この世は偶然が溢れているワンダーランドである。

昨日、サンパウロ新聞福岡支局長で、このたびベストセラー自伝小説「ヤンキー記者南米を行く」の作者である吉永拓哉氏とお話して、そのあと、お父さんからペルーのアンデス山脈の頂上にあるマチュピュツの世界遺産の写真を頂いた。
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彼は福岡とペルーの交流に生涯をささげた人である。
マピュピツの山にはインディオの偉大な先祖が眠るという伝説がある。この写真を見て初めて彼らの伝説の言い伝えの意味がわかったという。
はじめは何の意味かわからなかった。しかし、縦にしてみる。
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これも光の悪戯かもしれない。太陽の光と山々の陰影が偶然この写真を作ったのかもしれない。


スティブンセガールの写真に現れた龍のように!

私が50年ぶりに先祖の古い看板を蔵から見つけて、福萬醤油を復活し、日本人の食の原点である醤油を日本人に原風景として思い出す試みに挑戦しようと決意させたのもすべて偶然。
そうした時、みのさんのテレビ番組に、醤油ソムリエ高橋万太郎氏が突然、登場して注目されるのも偶然。
11月1日に、秋葉原で醤油ソムリエ喫茶がオープンして話題になるのも、12月に恵比寿ガーデンテラスで醤油イベントが開催されるのも偶然。
この世は偶然が溢れているワンダーランドである。
人間は二つの種類しかいない。この世の出来事をすべて偶然と思い、すべてを「科学的だから正しい」という考えで無感動で生きる人と、すべてが何かのメッセージを伝える、何か偉大な存在を感じる人である。

私あは後者の人生を歩んできた。これからもそうした出会いや出来事をそう考えたサムシンググレートな存在に感謝しながら歩むつもりだ。
皆様はどうですか?
この写真はよく日本のテレビが撮影する角度の写真である。

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# by masashirou | 2010-01-15 19:38  

時間は未来から過去へと流れる(1)

明けましておめでとうございます。

2009年11月10日、スイスにある欧州合同素粒子原子核研究機構ある巨大な地下100メートルに建設された全長27キロメートルの素粒子加速装置実験が開始された。質量を創出すると思われるヒッグス粒子を発見することを目標に、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を稼働しました。実験では、水素の原子核である陽子をほぼ光速まで加速させて衝突させ、そこから生じる膨大なエネルギーがから誕生する未知の素粒子であるヒッグス粒子とブラックホールや宇宙の96%を占めるというダークマター(未知の暗黒物質)を確認します。この実験は、ビッグバン直後を再現する状態をつくろうとする実験なのです。ハーバード大学の女性理論物理学者リサ・ランドロール博士が主張する「ワープした余剰次元理説」から導かれる5次元世界の存在が証明される実験とも期待されています。

ヒッグス粒子はどこにでも存在するもの目には見えないため、「神の素粒子」と呼ばれている素粒子です。
膨大なエネルギーがヒッグス粒子に当たって抵抗が生じることにより質量が生じます。
27日、陽子同士の衝突実験は成功しました。予想されたエネルギーと陽子と反陽子が確認されましたと公式に発表されました。しかし、ある情報筋からは、予想された全くエネルギーが発生せず、発生した未知の素粒子が4次元世界からリサ・ランドロール博士が主張する5次元世界へ移動したとも伝わっています。我々が住む4次元世界と異なる高次元の世界が確認されたのです。

この実験がすべて、成功すると、宇宙誕生の謎が明らかになり、物質が生まれた謎が解明され、我々の知らない未知の次元の宇宙が証明されるのです。
2010年はいままで、人類の未知の世界が解明される第一歩の年になるでしょう。

しかし、私は次の自我と宇宙について次のように考えています。

自我の存在と宇宙のビッグバンの理由がわかりました!

宇宙を認識する「我」「自我」という意識こそが根源的な存在なのです。そして、ビックバンは、神々の意識が「永遠の孤独と退屈」を癒す為に起こしたのです。


これは、2500年前に、西遊記で有名な玄奘三蔵法師がインドから中国へ伝えた華厳経の唯心経ですでに語られています。

宇宙と自我は、全てが八つの識が作り出すイリュージョンである。
五つの意識、いわゆる五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)が作用して、六つ目の意識、「自我」という「肉体と心」があるという意識が創造される。

さらに、その六つの意識の下に埋もれている潜在意識が二つあります。
ひとつは、未那識(まなしき):睡眠中だけ無くなるが、目覚めると再び現れる自我に固執する無意識の自我。

最後に阿頼耶識(あらやしき):自己や他者や宇宙などを生み出す根源的な全ての識が混在する「空」の無意識。
宇宙の根源的な集合意識です。宇宙に存在する意識のネットワ-クシステムです。また、人類の集合意識そのものです。仏教ではこれを「無量寿光」、同じ時代の中国や古代ギリシャで、老子はこれを「道」と名付け、哲学者プラトンは、のアニマ・ムンディ(宇宙魂)とよびます。近代の欧州の精神科学でいえば、ユング博士の言う集合的無意識です。最近では、「宇宙図書館」や「宇宙神素」と言う人たちもいます。


これらの八つの識が宇宙の全てを生み出しているのです。

最新の脳機能科学や、認知科学、宇宙物理学量子力学の進歩で、お釈迦様のこの難解な唯識哲学の正しさが解明されようとされています。

宇宙とは自分の脳の中に有ります。脳が宇宙を創造するのです。

「自我」とはなんでしょう。

将来、人間の臓器のほとんどのパーツが人工物で置き換えられた時、人間は自我をどのように定義するのでしょうか?
それは、「脳」だと言えます。
では、脳のある部位が損傷を受けて、人工的な記憶マイクロチップに置き換えられて、ついには、99.9%人工物の脳が完成した時はどうでしょうか?
それでも、「自我」は存在するはずです。
では、100%の人工頭脳と100%の臓器を完備する人工の身体が「自我」持った場合はどうでしょうか?
答えは、「自我」と言う情報がある限り、例え全てが人工的に製作されたとしても、人間だと言えるでしょう。
つまり、個人という認識する「情報」がある限り、「自我」は存在するのです。

「脳のなかの自我の個人情報」が「自我」なのです。

その脳という物質の作り出す思念ネットワークシステムの情報が「宇宙」を創造しているのです。



日本人の脳機能科学者、苫米地英人博士が、宇宙に人工衛星を打ち上げて、宇宙空間に人間の脳に類似した脳のネットワークシステムを創る計画をアメリカ軍に提案したそうです。
それが完成したら、宇宙規模の脳が完成し、強大な自我が天空に浮かび上がる事になります。まさに宇宙と脳が一体化する「梵天即我」です。

お釈迦様が語った「梵天即我」とは、その事なのです。
脳が宇宙のすべてを創造するのです。

最新の遺伝子工学の進歩で、60兆の人間の細胞の一つ一つの中に、全体情報が包有されていることが明らかにされました。全体とは部分。どんな小さい素粒子の世界でも宇宙の全体情報を包有しているのです。


宇宙は物質宇宙(陽の宇宙)と情報宇宙(陰の宇宙)で構成されています。物質宇宙は情報宇宙の全く真逆に変形した場といえます。
物質宇宙(陽の宇宙)は過去から未来へ時間が流れています。
情報宇宙(陰の宇宙)では時間が未来から過去へ流れています。

宇宙の宇は空間、宙は時間、宇宙とは空間と時間で創られている。

太極図の「陰」の世界が形の無い波動の世界、「無」の世界、情報宇宙の空間。
「陰の陽」が未来から過去へ流れる時間。

「陽」の世界が、形がある「有」の世界、物質宇宙の空間。
「陽の陰」が過去から未来へ流れる時間

この二つの宇宙は相対的な関係にある。相互補助の関係。二つの宇宙が融合してひとつになると、「空」の世界となる。

時間が未来から過去に流れるという教えは古代インドの仏教の教典(部派仏教・アビダルマ哲学)にも書かれています。しかし、西洋的な、原因と結果により実証する科学的観点では、絶対に「原因」が未来に有り、「結果」が過去にあるという考えは出来ません。しかし、東洋思想では、自由に未来と過去を逆転させる事が出来るのです。
未来にある「原因」が、過去にある「結果」を創りだすのです。この事を素直に理解出来る方は少ないと思います。それは、当然です。我々は、誕生以来、過去から未来へ流れる時のベクトルに慣れているからです。

量子的宇宙論で知られる英国ケンブリッジ大学の車椅子の天才物理学者ホーキンス博士も、「宇宙は今膨張を続けているが、将来のある時点で最大膨張に達する。そうすると宇宙は収縮を始める可能性がある。宇宙の膨張期には時間は過去から未来へと流れるが、収縮期に入ると未来から過去へと時間が流れる、つまり時間の逆流が起こるだろう。」と、言っています。収縮期には、物理宇宙もの時間も未来から過去へ流れる可能性もありそうです。その時には、情報宇宙の時間は当然、過去から未来へ流れると思います。

お釈迦様も「因果応報」という言葉を残されています。しかし、「因果応報」という言葉と「時空観:時間は全てが相対的な働きをして、あるとも無いとも言えない空である」を組み合わせないと、お釈迦様の言葉の本当の意味を理解することが出来ません。「因果応報」の原理は、「有とも無」とも解釈される時間では、方向が真逆でも成立するのです。

東洋の概念は、時間の流れは周期的に陽と陰に変化しそれを繰り返す、生命体の栄枯盛衰を支配する生命的な質的変化を根本とした時間であります。老子の「陰陽思想」の哲学と深いところで結びついています。

