である。日本人が米と魚を主食とするかぎり、アメリカの小麦や牛肉が売れない。山間地での農地の米の生産があると、そこには地域社会をまとめる庄屋がいて、庄屋を中心に共同体が形成される。海辺の集落には漁村に網元がいて、漁民を束ねて共同体を形成している。強い絆で結ばれた共同体こそ再びアメリカに対抗する強い日本が蘇る種である。その種がある限りアメリカは安心できない。その種を根絶せよ。

テレビの画面から『ローハイド』『ララミー牧場』『ボナンザ』などの西部劇もの、『名犬リンチンチン』『名犬ラッシー』などの動物もの、『パパは何でも知っている』『アイ・ラブ・ルーシー』『奥様は魔女』などの明るく楽しいアメリカの家庭ものドラマが溢れ出るように流れ出す。すべてがアメリカ文化を賛美する番組であるが、それらが日本の家庭に届けられた。

老舗の日本酒醸造元や醤油醸造元が無くなれば地域のまとめをする核がなくなる。酒や醤油の蔵元は長い伝統を受け継いでいるので、地域社会の歴史文化の語り部の役割がある。それがあるかぎり、日本人はまた、団結してアメリカに歯向かう恐れがある。あらゆる日本の文化が劣ったものという刷り込みがなされていった。一万二千社あった全国の醤油醸造元が三年間で半減する。一方、学校給食でパンと牛乳、脱脂粉乳が配給され、トマト・ソース、マヨネーズ、ジャムなどが毎日子供たちに配られた。食生活のアメリカ化戦略が実行された。そして、七十年が過ぎて、その成果がみのり、醤油醸造元は千五百社までに激減してしまう。また、《お米を食べると胴長になるとか、頭が悪くなるとか、醤油を飲むと高血圧になる》とかマスコミを駆使した日本食の否定的なキャンペーンを流した。

 日本全体にアメリカの効率一辺倒の文明が支配している。
古いもの、小さなものが少しずつ、その灯を消そうとしていた。
 永六輔氏が次のように語っている。
「文明と文化の唯一の違いは、文明が時と共に滅びてゆくのに対し、文化は逆に、時とともに価値を増してゆくものだ」
時が滅亡させようと動き出したものは、人間がどうあがいても止められるものではない。もし、小さな地酒の灯が消滅するのなら、それは文明の一部だったのかもしれないと、山崎は思った。

# by masashirou | 2016-02-08 20:40 | Comments(0)  

関東電力OL殺人事件の真相!

「それに関東電力OL売春婦殺人事件の事はご存知でしょう?」
「関東電力OL・・殺人事件ですか?」
「そう・・・」男が山崎の顔を見ながらつぶやくように言った。
「関東電力という有名な企業の中枢の企画部副長というエリートが毎晩、売春婦として街にたって客を取っていた。テレビや週刊誌で連日報道されましたからよく知っています」
「本当は、全て、でっち上げなんですよ」
「えっ。そうなんですか?」

「彼女は渡部通産大臣と関東電力との重要な交渉役でした。当時の通産省は原発推進派と自然エネルギー派で壮絶な戦いがなされていました。被害者は電力会社が導入しようとしているプルサーマル原発の危険性を示す論文を通産省に提出する準備をしていました。事故の時に放出される放射能汚染が著しく増加し、操作性の難しさを指摘する論文です。福島原発事故で、黒煙と炎と黒い煙を上げて、すごい爆発音で、三回爆発する映像が世界中に流れました。あれがプルサーマル原発の爆発です。一,二号機の水蒸気爆発とはまったく異なる爆発です。最初の爆発は水蒸気爆発、二回目の爆発は核爆発でした。これこそが被害者が、最も危惧し、指摘していた事故です。つまり、一部の燃料棒のみにMOX燃料を入れると、発熱量にムラが生じる。温度の不均衡が進行すると、高温部の燃料棒が破損しやすくなる。水蒸気管破断のようなPWRの冷却水温度が低下する事故や、給水制御弁の故障のようなBWRの炉内圧力が上昇する事故が発生した場合において、出力上昇速度がより速く、出力がより高くなるのです。この論文が、左翼系のマスコミや通産省の自然エネルギー推進派に渡れば、プルサーマル計画が宙に浮いてしまいます。だから、殺されたんです」

「やはり、そうでしたか・・・どうして、命を懸けて行動したのですか?」
「当時、関東電力内部でも阪神大震災、スリーマイル原発事故発生による反原発思想が大きくなりつつあったのです。被害者のお父さんが関東電力本社の副部長時代、脱原発を主張していましたが、突然、左遷され、癌で亡くなります。父の意志を彼女は受け継いだ。会社が導入しようとしていたプルサーマル原発の危険性を通産省や大臣に警告する彼女が邪魔だった。『原発に比して地熱発電の優位性に関する論文』が受賞するくらいの超エリートで、関東電力初の女性総合職のトップエリート社員でした。単なるOLではありません。また事件の後、被害者が研究を進めていた地熱発電は新エネ法から除外され国の補助金が打ち切られました。そして、プルサーマル原発が稼働します。不可解なことに、事件の直後、被害者の上司の男たちが異例の出世をします」

「つまり、被害者が原発よりも地熱の優位性を検証した研究論文を書き、受賞。世間の注目を集めている被害者が、今度は、プルサーマルの危険性を論文にまとめて通産省に提出しようとした矢先、異常な性癖の売春婦という汚名を着せられ、殺害された」というシナリオですか・・・殺すにしても凄い憎悪を感じますね。ネットでみると被害者はかなりの知的で美人ですから、違和感があります・・・関東電力ぐらいの力があれば、単なる殺人事件として、警察とマスコミ隠蔽工作ぐらいできそうな事件ですけど・・不思議にも、関東電力広報部は動かなかった・・むしろそれを大きく広めた感が見受けられます…変ですね。この事件を題材にした本が、何冊も出版され、映画やテレビなどが多く製作されていますが、事件の被害者の異常な性的猟奇性を強調する内容ばかりです。企業の信用を傷つけた場合、上司たちは降格されるのが普通ですよね・・・・・・」山崎は自分自身に言い聞かせるように呟いた。

