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人間はハイブリッドエネルギーシステムで動いている!

トヨタのプリウスのハイブリッドカーが世界中で人気で売れています。人間も昔から二つのエネルギーシステムで動いているハイブリッド人間なんです。ハイブリッドカーは蓄電池から電気エネルギーを得る方法(陰のエネルギーシステム)とガソリンと酸素で燃焼させてエネルギーを得る(陽のエネルギーシステム)ふたつのエネルギーシステムで動いています。前者は始動時に適する瞬発力に適し、後者は継続的な持続力に適するエネルギーシステムです。人間もブドウ糖を解糖させる瞬発力を得るのに適するシステムとミトコンドリアによる酸素と水素を結合させてエネルギーをえる継続的な持続力に適するエネルギーシステムで動いています。人間はこの二つのエネルギーシステムを環境の変化にすばやく最適に対応するために自律神経システムを作りました。この自立神経システムはわれわれが意識し命令しないのに、バランスよく両者のシステムにブレーキ(副交感神経)とアクセル(交感神経)を使い分けながら切り替えながら生命活動を営んでいます。まさに自律神経システムにより、「陰の陽と陽の陰」のすばらしい奇跡的なバランスの世界の中でわれわれは生かされています。

ここで、解糖系とミトコンドリアの有酸素系の二つのエネルギーシステムの由来をお話しましょう。最新の宇宙理論では、いまから137億年前にビッグバンにより、宇宙ができ、46億年前に地球が誕生、38億年前に生命が地球上に誕生したといわれています。その生命体はゾウリムシのように単細胞の生物でした。エネルギーはほかの小さな単細胞を体内に取り込み、その餌から糖分をとりだし、解糖してエネルギーを得ながら、分裂を繰り返しながら子孫を増やす生命システムで生きていました。環境がゆるすかぎり餌が手に入ると、分裂しながら増殖する不老不死の生命体でした。炭酸ガスと窒素の大気は、著しく繁殖した海草や藻などの植物の炭酸同化作用により、20億年の大気は酸素濃度がすでに2%(現在は21%)になり、このすべてを燃やすかの可能性がある危険な酸素からエネルギーを得て、海で生きていた生命が新しくできた陸地を目指して活動の場を拡大しようと動き始めました。これは、現代の人間が地球をも破壊させることのできる原子力エネルギーを利用して、宇宙空間に進出しようとしている状況にも類似しています。

酸素は生命の細胞を酸化させ老齢化させます。もともと人間の原始細胞は酸素を嫌う細胞でした。今でも人間の細胞は酸化ストレスで老化現象が発生するといわれています。それくらい酸素は人間の細胞にとって危険な存在です。

しかし、陸上や大空で活動するためには、酸素エネルギーを燃焼させてえる効率のいいエネルギーシステムを利用することが不可欠でした。そこで、われわれの先祖の生命体は酸素が大好きなミトコンドリアとの提携をしたのです。自分の糖を少しだけミトコンドリアに渡し、酸素と結合させてエネルギーを利用させてくれる契約をしました。それから8億年が過ぎ、12億年前にはミトコンドリアは人間の細胞の中にとりこまれ、、単細胞から多細胞になるために真核細胞が完成させました。多細胞のシステムにより生命が大型化できるようになりました。体重1キロ当たり細胞は1兆個の多細胞の生命体になります。ミトコンドリアもひとつの細胞に数百個から十万個まで細胞の中に共存する道を選びました。この結果、人間も単細胞の持っていた解糖エネルギーシステムとミトコンドリアの有酸素エネルギーシステムのハイブリッド化された二つのエネルギーシステムを持っているのです。ミトコンドリアとの契約には人間の原始細胞が勝手に分裂を繰り返し増殖すると、ミトコンドリアの数が著しく減少するのを防御する危険性を回避する条項がありました。

それは「死:アポートーシス」のシステムです。ミトコンドリアは人間の細胞の遺伝子の中にテロメアといわれる老化寿命時計遺伝子を組み込みました。そして、雌雄の2つの相反する固体の生殖より、多様な遺伝子の組み合わせにより進化する繁殖システムを提供したのです。つまり、セックスと進化の代償として、不老不死のシステムを放棄させたのです。

今から65年前に、これに似たようなことを、日本人は体験しています。敗戦により日本が自主憲法と軍隊の交戦権を放棄させられ、日本国内にアメリカ軍を自由に治外法権で沖縄や横須賀などに国内に駐留させ、、その代わり、経済的な進歩と繁栄と安全保障条約でアメリカ以外の外国からの侵略から安全を手に入れた状況に酷似しています。

by masashirou | 2011-02-15 11:41 | Comments(0)  

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