私はこれを理解していただく為に次の二つのお話をします。
今は結婚出来ない男と女の割合が多くなっています。これは、未来に「原因」があるのです。これらの男女に共通しているのは、この人と一緒に暮らして幸福な人生になるという未来のイメージが、情報宇宙の「リアリティ」として実感できないのです。
ですから、「未来」から見ると、「過去」である「現在」において、結婚に踏み出す事に躊躇し、結婚をなかなか決意が出来ないのです。未来の情報宇宙の「原因」が、過去である「現在」の「結果」を生み出しているのです。
もうひとつの例。ある作家が、過去に経験した様々な苦労を題材にした私小説を発表しました。その本がベストセラーとなり、名誉と文学界での地位と、莫大な富を得て、その後、幸福な人生を手に入れました。「私は幸福です」と記者会見した途端、彼女の脳の中で、様々な苦労と思えたオセロゲームゲーム盤上で覆っていた不幸の黒い駒が、みるみるうちに幸福の白い駒に変わっていったのです。
「未来」の言葉が「過去」の事象のイメージを「結果」として、変えたのです。情報宇宙の中では、今、あなたの脳のなかの認識の変化が「結果」として、「過去」を変える事ができるのです。
プラス思考法や小田全宏さんの提唱する陽転思考法などのプラスイメージを描いて行動すると成功すると良く言われています。
これらの主張は、情報宇宙での時間が逆行する事を使った方法なのです。
「未来」の情報宇宙空間に、強いクオリア(現実感覚質)を持つ成功のイメージを「原因」として創り上げた瞬間に、「過去」である「現在」にその「結果」が出現するのです。
これは、脳機能科学者、苫米地英人博士が提唱している時間の逆向きベクトルを使う成功のビジネス必勝法です。

老子は今、現在の自分を「これでいいんだ。俺の人生、いろいろあったけど、十分楽しんだ」と「知足」と「無用の用」を感じ「自己の人生を肯定した瞬間に「過去:苦労ばかりの人生」と思っていた人生が「過去:素晴らしい人生」に変わると教えています。

ギリシャ神話「シーシュポス」の主人公の男は神から未来永劫、大きな岩を高い山に運ぶ運命を言いつけられます。フランスのノーベル文学賞のアルベール・カミューは、彼を題材にした小説「シーシュポスの神話」の中で、「彼は山から転げ落ちる岩を見ながら、自分の運命を客観的に自分の不幸な運命を見る視点を得た時、彼は幸福を感じたに違いない」と書いている。

情報宇宙では、次元をあげる事が物質宇宙より簡単に可能です。より抽象度の高い多層階的に上位の情報の場を持つことで、閉塞していた思考の壁をいとも簡単に打ち破る事が出来るのです。

同じ状況でも情報宇宙では、思考方法の変化だけで、全く異なる視野が見えてくるのです。水が半分入ったガラスのコップを見て、ある人は「もう半分しか入っていない」。もう1人の人は「まだ半分も入っている」と考えるとします。砂漠に墜落し遭難したパイロットが生存する可能性の多いのは、後者の思考法を持ったパイロットである。そんなお話をNASAの関係者からお聞きしたことがあります。


現在の地球では、個人が動画映像を投稿できるユーチューブや、個人のブログサイト、個人のホームページ、「ミキシィ」などのソシアル・ネット・ワークや携帯電話でのメール、多チャンネル化デジタルテレビシムステムなどの情報の発表の情報空間の激増で、世界中の情報量が72時間で2倍になるという異常なスピードで増加しています。500年の間、西洋で作られた唯物思想的科学主義、実証主義が支配する歴史の中で、隅っこに追いやられた情報宇宙(陰の宇宙)の見えないものたちの揺り戻しが始まったのです。数十年前、貨幣が金から離れて「信用」「約束」という目に見えない規準を基盤とする貨幣経済に移行しました。サブプライムの金融危機は物から離れた目に見えない「信用」をベースにするお金が膨張してしまったのです。社会も情報という目に見えない物が一番価値をもつ情報社会に変貌しています。
日常生活もテレビ、インターネットやパソコンゲームなどの情報宇宙の影響が強い日常に変貌しました。量子力学や脳科学の発展は、我々に、現実として体感できていると思っていた物質宇宙(陽の宇宙)のリアリティも、五感を通じて、自分の脳が描いたバーチャルな幻想にすぎないと解明しました。物質宇宙(陽の宇宙)と情報宇宙(陰の宇宙)の融合が始まっています。


人間が生きるというのは、この物質宇宙(陽の宇宙)と情報宇宙(陰の宇宙)が相対して、過去へ向かうベクトルと未来へ向かうベクトルが交差する「現在」という点を生きると言うことなのです。

日本人は、この存在のふたつのシステムを直感的に熟知しています。ですから、日本人は昔から死を次のように考えています。

「人間は二度死ぬんだよ。最初の死は、肉体の死。二度目の死は、生者がその人の事を語らなくなった時なんだ。初めの死は物理宇宙世界での死だ。二番目の死は、情報宇宙での死なんだ。人類や民族のために、利他の心で生きた英雄や偉人と呼ばれる人間たちは、その偉業により、永遠の命を得るんだ。肉体は滅びても、偉人の生き様や志や精神は情報宇宙の中で、命は生き続けるんだよ・・・」

太極図の「陰の陽、陽の陰」の状態を生きると言うのです。つまり、肉体と精神の不思議な混沌と秩序の融合した道を歩むことなのです。

お釈迦様は、宇宙は「無始無終」であると言われています。ビッグバンは物質宇宙の観点から見れば、「原因」、つまり、始まり。しかし、情報宇宙の観点から見れば、「結果」つまり、終わりであるからです。始まりと終わりは同じものなのです。

2500年前に、お釈迦様が語った「時空観」とは、時間とは空である。有るとも無いとも言えない。時間の流れが相対的に、真逆に流れているので、有るとも無いとも言えないのです。

物質宇宙(陽の宇宙)とでは全てが時間と共に、乱雑となり、エントロピー(秩序ある形が乱雑に無秩序になる度合いを示す概念)は増大していき、物質宇宙(陽の宇宙)は膨張し続けていきます。例えば、整然と整理された部屋が散らかされていくように、また、綺麗に整えられた庭園が雑草で覆われるように、やがてバラバラに崩壊していきます。

しかし、情報宇宙(陰の宇宙)はでは時間と共に未来から過去に向けて、エントロピー(秩序が無秩序に変化し、乱雑になる割合を表す概念)が膨張し続けます。たとえば、誕生したばかりの赤ん坊は無限の可能性が有る状態、つまりエントロピーが最大の状態で生まれ、人生の時間の経過と共に、この人間はこんな人ですと集約されたひとつの情報にまとまる。つまり、情報のエントロピーが最小になるのです。

未来の情報宇宙(陰の宇宙)の初めは脳が作り出すひとつの心そのものです。この状態が、最少のエントロピーの状態である。最小の情報の状態、この状態をお釈迦様は「空」と、老子は「道」と名付けました。ここでは、物質と情報(心・波動)が混沌の状態で揺らめいています。とても平和で、平穏な世界です。これがビッグバンを引き起こす「原因」となるのです。

このひとつの脳が作る自己完結の世界の情報宇宙(陰の宇宙)では、全てが神である脳が欲するまま全てが思念する通りに実現する。
この場では各神々がそれぞれの宇宙の中にいて相互に無関係の世界の中にいます。
いわゆる多元的宇宙の世界です。この神の状態で膨大な情報を持つ神、高貴な情報を持つ精神レベルの高い神から情報の少ない精神レベルの低い無数の宇宙が同時に存在します。それらが、相互に無関係で存在しているのです。
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# by masashirou | 2010-01-13 19:27  

時間は未来から過去へと流れる(2)



この世でも厳密には同じ事なのです。同じ宇宙を見ていると人間は錯覚しています。実際は、各自の見ている宇宙は全て異なっている仮想世界なのです。1人1人が自分の宇宙空間を脳がイメージしているのです。動物の中には動いている物だけしか見えない動物が存在します。他者が動いていない時はその動物にとって他者は存在しないのです。宇宙はそれぞれ全てが異なっているのです。自分という存在、他者という存在も全て、五感(触覚、味覚、嗅覚、視覚、聴覚)というセンサーで脳内に創造された幻影(クオリア・現実感覚質)なのです。
バーチャルゲームでは、すでに、物があることを強く脳内にイメージさせる触覚を感じさせる装置が開発されています。また、映像に合わせて、椅子に揺られながら臭いや風を吹き出る3D映画アトラクション装置も開発されています。進化した五感を完全に満足させた3D映画を見た人間はその映像を「体験」したと認識する時代が近い将来実現するでしょう。その時に物質宇宙の世界での現実と情報世界での現実のクオリアの差はほとんど無くなるでしょう。


話を、情報宇宙の最初の段階のお話に戻りましょう。
全てが思い通りに自我だけの他者がいない世界にいる神は、いつしか、孤独を感じはじめたのです。この気持ちは人間の気持ちに置き換えると、容易にお解りになると思います。無人島に流れ着いた人の気持ちを思い浮かべてください。いつも、1人で他の宇宙との関わりのない平穏の世界に飽きた「心、神々」は、刺激のある、また様々な「心・神」と交流し、様々な精神状態を体験し、学べる、つまり、他の宇宙との関係性(縁)を希望したのです。この切ない「孤独から脱出したいというせつない希望」が「原因」となって壮大な実験が行われたのです。
それが、137億万年前に、起きたビッグバンなのです。神々が物質宇宙(陽の宇宙)を作るために、協力して、宇宙ビッグバンをおこしたのです。その瞬間、物質と反物質が発生しました。しかし、そのままですと、お互いに作用し合い、直ちに、「空」の状態に消滅します。
ちなみに、昨年ノーベル物理学賞を受賞した、日本人、小川誠博士と益川敏英博士の理論は、現在の宇宙で物質が反物質よりもはるかに多いことを説明する上で非常に重要基礎理論です。
その時、神々は反物質のほとんどを別の次元の5次元世界に隔離したのです。こうして、神々が自分の宇宙から飛び出して、物質と反物質(情報・心)とがインターフェイス、交流が出来る4次元の物質宇宙(陽の宇宙)を神々の「プレイランド・遊び場、学びの場」が誕生したのです。

聖書の中に、「神々が神々に似せて人間を創った」とい記載が、旧約聖書にあります。神々という複数の名前で記載されているのはそのせいかもしれません。様々な神が物質宇宙の惑星に、様々な生き物のアバターをつくりました。