「真実を隠蔽する方法には二つの方法が用いられます。ひとつは大衆が理想とする犯人像にぴったりの犯人を作り上げ、逮捕して事件を早く収束させる方法です。この場合は、貧しい、アジア、有色人種、肉体労働者、不法滞在者、これで大衆は納得しますこれに類似した事件が、鹿児島での強姦事件です。早朝、路上で強姦して逮捕された青年は無実でした。五年後に冤罪事件と判明した事件です。この時の大衆が期待する理想の犯人像は、金髪、ホストクラブの売れないホスト、元非行少年でした。警察はDNA検査で本人以外のDNA鑑定が出ているのを隠蔽して、被害女性の証言にもとづき、逮捕しました。
二つ目の方法が、事件の本質から大衆の目をそらさせる方法です。沖縄返還時の核持ち込みに関する密約を暴いた毎日新聞の西山記者の事件では、この方法がとられました。情報をリークした外務省エリート女性官僚との情交が何回あったのか?大衆の大好きな不倫スキャンダル事件にしてしまうのです。そうすれば、だれも、沖縄返還の真実を追求することができなくなるのです」

「CIAが世界中で展開している基本戦略ですね。私もそんな事例をアメリカの石油企業が行うのを、いくつか見てきましたからおっしゃる通りだと思います・・・」

「そうですか。ご指摘のとおり、この事件について異常に多くの本や映画やテレビドラマが製作されています。そのほとんどが被害者の異常な性癖に焦点を当てたものばかりです。逆に、そこに、私はある強い意志を感じるのです。私は、かなり周到に作られた偽装事件だと推測しています。あくまでも、これは、私の推理です。まず、被害者が売春婦であると第三者の証言を得るために地元の暴力団幹部に依頼して、被害者の体形に似た本当の娼婦に、目立つ服をきせます。
厚化粧をさせて、数ケ月前から街に立たせ、働かせる。そうやって、噂を広げる目撃する人間を複数作ります。娼婦は事件後、歌舞伎町の路上で、中国マフィア蛇頭にでも依頼して、ナイフで刺し殺す。死人に口なしです。売春を記録する手帳や売春相手のアドレスや様々な証拠を、犯人側、被害者側の両方でつじつまがあうように、第三者の証言も含めて完璧に仕組みます。
しかし、それでも漏れがありました。売春相手からは激ヤセで、厚化粧だったので、本人確認が困難という証言や、容疑者が絶対行かない高級住宅地で、被害者の定期券が見つかるとか…しかし、すべてが闇にほうむられたのです。すべてがシナリオにそってねつ造されました。
突然、犯人逮捕から、十五年後、二〇一二年、状況証拠のみで、自白を強要され、犯人とされたネパール人の冤罪が確定し、国から釈放金六千九百万円渡され、帰国しました・・国家ぐるみの冤罪事件の終わりです・・・・」

「なんで、十五年も無罪を主張する被告が監獄にいれられたんですか?」
「このタイミングこそ、この事件の真犯人の姿が見えてくるヒントがあります」
「たしか、釈放は二〇一二年でしたね・・・あっ・・・」

「そうです。事故です。福島原発事故が二〇一一年。検察は釈放するつもりは最後までありませんでした。正確には、・・・ある男から、指示が無ければ・・・・唐突ともいえる突然の釈放には、理由があります。関東電力と経産省の原発推進派が力を急激に失ったからです。わかりやすく言えばその事件に深く関与した、名前はいえませんが、ある男の力がなくなったからです。被害者が警告した福島原発事故が無実のネパール人を救ったのです。真犯人は、まだ逮捕されていません。いや逮捕するわけにはいかないのです・・・・真実が明らかになりますから・・・」
「女の怨霊が原発事故をよびおこし、男に父の復讐をしたということになりますか・・・・・」
「すべて、アメリカのCIAが仕組んだ事件です。日本は、原発をやめることを自分の意志では止める訳にはいかないんです。いいかえれば、地熱発電を推進してはいけないのです。原発と地熱は似た者同士でから・・・」
「そうですね。地熱発電はいわば、原子力発電のお母さん。違いは、地熱は地球が原子炉で、原発は人間が運転、地熱は大地の母なる神ガイアの運転です。しかし、危険なエネルギーである放射能は、神でも運転事故を起こします。地熱の原発事故は火山爆発や地震、原発事故と同じで、甚大な被害を人間に与えますが、地熱は放射能が地下深く、眠ったままで、地表に出てきませんから安心です・・・」山崎がすこし、おどけながら、地熱の特性を話した。
「面白いたとえですね。しかし、地母神ガイアは、神様ですから、火山は、ニキビが治る時に流れ出る血、地震は寒気を調整するときの身震い、津波は熱い時に流した汗のつもりでしょう。被害というのはあくまでも、人間にとつての話ですよ・・・」

「そうかもしれんね。我々はいつも人間本位な考えをしてしまう傾向があるようです。これは、まいりました・・・いやほんと・・・」

「山崎さんなら、ご存知かもしれませんが?日米原子力協定には、原発を停止した場合のアメリカ企業が受けた損害についてアメリカ企業に日本政府が補償する条項が盛り込まれているのです。アメリカ側の了承なしに日本側だけで決めていいのは電気料金だけなんです。日本は戦後七十年以上たった今でも完全にアメリカの完全な植民地なんです」

「そんな・・・・・」山崎は言葉を詰まらせた。男は淡々と言葉をつないだ。
「日本の総理大臣は、・・・アメリカの傀儡(かいらい)でないと存続できません。大臣もそうです。TTPでアメリカに妥協しなかった甘木大臣が調印百万円の贈収賄事件で辞任しました。はめられたのです。アメリカの命令したことを忠実に実行する総理大臣や大臣のみが長期政権を担当することが約束されるのです。名前を言わないでもお分かりになると思います。私は田中角栄さんに二年間おつかえましたが、一番官僚として誇りを持てる日々を過ごせました。すごい総理大臣でした。いまでも、尊敬しています。
角栄さん、あえて角栄さんといわせてもらいます。角栄さんは、アメリカに無断で中国との国交回復を企てました。アメリカにとって、日本と韓国、中国に手を組まれることは脅威であり、再び、日本がアメリカに対抗できる強いアジアの大国になることに恐怖を感じるのです。あらゆる手段をつくし、CIAが三つの国を永久に憎みあうように仕掛けます。田中さんはアメリカという虎の尻尾を踏みつけた。だから、贈収賄情報を検察にリークして田中総理を失脚させたのです」

突然、男が激しく咳を始めた。ヒューヒューという音が山崎の胸を締め付ける。しばらくして、男が荒くなった呼吸を整えるように深く深呼吸をした。男は重い呼吸器系の病に侵されていた。男は数秒の間、上を見て呼吸を整えようとしたが、ふたたび、激しい咳が止まらなかった。まるで、日本を覆う闇の中の汚い塵を必死で吐き出すように思えた。

「大丈夫ですか?」
「水を・・・ください」
水をコップに継ぎ足すと、男は一気に飲み干した。再び低い声でゆっくり、喋り出した。
「欧米の国が植民地から手を引くとき、その国の周辺にトラブルの火種を仕掛けてから撤退する戦略をとるのが常套手段です。北にロシアの北方領土問題、西には韓国の竹島問題や慰安婦問題や北朝鮮の核武装問題。南には中国との南京大虐殺問題や尖閣列島問題。国内では沖縄問題こうして、アメリカは日本がアメリカの命令を聞かないと、CIAがその火薬に火をつけて日本がアメリカの軍事力を必要とする緊張状態をいつでも作れるのです。
自分の国益のためならどんなことも企てるからこそ大国になれるのです。まず、国益を最優先するのです。ロシア、中国も同じです。日本はどの大国と組むのがベターなのか?。ロシアと中国は共産主義の独裁国家、アメリカ以上に野蛮な卑劣な国です。選択肢として、これからも、おそらく、アメリカが最も信頼できる唯一の大国でしょう。だから、国を守る為に、我々官僚は政治家に少々の不条理な要求でも呑むように指導してきたんですよ・・・」

男はワイングラスに手をかけ残っていた赤ワインを飲みほした。
山崎を真正面から凝視しながらつぶやいた。

「アメリカの日本占領政策に『ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム』(戦争についての罪悪感を日本人の心に植え付けるための宣伝計画)があったことをご承知と思いますが・・・」
「太平洋戦争は、日本と米国とが戦った大戦であった。それを、日本の「軍国主義者」と「国民」とを対立させ、現実には存在しなかった「軍国主義者」と「国民」とのあいだの戦いにすり替える計画ですね」

男は、再び、グラスに残っていたワインにすべて飲み干した。
「そうです。これがまだ続いているんです。日本を分断する。古い日本と新しい日本を分断させ、対立させる。伝統的秩序を破壊し、アメリカに戦いを挑まない日本の永久革命を完成させる。日本人が大戦のために燃え上がったエネルギーは、二度と再び米国に向けられることない。恐るべきCIAの占領政策です」
「今もですか?」
「政府が、日本が『戦える普通の国』になるために憲法改正をすることを最大の政治課題にしています。二十一世紀の日本の真の独立と国益を基盤にした戦略もなく、本当に国土を焦土とする戦争の覚悟もその対策もせず、特に、慰安婦問題では、短期的な国益のために、日韓合同声明を出した政府に失望しました。未来の子供たちに禍根を残す決定です。『日本軍が二十万人の少女を拉致し、強制連行し性奴隷にしたことを日本政府が認め、10億円のお金で韓国政府と解決することに合意した』と一斉に世界中のメデイアが報道しました。産経新聞ソウル支局長の突然の無罪判決もそうです。アメリカが日本の外務官僚と韓国に命令したんです。アメリカにとって、日本や韓国の名誉など、関係ないのです。アメリカと戦った日本の軍隊の名誉を貶める・・・それこそが目的なのです・・」
男はしばらく上を見上げていた。まるで神に問いかけるような仕草をした。

「原発再稼働デモには、日の丸の旗を掲げ、街宣車から大きな声で『愛国日本』を叫ぶ過激な右翼団体が妨害行為をします。英国のテレビBBCによると、その中には、韓国や北朝鮮の在日エージェントが組織した団体が紛れているそうです。日本のマスコミではタブーですが・・、街宣車に《韓日同盟》と書いて北朝鮮の核ミサイル反対を叫びます。これが、韓国系。《竹島返還》《慰安婦像撤去》という旗を掲げているのが、北朝鮮系です。どちらも「《中国の尖閣問題とロシアの北方領土問題、反原発撲滅》は同じ活動目標にしています。彼らは、日本で過激なヘイトスピー・デモなどの反韓国運動や反北朝鮮運動を展開しています。いわば、南北対立を愛国右翼に偽装して、日本で活動しているのです」
「《日韓同盟》と書いてないので、すぐわかりますが、しかし、どうして、尖閣問題、北方問題、原発再稼働には、両方の右翼団体は協力して行動をしているのですか?」と山崎が尋ねた。
「どちらも、CIAから命令を受けているのです。アジアの三つの国を永遠に分断させるためです。『美しい国日本を守る・・・』とかいう美名のもとで活動しているので、普通の日本人には,彼らを愛国的日本人が運営していると勘違いしています。彼らを使い、反米的な政治家や経営者に対し、ほめ殺し、殺人や脅迫などの右翼テロを仕掛けるのです・・・、日本人による愛国運動という仮面を被って行動しますから、国際問題にならないで、テロ活動ができるのです。
かつての玄洋社の頭山満や西郷隆盛のような、欧米の理不尽なアジアでの行動に抗議するような本当の愛国者とは異質の右翼といえます・・・」
「よく、敵対している相手が実は協力関係にあるという、よくある例ですね。六十年安保の時も極左と極右にアメリカの資金が流されていましたから・・・、アメリカはそういう仕組みを作るのがうまいですからね」と答えると、男は笑みを浮かべた。