木々になったり、岩になったり、風や雲や水や昆虫や犬や牛や猫などのアバターを創りました。コンピューターゲームの初期段階の主人公がピンポン球だった頃を思い浮かべてください。進化したゲームの主人公が、人間の姿をして、自分だけの名前を持ち、コンピューター上のサイバー空間で戦い、助け合いながらゴールを目指す最新のゲームを思い浮かべてください。まさに、それに類似しています。人間の進化の方向性は神々の世界を模倣しているのです。


わかりやすく例で言えば、ソシアル・ネット・ワーク「ミッキシー」サイトが4次元の宇宙といえます。初めは自分のパソコンでインターネットに接続せず1人でブログを書いて満足していた若者が、自分の独りよがりの世界に退屈し、飽きたのです。そこで、「ミキシー」サイトに「名前をもらい」登録して、他者と交流を始めた事に類似しています。
「ミキシィ」を始めた若者が、一日のほとんどの時間をパソコンの前で過ごす状態に陥ります。多くの子供達が、コンピューターゲームの中で過ごす時間も拡大しています。現代人は物質宇宙よりも情報宇宙で過ごす時間が増大していると言えるのです。神々は137億年前からほとんど、物質宇宙でほとんどの時間を過ごしています。先ほど述べたように、人類も潜在意識の命ずるまま神々の模倣を志向しているのです。

小林秀雄が川端康成に語った言葉に、「人間は生きている限り、人間になれない。死んで初めて人間になる」という言葉があります。まさに、死ぬとこの4次元世界の物質宇宙から抜け出して、未来の次元の高い自分に戻るのです。ひとつの宇宙の支配者、「神」に戻ります。本当の人間とは「神」です。死んで「神さま」や「仏さま」になると日本人が考えるのはその意味で正しいのです。

情報宇宙(陰の宇宙)では、心・脳がイメージを描くだけで情報宇宙が思念の数だけ生成します。その情報宇宙の現実は、物質宇宙(陽の宇宙)と、タイムキーが違う為に、リアリティとして感じられないのです。情報宇宙ではリアリティの有る現実として存在します。
だから、お釈迦様の言葉に「一念三千」という言葉があります。現在の一念(思い)の中に、未来と過去の全てが含有されている。人間の心は十界(仏、菩薩、声聞、縁覚、天、人、修羅、餓鬼、地獄、畜生)の状態を瞬時に変化する。それぞれの十界は十界を包有している。合計千界の変化をしている。それが現在、過去、未来の世界にそれぞれあるので、心には三千世界があるという教え。つまり、現在の強い思いが未来、過去、さえ変えてしまうという。

強く願い、思念する事で、物質宇宙にも影響や変化を与えることが出来るのです。日本人が「言霊」や「怨霊」を信じるのはこれを経験した民族の物語や先祖の言い伝えによるものです。

面白いことに、物質宇宙の世界でも素粒子レベルになると、情報宇宙と物質宇宙がアトランダムに変化します。

物質宇宙の世界の全てのリアリティも、脳が生み出す脳内の仮想イメージでしかないのです。
宇宙や物質も、全てのものが光の反射を脳が感じて、それも、限られた周波数の範囲内の波動を駆使して、脳内世界で描かれた仮想イメージでしかないのです。

宇宙を認識する「我」「自我」という意識こそが根源的な存在です。

我々がこの世の物質宇宙の世界で幸福と感じる瞬間があります。それは他者が自分と繋がっていると思えた時です。我々がこの物質宇宙の世界に遊びに来た大きな理由は、他者との出会い、お互いが愛し合い、相互に助け合いそれを求めて、孤独を癒す為に、遙々遠い未来からやって来ているのです。いわば、人生は「壮大で偉大な暇つぶし」なのです。

3D映画「アバター」という映画が大ヒットしています。仮想の世界が3Dの画面で体験すると、情報宇宙のリアリティが物質宇宙のリアリティにかなり近いと体感できます。五感のうち、視覚、聴覚を刺激するのみですが、かなりのリアリティを体感できるのです。映画の内容は、パンドラという惑星に眠る稀少鉱石を開発するアメリカ企業に雇われた海兵隊で両脚を損傷した若者が主人公の物語です。稀少金属鉱床の上に暮らすノビ族という3メートルの頑強な身体を持つ「人類」が生息しています。主人公は、DNAでノビ族と人間のDNAを合成したアバター肉体の中に、心、つまり、若者の情報を移動させるのです。彼のアバターを使い、ノビ族が鉱床の上から立ち退かせる命令を受けます。この場合、同じ次元での魂・情報の移動という設定です。
ですから肉体は二つこの世に存在します。そうした違いはありますが、我々の肉体も情報世界に存在する「心・情報」のアバターなのです。
まさに、物質宇宙に住む我々はアバターの主人公のように別世界、次元の異なる情報世界にいる「意識・心」が、物質宇宙の最もリアリティを感じられるDNAを駆使して製造した肉体の中に入り込み、この世に生きて無限の孤独を癒すために遊び、学んでいるのです。
神のいる情報宇宙は1人で1人の宇宙ですから、全てが自分の希望が全てかなう天国のような平穏な世界です。
私は、次のような例え話しをします。
「地獄は様々な針や血の池などバラエティのある地獄絵が古来、描かれていますね。私たちは、天国の住人向けの「パッケージ地獄ツアー」に参加しているのです。皆さん、この世は「地獄」とよく言われるでしょう。この地球は、弱肉強食の原理が支配する地獄ゲームサイト(物理宇宙)なのです。地獄の中で、肉体(アバター)を駆使して愛しあったり、殺しあったりしながら最終ゴールをめざすのです。ゴールはもちろん、参加者全員で、地球を全ての生き物が助け合う、戦いのない平和な「天国」に創り上げて終わるのです。

我々が人間として誕生した目的は、自分が幸福になるため、そして、本当の幸福とは自分と同じように、他人が幸福と感じられる平和な理想の楽園を地球上に創造する事と気づく事なのです。そのために生きているのです。お金や名誉や地位を求めるために誕生したのでは無いのです。

ビックバンは、神々が「永遠の孤独と退屈」を癒す為に起こしたのです。

映画「マトリックス」の描く世界観のように、我々は宇宙コンピューターのサイバー空間に住む住人なのです。ですから、例え、戦争や病気やけがで死んでも「孤独」よりも楽しいから、また様々な精神状況を体験し、学ぶためにたくさんの神々がこの世で人間として誕生しているのです。

そう考えると、せっかく、遙か未来からこの世界に来たのであるから、地球を天国する素晴らしいゲームに参加しましょう。そして、ゲームですから、まず、リラックスして、生きることを楽しみましょう。

このような観点を持つと、全ての景色や動物や植物や、人間をみると、全ての物が愛おしく思えてきます。何で、君はそんなアバターを選んだの?とか、何で、ブルドッグのアバターで参加しているの?とか思えてくるのです。よくミミズを選んだねぇとかすべてのあばたーの裏側にいる神さまたちに声をかけたくなるのです。「ミキシィ」の中で、自分の写真ヤイラストを「豚」にしたり、「花」にしたりしていますね。あれと類似しています。昔の日本人が石や木々や風や草などにも「仏や神」が宿ると信じているのは、正しかったのです。



「死」とはアバターを抜け出して、元の場所、神さまの宇宙に戻ることなのです。

やっと生きること死ぬ意味が分かりました。我々は宇宙の中にいます。その宇宙は各自が脳で作り出した世界です。1人1人が自分だけの宇宙の中にいるのです。自分が幸福になるためには、自分が幸福と思わない限り、なれないのです。自分が幸福の状態、つまり自分が自分であることに満足であるためには、老子は2500年前に次の言葉を残しています。「知足」。足るを知る。この言葉は偉大な知恵からのメッセージであると思います。
2010年1月1日
覚醒の日
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# by masashirou | 2010-01-13 19:22  

キーウィの祈り

キーウィの祈り
偉大な存在が、風になって旅をされていた時
偉大な存在は、海に浮かぶひとつの大地を創りました
大地はみるみるうちに大きくなり大陸になりました
やがて、大陸は5つに分かれました
大陸は、海をただよい始めました
偉大な存在は、大地がひとつであった記憶を残すために、中心だった場所に小さな島、ニュージーランドを残すことにしました
すべての生きものと、5つの大陸は、地球の果てまで航海を続けました
やがて、5つの大陸は強いものが、弱いものをいじめる争いの世界になりました
争いを嫌う鳥たちは、5つの大陸から自分たちが生まれたニュージーランドを目指して飛び立ちました
ニュージーランドは、鳥たちの歌が一日中あふれる平和な島になりました
長い、長い時間が過ぎました
人間たちが、さまざまな動物をつれて、島にやってきました
4つの足を持つ動物たちは、次々と鳥たちをおそいました
憎しみと恐怖が、島を支配するようになりました
やがて、鳥たちは、歌を歌うことを忘れました
美しい笛のような音色で歌う、「キーウィ」という名前を持つ鳥が、ひとつの願いを南十字星に祈りました
キーウィは、「平和な島にしたい」と祈りました
南十字星が、輝きを増した夜
キーウィの前に偉大な存在が現れ、こう言いました
「お前が、4つの試練を受けいれるなら、願いを叶えてあげよう」
キーウィは、ためらいなく、大きくうなずきました
「この島が平和な島に戻れるのなら、どんな試練も受け入れます」
偉大な存在は、キーウィの翼と視力を奪いました
偉大な存在は、キーウィの身体を小さくし、鋭いくちばしを糸のように細くしました
「これで、お前は、自分を襲う敵を見る事も、逃げることもできない。身体が小さいお前は、戦う事もできない。キーウィよ。今なら、もとの姿に戻れるが・・・・」
「いいえ、かまいません。しかし、教えて下さい。こんな弱い私が、争いを止めさせることが出来るのでしょうか?」
偉大な存在はキーウィに言いました
「キーウィよ。平和とはみんなが武器を捨て、戦いの心を無くすことだ。お前は私から森で最も一番愛される鳥となるだろう。私は、永遠にお前とお前のこどもたちを守る事を約束しよう。無力なお前のこどもたちが祝福され、生きながらえる姿を見て、他の動物は争わなくても、森で生きられることを学ぶであろう」
キーウィは、あまりのうれしさに、涙を流しました
キーウィの流した涙は、森に流れる清らかな川になりました
偉大な存在は、キーウィの心に感動しました
偉大な存在は、キーウィに、かたい殻を持つ巨大な卵を産める力と、森を自由に旅が出来ように、丈夫な脚を与えました
偉大な存在は、くちばしの先にするどい嗅覚を与え、細いくちばしでも食べられる小さな虫を、地中につくりました
キーウィは、すぐ行動を開始しました
キーウィは、次々と争いを止めさせました
無抵抗のキーウィの勇気は、敵に恐怖を与えました
もちろん、キーウィを襲おうとした動物は数多くいました
しかし、ずるい動物は、他の動物から嫌われるようになりました
やがて、キーウィを襲うものがいなくなりました
キーウィの精神は、ついにこの島に平和をもたらしました
キーウィのこどもが、お母さんにたずねました
「ぼくたちは、もう大空を飛べないの?」
お母さんキーウィは、こどもたちに言いました
「そうね。飛べないかもね。たいせつなものを手にいれたのだから」
「たいせつなもの?」
「本当にたいせつなものは、目にみえないものなのよ。目に見えるたいせつなものを捨てると、目に見えないたいせつなものが手にはいるの」
「目に見えないたいせつなもの?」
「それはね。こうしてこの森で、なかよくみんなで一緒にすごせることなの」
キーウィが住む、ニュージーランドは自然と動物と人間が一緒に生きる平和な島になりました
それから長い月日が流れました
やがて、世界中に戦争が起こりました
すべてを焼きつくす戦いの炎が多くの生きもの生命をうばいました
戦いの炎が、地球上の美しい自然をこわしました
暗闇が地球上をおおいました
長くむなしい戦いの後、キーウィの祈りを受け継ぐ人間と国が誕生しました
その人間の名前は、誰とも戦わないと言ったインドの聖人「ガンジー」です
その国の名前は、どの国とも戦わない憲法を持つ、
「ジャパン」です
キーウィの祈りは、やさしい風となりました
キーウィの風は、永遠に南太平洋に浮かぶ小さな島ニュージーランドから吹き続けます
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# by masashirou | 2010-01-09 12:51  