「そうなんです。『美国日本』を主張する右翼的な組織は、韓国の世界真理キリスト教会が資金を提供しています。この宗教団体は北朝鮮の金ファミリーとも強いパイプをもっています。日本の保守の先生方も知りながら、選挙協力やお金目当てに彼らの会合に参加します。何しろ『美しい日本を取り戻す運動』ですから保守としては反対できません・・・韓国や中国ではアメリカを美国と書きます。日本が《美しい国》になるということは、日本がアメリカの属国になるという意味です」
「先生は、・・・憲法改正に反対のお立場なんですか?」
山崎は目を大きく開いて、見上げるように質問した。

「この憲法はアメリカが、二度とアメリカと戦えなくするために、日本を弱体化する目的で敗戦国日本に押し付けた憲法ですよ。自衛権や交戦権も認めないような憲法ですから、海外で働く百二十万の日本人や観光で海外旅行する千六百万の日本人が戦争に巻き込まれて、帰国できなくなっても、自衛隊が救出に行けない。また敵が本土に上陸しも、国内で国民を守るために戦えないように縛っているのが、今の憲法です。日本には保守派は存在しません。保守とは《伝統文化、国土と国民、国体を守る》のが保守ですが、その意味で保守は、敗戦後、この国には、存在していません・・・」
「私もそう思います」
「しかしね、山崎さん・・・国の形を変える、国の憲法を変えるには、国民自身が自からが考え、国民自らの意思で変えるべきものです。ところが、今回の憲法改正は国民に十分論議もさせずに進めようとしています。今までの日本政府は、アメリカが強く自衛隊を戦場に派兵することを求めても、『これはあなたから創っていただいたアメリカがおつくりになった素晴らしい平和憲法ですから、派兵できません』と答弁してきたのですが、・・・アメリカは、そうした日本の対応が気に食わなくなったのです。二〇〇四年、リチャード・アーミテージは当時の中川防衛大臣に対し、『憲法9条は日米同盟関係の妨げの一つになっている』と発言しています。つまり、

『平和憲法を改正してアメリカと集団的自衛権を発動してシリアやイラクでの軍事行動がとれるようにしろ』と命令しているのです。安保関連法案、特定秘密保護法、原発再稼働、従軍慰安婦問題は、すべてアメリカが政府に提出したアーミテージ・ナイレポートを、そのまま実現したものです。日米合同委員会という組織でアメリカが直接、霞が関の高級官僚とあらゆる分野について毎月二回話し合い、すべてが合意した密約として決まります。政治家は手足にすぎないんです。
日本が原発を受け入れた時と同じです。原発導入にはCIAのエージェント名『PODAM;我、通報す』である正力松太郎が動きました。十分な国民の合意を形成する手段を踏まずに、一部のアメリカに追従して利権を得ようとする《正力》のような日本人たちにより、すべてが既成事実として進められていく。
国民全員の理解と合意を取った上で行動してゆくことが一番の国の安全保障の要のはずです。山崎さん、未来永劫、日本の経済と政治を、今度は軍事を裏でコントロールする。アメリカにとって日本をいかにコントロールするかは、アジア戦略上最大の問題であり、安全保障にかかわる重要な問題なんです。これは戦後、少しも、かわっていないですよ・・・」

山崎は沈黙した男につぶやくように話した。
「僕の友人で防大出身の官僚が、日本蜜蜂について話をしてくれました」
「蜂?」男が不思議そうな顔をして山崎を見た。
「僕は子供のころスズメ蜂にさされたことがあり、もう一度刺されたらアレルギー反応で死ぬと医者から言われています。そういう話をしたときに、友人がこの蜂の話をしたんです。日本蜜蜂は小さな体しかありませんから、最初から集団で戦う戦法でスズメ蜂と戦うのです。日本蜜蜂が羽を高速振動させて出す熱エネルギーは相当なものです。スズメ蜂などの外敵の襲来にあったとき、スズメ蜂を大群で取り囲み、中心の温度を摂氏五十度近くまで上げて熱で殺してしまいます。蜂球と呼ばれます。自分の身体より十倍もあるスズメ蜂でも、この集団攻撃で倒すことができるのです」
男が深くうなずく。
「彼は、その話の後こう言いました。『自衛隊だけで日本の本当の国防はできない。国民全員が自分の国土や国の文化、伝統を愛し、守るという強い合意形成が不可欠なんです。軍隊まかせの武器だけの防衛は弱い』って。今回の原発事故は大型のドローン、わずか六機で日本を破壊しました。《ドローン》とは戦う雄の蜂を意味します。今こそ、この強大な大国、スズメ蜂と戦うには日本蜜蜂のように国土と文化を守るために、集団で戦う情熱が必要だと思います・・・・」

桝井幸三の目に涙がかすかに光るのを見た。
山崎が立ち上がり、深くお辞儀をして、まだ語りたい様子の桝井幸三に別れを告げた。
ひとり漆黒の闇が広がる皇居前広場の森の中をひたすら歩いた。山崎は言いようのない深い悲しみの中にいた。その闇は日本の中枢部、東京の霞が関まで広がっているように、いや、日本全体を包み込んでいるようにも見える。高校の修学旅行以来五十年ぶりに、靖国神社についた。鳥居前に立つと、靖国のうっそうと広がる闇の中に参道にともされた小さな灯篭の薄暗い灯りが見える。確かにこの森にはアジアを五百年間、侵略の限りを尽くした欧米列強諸国に勇気をもって戦い、死んでいった無名の《日本蜜蜂》たちの魂たちが眠っているように思える。

そして、目を凝らすと、この漆黒の森には鎮魂されてない、無数の孤高の《日本蜜蜂》の魂が悲しげに覆っている。日本古来の道義を失わせる魂の西洋化に異を唱え、独立自尊を訴え、強大な明治政府に戦いを挑んだ英雄たち。反乱者という汚名を着せられた西郷隆盛や玄洋社の頭山満、そして、佐賀の乱、神風連の乱、萩の乱、秋月の乱、福岡の変などの、九州や長州で決起した真の愛国者たちの魂がこの深い森に向かって、言葉に出せない悲しみを訴えているように思えた。
山崎は神殿のある方向に、しばらく目を閉じ、頭を下げた。

地下鉄虎ノ門駅から品川駅まで地下鉄で移動し、品川駅前から『相模屋』旅館跡まで歩いた。旅館『相模屋』は、十七人の水戸浪士と一人の薩摩藩士が宿泊した宿である。桜田門外の変の刺客たちは、アメリカとの不平等な条約、日米和親条約を調印した井伊直大老暗殺の為に、ここから黎明に愛宕山にある愛宕神社に詣で、ことが成就することを祈念し、桜田門に向かったという。
山崎はその旅館跡に建てられたビジネスホテルに宿泊した。

我々は時間と共に進化していると考える進歩史観は、ここ200年くらいの話なのだ。科学が人類を進化させているのは物の世界だけに限られている。むしろ、精神世界では退化している。現代人が2000年以上前に誕生した宗教や哲学を心のよりどころにしているのがその証拠だ。天皇が支配した古代が本当の国の形であるという水戸史観も同じだ。素晴らしい未来は過去にあった。イスラム国の原理主義も、ムハンマドの時代に戻ろうという下降史観に起因している。西洋でも同じだ。ローマ・ギリシャ文明を復興しようという中世のヨーロッパのルネサンス運動も、キリストの時代のキリスト教に戻ろうというプロテスタント運動も、世界を2分したマルクスの共産主義も原始社会に素晴らしいユートピアが存在したという歴史観をベースにしているのだ。古いものから新しいものが産れる。これが、人類共通の歴史観といえるのだ。過去を学ぶことでより良い未来を創る。『温故知新』『初心忘るべからず』の日本人の知恵は現在でも生きている。「昔はよかった」と年寄りが語るのも5000年以上から世界中の老人たちが口にしている。21世紀は科学に対する信頼が崩れ、古い精神文化が蘇る世紀だと言えるのだ。







《この物語はあくまでもすべて、物語に登場する企業および人物もすべて架空の企業、人物です。すべてがフィクションであることをお断りしておきます。ご自分で情報規制のかからないネットで調べて、ご判断してください。信じるかどうかはあなた次第です・・・・・》

# by masashirou | 2016-02-08 20:36 | Comments(0)  

地球温暖化の国際的陰謀

山崎は突然しゃべりだした。「世界のマスコミと日本のマスコミが全く異なる報道をしているのが、地球温暖化問題である」と地球物理学者のスミスから馬鹿にされていた憤りが噴出した。

「地球温暖化のキャンペーンは、EUが排出権取引でお金を日本と中国から引き出すために作った虚構です。実はこの20年以上、地球の平均温度は変わっていないのです。むしろ、最近の観測結果から、寒冷化を懸念すべきという科学者が多くなりつつあります。南極の氷も近年、増加しているとNASAが発表しました。世界中の都市の人口集積に起因するヒートアイランド現象と定期的に発生するエルニーニョ現象による異常現象を、全て地球温暖化の影響としてマスコミに流しています。
日本人は、『地球温暖化は人間が排出する二酸化炭素ガスによる』と90%が信じていますが、欧州では40%、アメリカでは25%ぐらいの人しか信じていませんよ。アメリカ、オーストラリア、スイス、英国、カナダなどの国々は温暖化対策予算の削減や関係役所を閉鎖しています。スイスでは、炭素税も見送られました。2009年のクライメートゲート事件、IPCCのメールがハッキングされ、恣意的なキャンペーンの嘘が世界中に広く知れ渡り、一気に信用が失墜しました。また、近年のNASAなどの観測結果が公開され、予測シミュレーションと大きく違うために、地球の平均温度が、この20年以上、変わらない事実がばれてしまいました。
日本のマスコミだけが国民に伝えていないのです。原発再稼働を推進するため、利権の巣窟の《温暖化村》を支える環境庁の官僚、および東京大学の御用学者、マスコミによる陰謀でしょうかね。
寒冷化と温暖化は常識で考えても、生命にとって温暖化の方が生命活動を増加させることは科学的事実です。先日、わずかな降雪で、日本全体が交通や水道や全ての社会的インフラが止まりました。とくに、海に囲まれ、大陸国家でない、日本列島は南北に延びている点でも、温暖化の影響が一番、出にくい国です。その日本が温暖化対策費として、毎年4兆円の税金を無駄に使用しています。経済的マイナスを考慮すると、年間の10兆円から15兆円も国富を失っています。これを止めれば、消費税なんか上げなくても財政再建ができるんですよ。これも、日本人がマスコミの情報を真実だと信じる無知からくる弊害ですね・・・日本だけが、世界中からカモにされているんです」

男はすこし、微笑しながらいきり立つ山崎を見ている。ゆっくりと喋りはじめた。

「そうですね。もともと、欧米が、日本と、成長をする中国などの発展途上国から排出取引のお金を奪い取る計画でした。ところが、逆に、発展途上国が、文明を先取りした先進国に資金援提供を強く要求するようなり慌てたのです。風向きが変わり始めて、日本以外の先進国は、温暖化キャンペーンには距離を置くようになりました。日本の常識が実は、世界の非常識と言われています。日本だけが、テレビや学校で地球温暖化を真実のように伝えています。英国やオーストラリアの小学校では温暖化については疑問があることをちゃんと教えています・・・」