脳に関する新刊本

今、ブームになっている脳科学に当てはめたお話をしたいと思います。
木村拓哉が演じるテレビドラマ「MR.ブレイン」の主人公やテレビで引っ張りだこのタレント茂木健一郎先生は脳科学者です。
脳に関する新刊本はベストセーラーになっています。
中でも、話題のミラーニューロンという脳細胞の発見は、自己と他者の認識を世界的に変革する社会を一変させる世紀の発見だと言われています。

私が本を読んで、感動した言葉を書き出しました。

「全ての現象は脳が作り出したイリュージョンにすぎない」
「身体の60兆の細胞は常に死滅再生を繰り返す。しかし、1000億個の脳細胞は再生しない。死滅するのみである。これは、自己をいう個体の意識と記憶を維持する為である」
「人間の60兆個の細胞の中に、他者のDNAを持つミトコンドリアが一つ一つの細胞の中に、2000~3000個も共生して、細胞に酸素から得られるエネルギーを与えている。どこからが自分でどこからが他者であるという区別はミクロレベルでも付けられない」
「女性のミトコンドリアは授精の度に受け継がれるので、それをたどれば16万年前のアフリカの1人の女性に行き着く。その女性を『ミトコンドリア・イブ』と呼ぶ」
「動物脳と呼ばれる生存を司る古い脳は人称が理解できない。他者を攻撃した言葉を自分という人称が理解出来ないので、自己への攻撃と記憶し、ストレスを抱え込んでしまう」
「人間は開放系のチューブみたいなものである。しかし、人間の脳は閉鎖系の袋だと錯覚している」
「人間の筋肉を動かす脳の細胞が人間の意志決定を司る脳細胞が発火する0.35秒前に発火している。肉体が心、意志をリードしているのだ」
「五感による認識は、脳が描き出した錯覚である」
「ミラーニューロンという鏡の機能をする脳の細胞は、自己と他者を繋ぐ、人間が社会との、つまり他者との関わりを持つための装置である」
「右脳の回角という部分は、自己が肉体を離れ幽体離脱させる脳細胞である」
「幽体離脱する脳の機能は、人間が自己を客観視して、社会に自己を順応させる脳のシステムである」
「人間が食べ物を食べるのは、宇宙では、全ての物質がエントロピー増大システムの中で、低エントロピーの食べ物を自己に取り込み、エントロピーを低下させる為の行為である。自己とは他者の存在が無ければ存在できない相互依存の関係にある」
「自己の範囲は五感により、ミクロ世界から宇宙のマクロ世界まで、拡大することができる。それは脳が全ての世界を確かな質感(クオリア)をイリュージョンとして創造しているからである」
「自我という意識は、脳細胞の80%を占める水が作り出している」など
興味深い解説が本に書かれています。
どれも、太極図の原理を理解すると初めて理解できる不思議な世界です。西洋的な論理的な世界観と異なる脳の世界が論述されています。

自己と他者を区別し、名前を付けるのが学問の世界です。しかし、老子は部分の総和が全体を作るのではない。生命は部分の総和を遙かに超える運動体であると言います。ですから科学的に部分を分析しても生命や宇宙の不思議な世界は理解できないのです。その観点から最近の脳科学という学問の限界も見えてきます。

事実、脳科学者自身が最近、解明したと思っていた脳の世界が、次々と新しい発見により、さらに不可解な脳の世界を拡大させたにしか過ぎないと嘆いています。
それは、講義で述べたように、最先端の宇宙科学が96%を占める理解不能な暗黒物質を発見した時に類似しています。
サムシンググレートに対する畏敬の念を失った哲学の裏付けのない科学的なアプローチは迷路の中に迷い込みます。

老子が言うように、自己と他者は深いところで繋がっている相互依存、相対的な存在です。近代において、自己と他者を分ける西洋的な概念は、個人の自由や権利を拡大させました。しかし、2008年、その弊害がサブプライム問題に象徴される西洋的文明を支える自己中心的な存在である人間観を信じたアメリカ文明の崩壊という形で現れたのです。我々は繋がっている。本当はひとつである。そう老子は根源的なつながりの深い世界を「道」と呼びました。お釈迦様は「空」と呼びました。「有ると言えば、無い。無いと言えば有る世界」「波動であるが物質でもある。観察する行為で確率論でしか、そのどちらかに見えるかは分からない量子論的世界」「人生とは、死にながら、生きている世界」
それらは太極図の陰陽の渦巻く、陰の陽、陽の陰が交互に繋がる不思議な世界です。

最近の脳科学の著しい進歩は、日本人が発明したMRI装置の開発によるのです。将来、日本人が老荘思想を応用して、脳の不思議な世界をさらに解明すると信じます。
脳科学的な自己とは何かという認識が老子の世界観をより現代人に理解させる手段になると思います。
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# by masashirou | 2010-01-07 09:52  

私たちの文明が進化の方向性について

私たちの文明が進化の方向性について

この世で僕たちが無意識に目指している技術開発は、あの世の世界に普遍的な事を模倣することである。

あの世の世界とは、
それは、ひとつの世界。混沌の世界、無意識の世界。静かな物質化していない世界。すべてがつながり、争いのない世界。すべてがひとつに包まれて安らかな世界。しかし、ひとつひとつの個性が、魂の運動エネルギーが内蔵されている世界。
コンピューターとは脳を人工的に創り上げることである。この世は脳がすべて作り出した壮大なイルージョーンである。

銀行のカード、クレジットカードのシステムは、まさに、あの世とこの世を模倣したシステムである。あの世の世界が巨大なサーバーシステムである。その場所はサイバーテロや犯罪から被害を避けるために、秘密にされている。一般の会員にはどこに有るのか、その存在すら意識の外に置かれている。
僕たちは指定の番号を登録されて、一枚のカードを所有する。そのカードが行う経済活動はすべてサーバーに記録される。生命活動はその番号の口座に次々と働いて稼いだお金を預ける。残高が少なくなると破綻する。つまり死である。その行為は生命維持行為に似ている。つまり、エントロピーの低い食べ物を食べないと肉体のエントロピーが増大して朽ちてしまう。
サーバーにはその番号つまり、肉体としての個人記録が記憶され保管される。
次に別のカード会社と契約するとしよう。新しいカード会社は様々なサーバーの個人情報を保管する巨大なサーバーにアクセスすると、その個人が別のカード会社でおこなった経済活動を入手出来る。本人は新しく生まれたつもりでも、その「魂」の記録は、継続して巨大なサーバーに記録は保管されている。これは輪廻転生して、個人は記憶がなくても、その魂の経験した記憶や記録が巨大サーバーには保管されている仕組みだ。
僕らの「魂」、肉体、陽と心、陰を結びつける究極の、永遠なる「陰と陽」が螺旋状に運動する存在「陰の陽、陽の陰」を「魂」と呼ぶことにしよう。

パソコンを廃棄する時にハードディスクのなかに様々な記憶が残されている。使用した本人は消去したつもりでも、有るソフトを使用すると、すべての記憶が蘇る。まさに、人間が忘れたはずの前世の記憶を明確に記憶として取り戻す瞬間に類似している。
僕たちの脳の奥深く、潜在的な記憶の中には、生命の進化の過程の記憶が蓄積されている。僕たちは、魚だった頃の記憶は思い出さないが、脳の中にはちょうどパソコンのハードディスクに死蔵されている記憶の集積と煮ている。
パソコンのゲームクリエーターの仕事を見ると、あの世からこの世に出現する光に類似している。まず、パソコン上には何もない画面が有る。スイッチを入れると、光が生まれる。そして闇が現れる。黒い画面の中にゲームクリエーターが描いたものは、光の点である。点は数が増えいく。光の点は画面の壁に当たり、進行方向を変える。そのうちに点と点がぶつかり合う。ピンポンゲームが完成する。次第にインベーダーゲームのように、個性を持つ、インベーダーを光の弾を放ち、インベーダー宇宙からの侵略者を打ち落とすゲームが誕生した。
携帯電話の出現で、すべての世界中の人が繋がる。インターネットの世界ですべての人が直接繋がっている。テレビの出現で、世界中の事件が視界に飛び込んでくる世界。
医学の分野では、脳以外の臓器が人口的な機会に置き換えられている。
脳とは意識を司る細胞である。あの世には意識が無い世界であるから、将来人類は「自我」を創造している脳も人工的な機会に置き換えられる方向に進むであろう。ゲーム世界では、バーチャルな世界がリアリティを保有する方向で開発が進んでいる。
老子の世界観は、太極図の紋様に明確に示されている。陰と陽が螺旋状に回転運動をしながら、対立する陰と陽は、相互依存の相対的な存在である。陰が無ければ陽は無い。
陰と陽は、「陰の陽と陽の陰」という窓で相互に繋がろうとしている。
そこに、すべての価値創造が誕生する。
すべての存在が永遠なる時間経過の中でしか存在しない。つねに移ろい、はかない一瞬でしか存在し得ない。その一瞬とは、有ると認識した瞬間に過去の闇の中に消えていく。それを釈迦は空と呼んだ。無いけれども有るという概念だ。僕らは、錯覚の世界に生きている。有るという錯覚。それは、運動体なのだ。僕らの五感はすべて錯覚をリアリティと脳が創造する世界に存在する。遠く宇宙の星を観察する時、その星の存在を僕らは、有ると認識する。しかし、その星はもしかしたら、数億光年前に消滅して存在していない星かもしれない。無いものを有ると認識する僕らはリアリティと感じているものすべてが錯覚なのだ。
無常というのはその事を言う。儚いが貴い一瞬。
それを受け入れ、そのはかなさを嘆くのではなく、楽しむ為に我々は生きている。
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# by masashirou | 2010-01-07 09:28  

映画「ミッテランコード」日本語脚本その9

94パリ市警 テロ対策室

ハーバード長官、バルマン警部、ベッソン警部そしてロナウド教授がいる。

ハーバード「ロナルド教授ご協力ありがとうございました。そして、バルマン隊長・ベッソン副隊長、細菌兵器の処理にあたりその功績を称えたい。しかし、テロはまだ終わっていない。これからの調査も引き続きバルマン隊長にお願いしたい」
バルマン「了解しました。それでは早速、ウォンの事情徴収を始めます。そこで、ロナウド教授にお願いがあるのですが」
ロナルド「何でしょう?」


95ベルサイユ警察病院のある部屋

ガラス越しにウォンが寝ている。
女性の看護士が点滴を取り替えているとウォンが意識を取り戻す。
看護士はガラス越しに目で合図を送ると部屋を出てゆくと、ロナルドが病室に入っていく。

ウォン「ここは?」
ロナルド「病院ですよ」
ウォン「あなたは……?」
ロナルド「もう忘れてしまいましたか?」
ウォン「確か……。オックスフォードの教授ですよね。その怪我は?」

ロナルドは包帯が巻かれている左腕をかばいながら撃たれた魔笛をウォンに見せると、

ロナルド「あなたには2度助けられた。これと、そして、あなたと連れの女姓に。本当に感謝している」
ウォン「マリーは無事だったのですね」
ロナルド「覚えていないのですか?」

ウォンは黙り込む。

部屋のガラス窓を覗き込むバルマン。
そこに、女性看護士が入ってくる。

バルマン「ロナルド教授はこちらに気がついているか?」
看護士「いいえ。私が警官だということすら気がついてない様子です」
バルマン「録音しろ」

警官が録音機にスイッチを入れる。
バルマンが録音機の隣に座りヘッドフォンをつける。

ロナルド「いずれ警察の事情徴収があると思うが……。その前に少し協力して下さい」

ウォン「覚えていることであれば……お話は出来ます」
ロナルド「ありがとうございます。まず、あなたはピアニストであり指揮者のリー・ウォン27歳。父リー・ケソン、母キム・スヒョンの長男で韓国人。間違えないですか?」
ウォン「母は北朝鮮から拉致された日本人です」

バルマンが驚いてガラス越しにウォンを見る。

ウォン「父も韓国で拉致されたと聴いています。二十二歳になった時、朝鮮音楽大学院の教授から、一緒にオーストリアに亡命しようと誘われました。もちろん、私は即座に亡命することを決意しました。
 その後は製薬会社ゲッペル社が運営するフェルゼン音楽財団の支援で、ピアノと指揮学をウィーン音楽アカデミー学院で学びました。そして、ゲッペル社がスポンサーの『モーツァルト生誕二五〇周年欧州イベント』で、オペラ『魔笛』の指揮をする栄誉をいただくことになったのです……」

ロナルドがアメリーの写真をウォンに見せる。

ロナルド「この人を知っていますか?」
ウォン「ルーシーさんですね」
ロナルド「……!? 知っているのですね」
ウォン「はい。マリーを紹介してくれたのも彼女です」
ロナルド「マリーさん? 彼女はフェルゼン財閥の親族ですか?」
ウォン「フェルゼン5世のお孫さんだと伺いました」

盗聴している、バルマン隊長と部下の隊員が目を合わせる。

パトリック「これで、フェルゼンを落とせる手がかりが……」

バルマン隊長の耳元で囁く。
ロナルドは一枚の写真をウォンに見せる。
その写真にはフェルゼン・ファミリー15名が写っている。ロナルドは右端に写っている長い髪の女性に指差す。

ロナルド「この女性ですか?」
ウォン「いいえ、違います」
ロナルド「この女性がマリー・アロイジア・フェルゼンですが……。この写真の中にいますか?」
ウォン「いいえ……。では、マリーは誰なのです?」
ロナルド「そうですか。それは私にも分かりせん。ただ分かっていることは、今回のテロでフェルゼン5世が関与している疑いがかけられていること、そして、貴方にもその疑いがかけられていることです」
ウォン「私が!?」

ロナルドはゆっくりと頷く。

ロナルド「私はあなたが犯人だとは思っていません。もちろん、あなたに不利になるような証言もするつもりはありません。なぜなら、あなたは私の命の恩人なのですから……。
あなたに起こったすべてのことをお話していただけますね」
ウォン「信じていただけるかは分かりませんが全てお話しします。」


96フランス パリ エリゼ官

シラク大統領とロナルドが壇上に立っている。
付近には300名を超えるジャーナリストと各局の報道がカメラを向けている。
シラク大統領からロナルドにレジオン・ドヌール勲章が授与されると会場はフラッシュの光がたかれる。
ジャーナリストがロナルドに質問する。

ジャーナリスト「ロナルド教授はテロをどうやって予測したのですか?」
ロナルド「私は、類似した歴史を研究していく間に、ユング博士の『シンクロニシティ共鳴説』とエドワード・ローレンツ博士の、混沌の中で発生する一見関係ないような出来事が、実は一つの数字的パターンに従って発生するという『カオス理論』をヒントにして、新しいロナルド仮説を完成させました。カオス—混沌の中の秩序こそ、宇宙の基本構造であると思います。私の研究は、人間の心や魂、思念という眼に見えない世界が眼に見える現実世界にどれほど大きく影響を与えているのかを証明しようという研究です。その研究において300年前のフランス革命が人類に新しい時代をもたらしたことが、この現代にも酷似していたのです。そこで、古い時代と思想の最期を生きたマリー・アントワネットについて着目しました。そして、歴史からすべてを紐解いてみたのです」

ジャーナリスト「なるほど。ところで、ミッテラン大統領は、なぜパリにメッセージを残したのでしょうか?」
ロナルド「古代エジプトのファラオは、自分を象徴する角度を持っていました。その角度に従ってピラミッドを建設したのです。ナポレオン皇帝が6度というルクソール神殿の秘密の角度をパリに再現した事は有名です。ミッテラン大統領は3度という角度を使い、偉大な皇帝に見習って『ミッテランの暗号』を残したのだと思います


ジャーナリスト「なぜテロリストはミッテラン大統領の残した暗号を利用したのでしょうか?」
ロナルド「ミッテラン大統領がマリー・アントワネットを処刑したギロチンを廃止し、死刑制度をフランスから消滅した大統領であることに、着目して、何らかの因縁を暗示させる為だと推測されます。もうひとつの可能性ですが、犯人グループは、EU連合推進に反対する勢力がミッテラン大統領の名誉を傷つける目的があったのかもしれません。今、テロ集団の背後関係を捜査している最中ですので、いずれ明らかになるでしょう。」

ジャーナリスト「パリに描かれたVの文字の意味は?」
ロナルド「ご承知のように、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画『最後の晩餐』のなかには、聖杯を示すVの文字が描かれています。ミッテラン大統領もこのパリという巨大なキャンバスに、Vという文字を残したいと考えたのでしょう

ジャーナリスト「ミッテラン大統領がガラスピラミッドの地下に、マリアとサラの遺体を安置したという噂があります。そして、ミッテラン大統領のシオン修道会やフリーメイソンとの関係について、教授はどうお考えですか?」
ロナルド「シオン修道会の目的には二つあります。ひとつには、キリストの血脈を受け継ぐメロヴィング家の再興を願うこと。もうひとつがヨーロッパ連合体の創設です。1940年代にシオン修道会がヨーロッパ連合体の旗として提案していた紋章は、現在のEUの星の輪の紋章になっています。シオン修道会の存在を示す証拠のほとんどが、ミッテラン国立図書館に収納されています。多くの研究者は1950年以降、必要な文章がほとんど入手不可能になると口をそろえて指摘しています。もちろんミッテラン国立図書館を建設したのは、ミッテラン大統領です。23代シオン修道会総長で、有名な詩人であり、作家でもあったジャン・コクトー氏の死後1963年からプランタール氏が25代総長に就任する1981年までの謎の空白期間、ミッテラン氏が24代シオン修道会総長を務めていた可能性があります。1981年の5月に、ミッテラン氏は大統領に就任していますので、総長の座をプランタール氏に託したのかもしれません。コクトー氏の親友であったシャルル・ド・ゴール大統領もシオン修道会のメンバーでしたから、EU連合を推進したミッテラン大統領もシオン修道会に関与していても不思議ではありません。
そして、彼はアメリカの上院議会の公聴会において、ミッテラン大統領が『3』という数字を神秘の数字と信じるフリーメイソンの高級幹部であったという報告もなされています。・・・・、しかし、誰にも知られずに、その計画を実行に移すとしたら、ガラスピラミッドの建設を命じた最高権力者であったミッテラン大統領本人以外に、考えられません。私自身としては、現代と古代と繋ぐミステリーとして興味がありますが、ひとつのファンタジー、謎に包まれた都市伝説のひとつだと思います・・・」