冷静に話す男をみて、山崎は少し恥ずかしくなり話題を変えた。
「地熱発電つぶしの陰謀をロシアに対して日本もしていたことをご存知ですか?」
「本当ですか?それは初耳です。教えてください」

「日本は北方領土返還交渉の時です。外務省にロシア側から北方四島の電力を日本の技術援助で、地熱発電で賄えないかと打診されたんです。日本側は無償で地熱調査し、有望なデータをあえてダメなデータにねつ造して地熱開発を止めさせたんです。その代わりに、日本は重油発電機施設を寄贈したんです。そうすると、ソ連の重油は質が悪く使えませんから、日本からの重油を使う限り日本の援助が必要になります。北方領土四島の世論を親日に仕向け、ロシア側と有利な交渉ができるようにしたんです。いったん、地熱発電ができると永久に日本からの援助がいらなくなりますからね」
「そうですか。外務省もなかなかやりますね。では、こちらの地熱の話を続けさせていただきます。CIAが通産省からアメリカに留学していた通産省トップエリート官僚内山をエージェントに仕立てたんです。帰国し数年後、内山は華々しく通産省のアメリカのロビーイストとして舞台に現れました。独立した時から数十億円の現金が彼の預金口座にあったと聞いています。その資金を使い、ニューサンライズ計画を資源科学省に持ち込んだのです。
工作活動が実行されたのです。日本の地熱発電を本気で取り組むと同じ安定したベースロードとして最大の原子力のライバルとなるんです。地熱が増えると、アメリカの原発やウランを濃縮したイエローケーキを売り込めなくなる。
日本が本当にアメリカから独立した国家にならないために、《エネルギーと食糧》を自給自させないことが必要なのです。
そこでアメリカはCIAに 内山を使い自然エネルギー開発をお題目とするニューサンライズ計画を立案させた。わざと、ことごとく国立公園内の有望地区の地熱プロジェクトを破たんさせたんです。これにより今後、未来永劫、日本での地熱開発の可能性が完全に消滅したわけです・・・」
山崎が沈黙していると、男は話を続けた。
「こんなことを言うと、いわゆる陰謀論と日本人は考えるかも知れませんが、アメリカはエネルギーに関して、CIAを使い、世界中でこのようなアメリカの産業を守る陰謀を≪通常業務≫で繰り広げているのは事実なんですよ」

# by masashirou | 2016-02-08 20:33 | Comments(0)  

未来の子供たちへ

未来子供たちへ

この物語は、君たちに負の財産を残したまま、去っていく団塊世代が残した遺書です。

この地熱開発物語のモデルになった大分県の立石池の滝上地熱発電所は運開して21年を迎える。平均の稼働率が95%、発電能力も15年目から不思議なことに、自然増加し二万五千キロワットが二万七千五〇〇キロワットになっている。さらに、二〇一六年には還元していた熱水を再利用しバイナリー発電を開始してさらに五千キロワットが増加する予定です。改めて地熱資源のベースエネルギーとしての素晴らしさを実感しています。
太陽光発電所は設備能力が十万キロワットでも、瞬間的な夏の電力がピークの時には、十万kW近い発電が出来ますが、年間の設備稼働率が20%しかないので二万KWになります。それに対して地熱は年間稼働率が95%と高いので、ベースロードの発電所として価値があるのです。ピークは太陽光、ベースは地熱と自然エネルギーの特質を組み合わせる知恵が必要です。

今から三十年前、一九八六年四月に世界中を恐怖に陥れるチェリノブイリ原発事故が起こりました。
この本の原本『龍の塔』はその年の一月に出版しました。ですから、チェリノブイリ原発事故は書かれていません。
この年代の事象と最近の事象が類似しているのに気がつきました。
歴史が繰り返されると言いますが、本当に似ているのです。

「女性のアキノ大統領がフィリピンに誕生、石油価格の大暴落、株価上昇、独裁者マルコム大統領が失脚したフイリッピン革命、円高、三原山の大噴火、スペース・シャトル爆発、チェリノブイリ原発事故など、さまざまな事件が日本を揺がした」と一九八六年の『龍の塔』のあとがきに書いています。実は、最近の出来事と、非常に類似しているのに改めて驚きます。女性の蔡総統が台湾に誕生、石油価格の大暴落、株価上昇、独裁国家の崩壊する革命が多発、(イラク、りビア、エジプト、シリア)、火山活動の活発化(阿蘇、箱根山、浅間山、口永良部島、御嶽山など、)円高、など。一九八六年に起こったチェリノブイリ原発事故の再発や宇宙ロケットの事故など類似の出来事が二〇一六年に無いように祈りたいものです。

白木正四郎のブログから二〇一二年に書いたブログの記事を転載します。

≪なぜ原発は日本にふさわしくないのか」という本が話題になっています。その理由は著者が明治天皇の玄孫さんで竹田恒泰さんであるからです。皇統を受け継ぐ方が脱原発について本を出されることに衝撃を受けました。反原発が左翼、原発推進が右翼という構図が福島原発事故で変わりつつあります。
たかが電力の選択枝にすぎない原発が尊い国土を喪失させ、未来の子供たちから笑顔を奪い、日本の故郷の原風景である農業や漁業や観光や文化までも一瞬して奪う原発事故。竹田恒泰氏はその理由を「原発はうつくしくないから」と、優しい文学的な表現をされています。

原発は差別を強いるからだと主張されています。未来の子孫たちに放射性物質汚染や、過疎地への原発事故リスクの負担、すべての国民が天皇の赤子であるはずの同じ国民である無名の原発労働者に放射能被ばく汚染を前提とした労働を強いることなど。海外のウラン鉱山の労働者や運搬する労働者たちにもリスクをしいている。原子力発電システムはすべての点で日本の和の精神文化から受け入れられないものを持っている。
この本では技術的な観点のみならず経済的観点や新エネルギーについての観点など単なる文化評論の域を遥かに超えた幅広い内容になっているのにも驚きました。
福島原発の一号機の発電コストは、1KWHあたり、電力会社が出した設置許可申請書からマスコミが報道する五円ではなく、10.32円、二号機が10.79円、三号機が14.55円であることなど指摘されています。驚きました。それに事故の補償金や天文学的な費用がかかる放射能廃棄コストや四千五百億円毎年もの地方交付金、危険なので遠隔地に原発を作るので東京電力だけでも遠距離の送電線や変電所コストが五千億円、また、停止不可能な原発のための夜間電力を使う揚水発電所などのコストを加えると非常に高い電力になっていることなどがデータを積み重ねて語られています。》