ジャーナリスト「ロナルド教授の理論は今後の世界も予測できると伺いましたが?」

ロナルド「私の研究では、800年周期をもつ大きなパラダイムシフトの到来があると予言しています。世界は急速に危機に向かっています。しかし、私はその絶望の闇の中に光が見えます。21世紀は世界がひとつになることを考えなくてはなりません。西洋の陽の文化と、東洋の闇の文化が、融合して、新しい高度な世界文明が到来する。特に、日本文明の中にある自然と共存する知恵や、異なる神々が共存出来る『和を大切にする』知恵を学ぶべきである。その光こそが世界をひとつにする希望だと確信しています」



97パリ市警 テロ対策課

バルマンはロナルドがレジオン・ドヌール勲章を授与しているテレビ中継を見ている。
そこにパトリックが入ってきてバルマンに耳打ちする。
バルマンは表情を変えずに頷く。


98DST(フランス国土監視局)情報局

ペレ長官がバルマン、ベッソン、パトリックを集めて会議をしている。

バルマン「世界中がテロの脅威に怯えることで莫大な利益を得ている組織や国家や人物が存在するかぎり、テロ事件は永遠に終わらないでしょう。一連の事件で最も利益を得た人物は誰だろうと考えたのですが・・・」
ベッソン「今、レジオン・ドヌール勲章を受賞しているロナルド教授とでもいうのか?
バルマン「そうです」
ベッソン「たしかに、ロナルドがこう我々にしゃべっていた。『人間は見たいように事実を認識する』ってな。」
パトリック「実は、奇妙な事実があるのですが・・・」
ベッソン「なんだ?」
パトリック「アメリー警部の先祖の出身地が、北フランスのアルデンヌ地方のステネーなんです」」
ベッソン「それが?どういう意味があるのだ?」
パトリック「1070年に、シオン修道会の組織が創設された場所です。その場所で、アメリー警部の母方の先祖だった修道士が、シオン修道会の秘密をローマカソリック教会に漏らした罪で処刑されています」
ベッソン「それが?どういう意味があるのだ?」
パトリック「もう、ひとつマイケルの先祖について調査しました。
ベッソン「マイケルの先祖は、スウェーデンの国王フェルゼン公だと聞いているが、違うのか?」
パトリック「それは、父の方で、母方の先祖は、シオン修道会が再興を願うキリストの血脈を受け継ぐメロヴィング家ダゴベルト2世を、暗殺した裏切り者の肥満王と呼ばれた大宰相ピピンに行き着くのです」
ベッソン「君は何を言いたいのか?結論を言え」
パトリック「ロナルド仮説が本当だとすると、死んだ魂が共同で今回の事件を起こした可能性も否定できないと・・・・」
ベッソン「君までもが、愚かしいオカルトの学説を信じるのか?」
パトリック「我々は事件の全容をロナルド教授とアメリーやウォン容疑者からの供述からの一方的な話をベースにして組み立てきました。もし、ロナルドが事件のすべてのシナリオを書いていたとしたら・・・もし、アメリー警部もマイケルもウォンも、マリーも全員が仲間だったとしたら・・・アメリー警部もマイケルも生きているとしたら・・・」

会話の裏でイメージ映像が流れる。

シーン1)ドバイのホテルでアラブ人の王子と電話しているロナルドのシーン
シーン2)病院でウォンとロナルドが盗聴を確認しながら話すシーン
シーン3)オペラ劇場でマイケルが身元不明の男サイート(化学者、ウィルスNERO666を開発者)の死体を運び込むシーン
シーン4)オペラ劇場でアメリーが空を向けて銃を撃つシーン
シーン5)マイケルがロナルドの腕を撃つシーン
シーン6)アメリーとマイケルが身元不明の女の死体ソフィア・ロドリコ(スペインの女性彫刻家)を無線自動操縦のヘリコプターに積み込むシーン
オシン7)ロナルドがマリーとウォンに飛び立ったヘリの爆破を命じるシーン

ベッソン「死んだと思われるメアリーもマイケルも生存している可能性がるというのだな・・早速、遺体のDNA鑑定を依頼しろ」

ペレ長官「ベッソン君。ロナルドの研究所は、ドバイのファンドから巨額の資金援助を得ている。9/11事件の背後にドバイファンドがいたという報告を受けている。事実、9/11事件以降アメリカに流れていたオイル・マネーはドバイに環流した。世界が危険であればあるほど、産油国の王族の資金がアメリカや欧州に流れ込まずに、このドバイに流れ込んでいる。本当の悪魔は、正義の仮面をかぶって舞台に登場する。ロナルドはフランスを救った英雄である。ロナルドこそ真犯人である可能性があるかもしれない」

バルマンはペレ長官に言う。

バルマン「ペレ長官、今後、フランス国家警察総局長官の命令で、ロナルドの動きを
監視する旨の許可を願います。」
ペレ長官「よくわかった。今、われわれが発言したことは、すべて記録から削除される。フランス国を代表してシラク大統領がレジオン・ドヌール勲章を授与した人物に対する侮辱となる。もしもロナルド教授が真犯人だと確定された時の政治的混乱を考えるべきである。フランスの大統領閣下の恥を世界中に公表する国家的損失を考え無ければならない」
バルマン「はっ・・・・」
ペレ長官「ただしだ。極秘事項として、追跡捜査チームを組むことを命令する。すべて政治的に判断されることを前提にして捜査を続行する。いいな」
バルマン「はっ、はい」
ペレ長官はバルマンの目をジッと見つめる。

99パリ警察 玄関

バルマン、ベッソンが警察署を出てゆく。
二人が空を見上げると双頭の鷲が飛んでいるのを目撃する。


101コンコルド広場

ロナルド、空を見上げると双頭の鷲が空を飛んでいる。
ロナルド、不思議そうに見つめる。


102ロナルドの回想
1)ロナルドが幼年時代を過ごしたアイルランドの村は、ほとんどの地域が花崗岩に覆われている。村人は、石ころだらけの荒れた土地で、貧しいながらも信仰心に篤く、相互に助け合い、誇り高く、つつましく生活していた。アイルランドの土着宗教のドルイド教は、自然崇拝の多神教で、さまざまな物や動物、例えば岩や鮭や牛や豚、犬などにも神が宿ると信じていた。文字を持たないケルト民族には、口述で神のお告げや神話を伝承する「ドルイド」と呼ばれる預言者、神官が、神と民衆の間に存在した。
ロナルドの祖父は、「お前は『ドルイド』の血脈を受け継ぐ子孫であることを忘れてはならぬ。人間は輝く光は深い闇が支えられている事を知らなければならない。」と語った。


2)ロナルドの義父「歴史は繰り返すという言葉があるが、あまりにも類似点が多すぎる。どうだ、歴史は面白いだろう。歴史から学ぶべきものが多くある。しかし、ドイツの詩人ハイネが『人間が歴史から何にも学ばないことを、歴史から学ぶことができる』と嘆いている。お前は歴史から多くのものを学ぶ人間になれ。特に故国アイルランドのこと、ケルト人の文化のことなど、そうしなければ、この移民の国、歴史のないアメリカで、お金が唯一の価値を持つ愚かな根無し草のアメリカ人に堕落する……歴史には奇妙な時空を超えた「偶然の一致」、「歴史の類似性」がある・・・」


3)ロナルドと祖父が海歩いている。
祖父は波を見つめながら言う。
祖父「ロナルド。よく波をみてみなさい」
ロナルド「?」
祖父「打ち寄せる波の白い所を見てごらん」
ロナルドはジッと白波を見つめる。
祖父「打ち寄せる波の数を数えなさい。それを、よく観察しなさい」
ロナルド「1,2,3・1,2,3。あっ」
祖父「ブランコを揺らす時、なぜ、1回、2回、3回で、大きく揺さぶるのか?力を込める時、ジャンプする時、何故、3回で動き出すのか?分かるかい?」
ロナルドは不思議な顔で祖父を見つめる。
祖父「それは、③という数字が波動を最大にし、また、波動を最小にする神秘の数字なのだよ。だから、波が押し寄せる時も、引く時も、3つのピークで変動する」


103コンコルド広場

ロナルドは小さな声で呟く。

ロナルド「1,2,3.1,2,3」

ロナルドが『3』と言った瞬間に強い風が吹くと公園が真っ白く包まれる。


104イメージ映像

緑に溢れるイスラム風の宮殿が砂漠の中に現れる。
黄金のテーブルの上に赤いバラが飾っている壺が置かれている。
マイケル、マリー、アメリー警部と思われる後ろ姿がみえる。
3人の姿が黄金の扉の中に消える。
ロナルド、その後を追う。
双頭の鷲が上空からその光景を見ている。
鷲は砂漠から急上昇しながら飛んでいく。
鷲は白い雲を通り抜ける。

105イメージ映像 ウィーンの宮殿

不思議なモニュメントの上に鷲が止まるとそのまま鷲は彫像に姿を変える。
透明の双頭の鷲が鷲の彫像から抜け出すと周囲は暗闇に包まれる。
鷲は闇が支配する銀河宇宙に飛んでいく。
アンドロメダ星雲が太極図に姿を変わる。
光が消える。
再び闇の世界が現れる。
マリーが歌う「夜の女王のアリア」が聞こえてくる。


  地獄と復讐の炎が私の心の中に燃え上がる
  死と絶望の炎が私のまわりに燃え上がる
  お前のために悪魔ザラストロが破滅の恐怖から逃れたら、お前はもう私の娘ではない
  お前は、永遠に追放され、見捨てられ、永久に打ち砕かれるだろう。
  お前との絆は打ち砕かれることを覚悟せよ
  聴くがいい、復讐の神々よ
  聴くがいい、母親の呪いの誓いを

FIN
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# by masashirou | 2009-12-10 09:48  

映画「ミッテランコード」日本語脚本その8


81ビルの屋上

7名の狙撃兵がそれぞれのビルから指揮者のウォンを狙っている。
スコープから音楽に合わせて激しくタクトを振るリー・ウォンが見える。


82コンコルド広場

ロナルドはウォンの後頭部に光る望遠照準の赤い十字架のマーカーを見つける。
アメリーに無線が入る。

狙撃兵「アメリー警部、いつでも狙撃できます」
アメリー「了解。ロナルド教授、劇場の支配人によると、魔笛はウォンの楽屋の机に保管し、カーテンコールの時にウォンが自ら楽屋に取りに戻るそうよ……」

ロナルドは頷く。

ロナルド「アメリー警部。魔笛を探すのは私一人に任せて欲しい。私が失敗した場合だけウォンを撃ってくれないか?」
アメリー「教授が一人で!? それは出来ないわ」
ロナルド「テロが起こるまではあくまでも私の仮説なのです。捜査令状さえ出ていない捜査でパリ市警に迷惑をかけたくない」
ロナルドはアメリーに囁く。
アメリー「わかった」
ロナルドに無線を手渡す。
メアリー「何かあったらこれで話して。全員と交信できるから……、ただし、フランス語で……」
ロナルド「メルシー」
ロナルドは微笑む。
アメリー「みんな聞いて」


83新凱旋門広場の彫刻展示会場

ベッソンが左手に探知機をあてると反応が起こる。

ベッソン「反応があります。おそらく小型爆弾です」
バルマン「取り出せるか?」

ベッソンは時計を見る。
時計は19時52分を指している。

ベッソン「時間が足りません。それに本部の指示は右手をと・・・・」
バルマン「とにかく、やれ。責任は私が持つ。各自、防毒マスクを付けろ。左手を電波遮断幕で覆った後で、爆発処理作業にあたれ」
ベッソン「本部への連絡は?」
バルマン「いい。向こうは起爆装置の確保に忙しいはずだ。それに俺は、ロナルド教授を信じていない」
一瞬の沈黙。
ベッソン「了解しました」


84ウォンの楽屋

舞台はクライマックスを迎えている。
ロナルドがウォンの楽屋に入っていく。
楽屋の机の上に、白いパソコンが置かれている。
画面の中で、舞台の音に反応してグラフが激しく上下に揺れていた。
その横に小さな笛が絹のスカーフに巻かれて置いてある。

ロナウド「これだ」

ロナルドはゆっくりその笛に手を伸ばし、ゆっくりと背広に入れると同時に、マイケルが銃を構えて楽屋に入ってくる。

マイケル「そこまでだ」
ロナルド「マイケル……」
マイケル「喜んでください教授。ロナルド仮説がついに証明されました。教授の言われる共鳴現象が僕にも起きたのですよ」

シェーン・ブルン宮殿のモニュメント―――
マイケルの苦痛に満ちた顔―――

マイケル「私の先祖は王女マリー・アントワネットを救出しようとして、果たせなかった王女の恋人、スウェーデンの国王ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン公。彼は王女を死に追い込んだ民衆を憎むあまり、過酷な圧制をしいた。そして、大衆の反乱により撲殺された悲劇の王。その魂が突然、私の中に……」

沈黙が続く。

マイケル「その魔笛を渡してください」
ロナルドが胸の笛を触る。
マイケルの人差し指がわずかに動く。

ロナルド「わかった。だが、諦めたほうがいい。すでにグラン・ダルシュの手も電波遮断防護幕でシールされている」
マイケル「爆弾は左手のほうに仕掛けましたよ」
ロナルドの顔に緊張が走る。
マイケル「あなたが石を持つ右手の彫像を推理することは想定範囲内なのです」
ロナルドの額にうっすらと汗が滲む。ロナルドは、ゆっくり振り返る。
マイケル「さようなら。ロナルド教授。僕が学説は僕が引き継ぎます」
マイケルは拳銃の引き金を引く。
バーンッ―――
ロナルドはその場にうずくまる。
マイケルはゆっくりと、前屈みで倒れ潤んだ目でロナルドを見つめる。
その向こうに拳銃を構えてアメリーが立っている。
ロナルドはマイケルに駆け寄る。
アメリー「動かないで」
アメリーはマイケルの死体を踏みつけて、呆然と佇むロナルドに歩み寄る。
アメリー「ロナルド教授……」
アメリーはロナルドの首から無線を外し踏みつける。
ロナルドはアメリーを凝視する。
アメリーは手袋をはめるとマイケルの手から銃をとり、銃口をロナルド教授に向ける。
ロナルド「なぜだ?」
アメリー「ご協力有難う。ここでマイケルと一緒に死んでいただくわ」
ロナルド「君がこの事件の黒幕なのか……?」
アメリー「いいえ。だけど、この計画を組織に提案したのは私」
ロナルド「組織? マイケルも組織の一員なのか?」
アメリー「いいえ。彼は間抜けな死体よ」
アメリーはマイケルを足で転がす。
ロナルド「なぜこんなことに……」
アメリー「あなたが死ぬまでは私の協力者ですから教えてあげるわ」
ロナルドはマイケルを見つめながらうな垂れる。
アメリー「黒幕はオーストリアの製薬会社ゲッペル。ゲッペル社は、白人だけに効果的に効くエイズ治療薬の開発に膨大なお金をつぎ込んだ。しかし、完成しなかった。その時、精製過程で生まれた悪魔のウィルスNERO666」
アメリーはカプセルを取り出すとロナルドに見せる。
アメリー「なぜかこのウィルスは、フランス人の遺伝子配列に多く出現する特定の遺伝子配列に強く反応して肺機能を著しく低下させ死に至るの。 まさに、イエス・キリストの血脈を持つ、世界中のフランス民族を根絶やしにさせるウィルス。そして、このウィルスの治療薬が去年のクリスマスに完成したの」
ロナルド「すべてが罠だったのか?」
アメリー「馬鹿な学説を証明するために彼は良く働いたわ」
ロナルドはマイケルの手を掴む。
アメリー「偶然にも、彼の父の先祖がマリー・アントワネットを愛したハンス・アクセル・フォン・フェルゼン公だったのには私も驚いたわ。偶然とはいえ正直言うと、あなたの学説を利用するのにうってつけの人物だった」
ロナルド「では、ウォンも私の学説を証明するための……」
アメリー「ウォン? ウォンは著名な共犯者として選ばれたの。彼とは偶然ウィーンのシェーン・ブルン宮殿で出会った。彼には、モーツァルトの霊が共鳴する役回りを演じてもらうことにしたの」
ロナルド「ウォンはそのことは知らないのか?」
アメリー「もちろん彼は知らないわ。暗号に太極図を描いたのも、韓国人のウォンに疑惑を向けさせる工夫なのよ。彼はテロリストとなり、銃殺されるという筋書き。あなたとマイケルの会話は警察官全員が聞いている。最初の銃声はあなたがマイケルから撃たれる銃声。二発目の銃声は私がマイケルを撃つ銃声、すべての警官がそう証言してくれるわ。ただ順序が違うだけ……」
ロナルド「質問がある。爆弾はどうやって起爆させる?」
アメリー「起爆装置はこれ、この鈴の音色が増幅されて無線で爆弾に信号を送られる
マリー・アントワネットが鉄格子越しに鈴を渡している―――
アメリーはネックレスの鈴をロナウドに見せる。
ロナルド「魔笛は?」
アメリー「あなたをここに呼び寄せるための偽物」
アメリーは時計を見る。
アメリー「あと数時間で世界中のフランス人がパニックになるわ」
ロナルド「その時に救世主のごとく、ゲッペル社が免疫の血清を発売する」
アメリー「そう、お察しのとおりだわ、フランス政府はゲッペル社の言い値で買い取る。もちろん、私には巨大な報酬が渡される。決定事項なのよ。あなたが、ここで命を失うことも……教授」
アメリーはロナルドに銃口を向けると引き金を引く。
バーンッ―――
ロナルドは胸を抱えて倒れる。
血しぶきがウォンの楽屋の鏡に飛び散る。
アメリー「さようなら、ロナルド教授。……永遠に」


85コンコルド広場付近

一機のヘリコプターが待機している。
黒装束に身を包んだ女性がヘリに爆弾を取り付けている。
爆弾の装置が赤く点滅する。
フードの中から女性の顔が見える。
マリーである。
マリーは走りながら、ウォンがいる会場へ戻る。


86コンコルド広場 仮設会場内

アメリーが足早に歩いて、黒マントのマリーに目で合図をする。
マリーは、箱から時限装置爆弾を通路の柱に設置してボタンを押す。
ピピーッピピッ―――。
カウントダウンが始まる。
150・149・148……。

アメリー「急いで!!」

アメリーの声で、二人は一斉にテントの出口へと走りだす。
アメリーは走りながら警備中の警官達に叫ぶ。

アメリー「爆弾が仕掛けられたわ! 観客を非難させて!」

警官たちが観客たちを誘導して一斉に避難させる。
数発の銃声と叫び声が聴こえる。
オペラ劇場が逃げ惑う観客たちで混乱する。
アメリーは、遠くに見えるグラン・ダルシュに向けて、鈴につけられた起爆装置の紐を引く。
鈴が音を奏でる。
リンリンリン―――鈴の音


87コンコルド広場

大きな爆発音がパリの空に響き、凄まじい炎が天空に舞い上がる。
人々の叫び声がコンコルド広場に響く。


88新凱旋門広場の彫刻展示会場

爆弾処理班が右手に電波遮断幕を被っている。
ベッソンが風を感じると

ベッソン「爆風が来るぞ!! 全員電波遮断幕を抑えろ!!」

全員が電波遮断幕を抑えているが、今にも電波遮断幕が飛びそうになる。
爆弾処理班の向こうに観覧車がゆっくりと崩れ落ちる姿が見える。


89コンコルド付近 

アメリーがヘリに飛び乗ると同時に、ヘリが飛び出す。
ヘリのガラスに、コンコルド広場の炎が写っている。
やがて、シェーン・ブルン宮殿の奇妙なモニュメントの悪魔になる。
その場所からアメリーが薄ら笑いを浮かべて、パリ市民が逃げ惑う姿を覗いている。