さて原発再稼働についてエネルギーに関係した技術者として私見を述べてみたいと思います。そのためにはまず、世界のエネルギー事情から原発の再稼働の是非を考えてみます。

二〇一四年
世界のエネルギー事情が劇的に変化した。
シェール革命である。

アメリカの原油および天然ガス生産量がサウジアラビアを抜き世界一になったのだ。埋可採埋蔵量四百年ともいわれる世界中の大陸に眠るシェールと呼ばれる頁岩の中の膨大な石油及び天然ガスが、新しい掘削技術革新により利用可能となった。今後二十二世紀まで石油はバーレル当たり20ドルから40ドルとい一九九〇年代と同じように低い価格となる。

これから世界は二十世紀の石油文明から新しいシェールオイルとシェールガスおよび自然エネルギー文明へ移行するのである。

最も効果的な戦争抑止は自国のエネルギーを自然エネルギーである地熱や太陽や風力エネルギーで賄うことである。

日本には世界三位の地熱資源が地下に眠っている。
原発23基分のエネルギーが眠る地熱資源大国である。

二十一世紀の平和は世界中のどの大陸にも広く賦存するシェールオイルやシェールガス、特に、日本は日本近海に眠る巨大なメタンハイドレートエネルギー開発を推進すべきである。

そして、究極の平和を実現できるエネルギーは再生可能な持続可能エネルギーである地熱、太陽、風力、水力、潮力などの自然エネルギーの普及により創られるのだ。原発が日本で完全にゼロになった二〇一三年九月から二〇一五年八月までの二年間、原発をゼロにする戦略を選択できるチャンスがあったはずだ。マスコミは原発がゼロになると日本経済は沈没すると危機をあおった。
しかし、すべての原発が停止した日本経済は経済収支が二年間にともプラス。

日本は二〇一四年末の対外純資産三百六十六兆八千五百六十億円となり四年連続で増加し、過去最高を三年連続で更新した。
日本は24年連続で世界最大の債権国となった。第二位は中国で二百十四兆三千六十三億円、第三位はドイツで百五十四兆七千五十五億円。

さらに、二〇一五年は所得収支と貿易収支を合算すると、半期でプラス八兆円、通年では十八兆円のプラスになると予想されている。

二〇一六年はシェール革命で著しく原油価格が下がり二〇一六年は二〇〇〇年代の当時に匹敵する二十兆円を超えるプラスになる。
二〇一五年十二月
アメリカ議会が四十年ぶりにアメリカ産の原油や天然ガスの海外への輸出を決定。
このアメリカ発のシェール革命が世界のエネルギー事情を一変させた。
OPEC諸国もアメリカのシェール石油・ガス生産に対抗するためと増産を強硬に維持するロシアをけん制するために原油減産をしない決定をした。
それにより世界的な石油価格がバーレル当たり110ドルから30ドルまで急落した。この状況は三十年前のエネルギー事情に酷似している。日本では、第二次オイルショックと米国のスリーマイル原発事故やソ連のチェリノブイリ原発事故を受け再生エネルギー開発が国家的急務の課題となった。政府は自然エネルギーを加速させるためにサンシャイン計画やニューサンシャイン計画を決定。しかし、その機運も世界中が日本企業の省エネ技術に影響を受け、省エネ運動に取り組んだ結果、逼迫した原油市場が緩むと、原油価格が30ドルから15ドルに急落した。

原発事故の記憶が風化し始めた日本では、再生可能な自然エネルギー開発も直ちに中止、原発の新規建設に邁進した。

日本の原発は自然災害については、絶対に事故が発生しない多重の安全システムがなされていると説明されてきた。しかし、それも想定外の巨大地震や津波には脆弱であることが東日本地震で発生した福島原発事故により明らかになった。
原子炉本体が強固に造られていても、冷却ポンプや配管、送電線や送電線施設や非常用電源装置、燃料タンクなどが損傷するだけで原発がメルトダウンという大事故を起こすことがテロリストたちに知られてしまった。とくに、日本の原発はテロによる攻撃についてはほとんど想定されていない。特に、航空機やロケット、ミサイルなどを使用した上空からの放射性廃棄物保管施設や使用済核燃料プール、送電線施設などの原子炉以外の関連施設攻撃についてはその危険性は建設当時から政府内部極秘資料で指摘されていたが無視されてきた。再稼働に当たり、警備が増強された原発には銃を持たない民間警備企業の警備員のほか三名から五名の警察人員が常駐するように強化された。

なかでもプルサーマル原発が狙われた場合は、被害が甚大となる。
プルサーマルには以下のような欠点が指摘されている。
《再処理にかかわる部分軽水炉からの高レベル核廃棄物をそのままガラス固化させる場合と比べ、核燃料を処理する工程が増えるため事故が発生する確率は相対的にやや高まる。
使用済み防護服や、廃水など低レベル廃棄物も含めた最終的な核廃棄物の総量はかえって増える。
冷戦終結後、ウラン資源の需給は安定しており、再処理費までMOX燃料の製造コストの一部とみなすと経済的に引き合わない状態になっている。プルトニウム垂れ流しのワンススルーで、使用済み核燃料を数万年監視するコストを考えないならば、ワンススルーに比べれば、再処理で抽出しプルサーマルで焼却する手間をかける分 不経済。
MOX燃料の軽水炉での燃焼にかかわる部分プルトニウムは遅発中性子がウランより少なく、やや制御棒の効きが悪くなるので「ウランを想定して設計された炉で燃やす場合」は、最初は三十三パーセント装荷などで様子を見ることが必要となる。高速増殖炉と比べて燃焼中に核燃料の高次化が進みやすく、特に中性子吸収断面積の大きいアメリシウム等が生成されやすくなる。核燃料の高次化が進むと核分裂反応が阻害され、臨界に達しなくなってしまい、核燃料として使用できなくなる。上記と関連し、事故が発生した場合には従来の軽水炉よりプルトニウム・アメリシウム・キュリウムなどの超ウラン元素の放出量が多くなる。原子炉の運転や停止を行う制御棒やホウ酸の効きが低下する。一部の燃料棒のみにMOX燃料を入れると、発熱量にムラが生じる。温度の不均衡が進行すると、高温部の燃料棒が破損しやすくなる。水蒸気管破断のようなPWRの冷却水温度が低下する事故や、給水制御弁の故障のようなBWRの炉内圧力が上昇する事故が発生した場合において、出力上昇速度がより速く、出力がより高くなる(対処するために燃料体の設計および原子炉内での配置に工夫が必要》『プルサーマル – Wikipedia』より

しかし、国家生存戦略研究会会長の矢野義昭氏などのテロ対策専門家はそんな警備体制では、とうてい、イスラム国や北朝鮮などのプロのテロリスト攻撃には十分でないと指摘している。「一ケ所の原発につき、重装備の武装した最低六百名の原発テロ対策特殊部隊が昼夜交代で常駐すべきである。交代要員や後方支援要員も含めて総員四万~五万名を17ケ所の原発立地に原発テロ対策特殊防衛隊を配置するべきである」と警告してきた。電力会社は原発の電力コスト増加から反対、また政府も原発立地を受け入れた地方自治体の住民に対して「安全で平和な施設」の原発イメージが損なわれるとして、この報告書を無視し、なんらの危機感もないまま「原発テロは起こらないだろう」と考える日本政府と電力会社こそ日本の安全保障の最大の敵である。

ある原発設計技術者が二〇〇七年に、≪山田太郎≫というペンネームで「原発を並べて自衛戦争は出来ない 原発と憲法の関係」と題する次のような論考を発表し物議をかもした。

「日本の原発は設計条件には武力攻撃を最初から想定していない。いかに発電コストを下げるか経済性を最優先した設計になっている」
「北朝鮮は核搭載のミサイルを発射する卑劣な国であるという性悪説で語る。しかし、その悪魔の国でも日本の原発だけは攻撃しない善意の持ち主であるという性善説を信じている」
「憲法を変えて正規の軍隊を保有すれば日本を守れると主張するのであれば原発に対する武力攻撃があること覚悟し、真剣にその場合の原発防護策を検討すべきである。原発に対する≪自爆的ゲリラ攻撃≫に対しては正規軍であろうと無力であると認めたうえで、具体的にどんな防衛策があるか提示すべきである」つまり、54基の原発を造るということは54個の自爆用の核兵器を原発敷地内に持つということ。北朝鮮が核ミサイルを搭載したミサイルを発射しなくても、通常のロケット砲や、数人の機関銃で武装した戦闘員で日本の無防備ともいえる原発を攻撃すれば核爆弾攻撃と同じ被害を日本に与える事ができる。

外国では原発立地の上空を守る対空ミサイルを配備している例もある。
アメリカやロシアや中国などと異なり、日本は狭い国土に多くの原発を建設した時点で国民が避難でき、かつ敵国に報復できるという選択肢を放棄したともいえる。日本は敵の原発テロ攻撃を想定すると日本は一億玉砕を覚悟しないと戦争ができない国なのである。

日本人は「起こってほしくないことは絶対に起こらない」と思考する。
その欺瞞に満ちた安全神話の中で、特に原発に関してはそのような思考の下で、すべての安全対策を先送りして原発を推進してきた。鹿児島県の川内原発再稼働する基本条件として計画されていた免震重要棟も建設をさせぬまま政府は再稼働を決定した。

イスラム国や北朝鮮、中国、韓国の反日工作員によるテロの可能性が懸念されるほかに、地震や火山による原発事故も起こりうる時期に突入した。日本列島千年ぶりに活動期に入ったといわれる。強大な南海トラフ地震や関東大地震、阿蘇や桜島などの火山の大爆発がいつ発生してもおかしくないタイミングで全国の原発再稼働を急ぐ日本は異常としか思えない。危機管理について重大な危機を想定すると思考停止になる国民性、口に出したら、忌むべき出来事が起こるという言霊思想が危機を真正面から考え、合理的な対策を事前に練ることを妨げている。

日本人は歴史から学ぼうとしない。

欧州各国で、他国のスリーマイル原発事故やチェリノブイリ原発事故や福島原発事故を、国民自らの問題として考え、国民が原発を廃止又は減少させる決議をしている。
興味深いことに、第二次世界大戦で日本と共に連合軍と戦った同じ敗戦国として、連合国側から敵国条項により、核兵器保有の夢を絶たれている日、独、伊三ケ国の中でも日本にだけ核兵器を持ちたいとあきらめない保守勢力が存在する。これにより、原発再稼働についてその対応は全く異なっている。

福島原発事故の後ただちに、ドイツではそれまで原発を推進していたメルケル首相は順次、原発を廃止することを決定し、自然再生エネルギーの割合を高めていく選択をした。イタリアでも福島原発事故の三ケ月後に原発再稼働を推進するベルルスコーニ首相に対し、国民投票を要求その結果、95%の国民が原発再稼働反対を決定した。

なぜ原発事故を体験し、世界で唯一のアメリカによる多くの民間人を対象にした原爆テロを二回も経験をした日本が原発を続けようとするのか?日本の保守勢力が、核武装したいという悲願を抱いていることもその理由の一つではあるが、それはアメリカからの強い命令があったからである。

# by masashirou | 2016-02-08 20:29 | Comments(0)