90コンコルド広場 会場付近

ウォンとマリー、燃える会場を見ているとヘリが上空に現れる。
二人は見つめ合うと同時に頷く。
その瞬間、ヘリは大きな爆発音と共に墜落する。
ヘリは、黒煙とガソリンの大きな炎に包まれながら、エトワール凱旋門に激突し大破する。 マリーがヘリに仕掛けた爆弾の起爆装置を手に握り締めている。

マリー「ウォン、これでいいのね」
ウォンは静かに頷き、女の肩を抱き寄せた。震える女の唇にキッスをした時、闇の向こうから爆発の閃光が、二人を照らし出した。爆風による強い風が二人の周りに渦巻く。
 風がやむと同時に、ウォンは全身の筋肉が溶けていく感覚に陥った。女の細く長いカマキリのような指に、挟まれた注射器の針が、妖しく光った。その注射器の中には、南米の密林ジュバという木から採取された緑色の強力な幻覚剤が入っていた。密林の王、巨大な大蛇アナコンダでさえ、一滴の雫で数週間、眠らせる威力を持つ薬である。それは、小さなエッフェル塔のような形状をしていた。そして、幻覚剤は甘い香りを放った。
 ウォンの柔らかくしなやかな肉体が、スローモーションのように倒れ込んでいく。十八世紀の石畳の上に、ゆっくりとウォンの頭が数回、バウンドすると、ウォンの表情が苦痛に歪んだ。
 消防車から放水される水しぶきがウォンの顔にかかる。一つ、二つ、やがて無数の雫でウォンの美しい顔が被われていく。雫の球面には、燃え上がる劇場の炎が映し出されて、揺れていた。消防車のサイレン音が次第に大きくなっていく。



91 ウォンの幻覚

ウォンの瞳の瞳孔の中に、女が立ち去る靴音が響く。女のシルエットが次第に小さくなっていく。はっきりしていた女の輪郭がぼやけていった。
 ウィーンの奇妙なモニュメントで聞いた、幼い笑い声が、薄れゆく意識の中で、聞こえてくる。ウォンの動かない瞳孔に、幼い男の子と女の子が手をつないで、炎上する凱旋門に向けて走っていく姿が映っていた……。

オペラ「魔笛」最終章の映像が、蜃気楼のように画面に現れる。
太陽が光り輝き、夜の女王軍は打ち負かされる。大きな太陽が舞台中央に浮かび上がる。正義の軍は夜の女王軍に勝利する。全員が新しい時代の到来を祝う。


92パリ市内 

凱旋門が復旧されている。
コンコルド広場で子供たちが遊んでいる。


93ドバイのあるホテル

サイートがテレビを見ている。
CNNニュースからアナウスが聴こえる。
キャスター「コンコルド広場での爆破テロでは35名の負傷者と死者2名。死者はパリ市警のアメリー警部と、オクスフォード大学大学院生のマイケル・ペイドンさんと思われる遺体が発見されました。いずれの遺体も爆発の為に損傷が激しく確認作業は困難が予想されます。今回のテロに深く関与されたと見られるゲッペル社は、今回の事件にまったく無関係というコメントを表明しましたが、フェルゼン会長はじめ、社長および重役陣が辞表を提出しました。しかし、すでにフランス政府から事件解明の要望書が提出され、国際裁判所で刑事責任がまだまだ追及される予定です。」
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# by masashirou | 2009-12-10 09:47  

映画「ミッテランコード」日本語脚本その7

66コンコルド広場

「魔笛」の舞台が始まる。
夜の女王が王女パミーナに剣を渡す。夜の女王は悪魔ザラストロを刺すように命じて去っていく。王女パミーナが悪魔ザラストロに、母の命令のことを話す。悪魔ザラストロは『この神聖な殿堂には復讐などない』と告げる。

67 1798年 エジプト テーベ近郊

絵画に描かれたナポレオンが動き出す。
軍隊を率いて馬に跨り、エジプトへ向かう。


68ルクソール神殿

6人の学術調査団が古代エジプト文字ヒエログリフの解明の鍵となるロゼッタストーンを発見するシーン。
3人のフランス兵が砂に下半身が埋まったスフインクスの鼻を遊びながら射撃している。
スフインクスの鼻が次第にかけていくシーン。


ナポレオンは学術調査段から報告を受けると、ルクソール神殿でエジプトの街を見下ろす。
ナポレオン「余は、偉大な新しいフランスのファラオになる。パリの街をこの偉大な歴史を持つルクソール神殿に似せて作り替えるぞ」
学術調査団が画家にスケッチを描くように指示する。
画家が街並みをスケッチしている。
ナポレオンはスケッチを覗き込む。
ナポレオン「なぜずれている?」
画家「よく観てください皇帝陛下、神殿と神殿に通じる道はナイル川の形に似せて6度だけ中心の軸がずらされて建設されているのです。この6度は母なるナイル川とルクソール神殿を支配したファラオを象徴する角度なのです。」
ナポレオンは建物を注意深く見ると笑みをこぼす。
ナポレオン「面白い話だ・・・」


69コンコルド広場

オペラ「魔笛」が続く。
王女パミーナと王子タミーノは、夜の女王が悪魔であり、悪魔ザラストロは新しい時代の救世主であることを知る。


70会議室

ロナルドは頷く。
バルマン「それで、教授が解読した暗号から推測してテロはいつどこで起こるとお考えですか?」
ロナルド「テロリストは、象徴的事件にしたいという強い願望から最も有名な塔と門を選ぶはずです。この二百年の間に、パリで旧市街地の高度規制が除外され、建設された高い塔が二つ、そして観光客がコンコルド広場で必ず目にする有名な塔……」
バルマン「エッフェル塔とモンパルナス・タワー、それにコンコルド広場のオベリスク…。」
ロナルド「そう、その通りです。とくに、このオベリスクこそマリー・アントワネットが処刑された場所に建設されました」
バルマン「では門といえば、それは、カルーゼル凱旋門、エトワールの凱旋門と、新凱旋門グラン・ダルシュということになりますか?」
ロナルド「そうです。素晴らしい答えです。ムッシュ・バルマン。パリの市街地図はありますか?」
バルマンが軍事作戦用の距離と方位が分かる大きな地図を取り出す。
ロナルド「そう、普段われわれが見ているパリの地図では気がつかないのですが……」
ロナルドは赤鉛筆で机にある定規を使い、地図にルーヴル美術館前の広場、カルーゼル凱旋門からエトワール凱旋門、そして新凱旋門まで、シャンゼリゼ大通りの上に線を引くと、芯が折れてしまう。
ロナルドは表情を変えずに、話を続ける。
ロナルド「二つの塔の関係は、人の目では見抜けません。この秘密の線は、聖なる女姓の器に導くミッテラン大統領のローズラインなのです。聖なるローズラインの作者、ミッテラン大統領は、秘密を隠すために巧妙な仕掛けをしました」
モンパルナス・タワーからエッフェル塔、新凱旋門を結ぶ中心線とエッフェル塔の前のシャン・ド・マルス公園とエッフェル塔、シャイヨー宮と結ぶ中心線は北東に三度ほどずらして建設されていることがわかる。

聞き入る警部たちの顔のアップ

ロナルド「ご覧下さい。中央線は北東に三度ほどずれています。そのために、今まで誰も、この秘密には気がつかなかったのです。この法則は、ミッテラン大統領がナポレオン皇帝エジプトのルクソール神殿と門の中心線の軸が六度ずれていることを模倣したのです。こうしましょう。そのチョコレートをお借りしてもよろしいですか?」

ロナルドはバルマンからチョコレートを受け取ると、地図を斜めに折りたたみ溶かしたチョコレートを、その地図の折り目の中に流し込む。
そして、地図をゆっくり傾ける。
顔を見合わせる3人。
ロナルド「そろそろいいでしょう」
ロナルド教授が地図を開くと、折り目に沿ってチョコレートが一本の線を描いている。その線上には、見事に、モンパルナス・タワーからエッフェル塔、そして、新凱旋門の三つのポイントが乗っており、先ほど赤く引いた線と交わっている。
パリの地図の上に、巨大なVの文字、神の聖杯が現れる。
ロナルド「ここが、恐らくミッテラン大統領がパリに残した暗号、ミッテラン・コードです」
バルマン「ここが!? しかし、なぜテロリストはこの場所を標的にしたのでしょうか?」
ロナルド「恐らく、死刑廃止を宣言したミッテラン大統領が残したミッテラン・コードに気がついたテロリストがその象徴として標的にしたと考えられます。これは、被害者がマリー・アントワネットの死に関係した子孫。そして、マリア・テレジアの怨念ということにつながります」
バルマン「では、日時は?」
ロナルド「パリが歓喜に満ちるフランス革命の記念日。7月14日です。」
ペレ「今日じゃないか!」


71コンコルド広場

オペラ「魔笛」の舞台。
火と水の試練に立ち向っている王子タミーノを王女パミーナが、魔法の笛を吹き助ける。やがて、夜の女王が、悪魔ザラストロを裏切ったモノスタトスと一緒に、神殿を襲撃しにやって来る。王子は「両軍が武器を捨てて、話し合いで平和な新しい希望の世界を建設しよう」と呼びかける。


72会議室

ロナルド教授が沈黙を破る。

ロナルド「『二つの太陽が出現する時間』この暗号には結構時間がかかりました」
バルマン「では、分かったのですね」
ロナルド「もちろんです。太陽は本当の太陽のことではありません。マリー・アントワネットとルイ16世が処刑されたコンコルド広場、これが『聖者の王の血が滴り落ちた大地』、ここに大きな太陽を想像させる観覧車が今年から再開します。これが一つ目の太陽」
バルマン「では二つ目の太陽は?」
ロナルド教授は壁に貼ってある一枚のポスターを指さす。
ロナルド「コンコルド広場の野外オペラ劇場で、今日の十八時から、モーツァルト生誕二五〇周年記念オペラが開かれます。オペラの開始に合わせて、観覧車にネオンの明かりが一斉に点灯されます。題目は確か、『魔笛』でしたよね?」
ロナルド教授は、自分を凝視する警部たちを見回しながら言う。
ハーバード「そうですが……」
会議室を沈黙が包む。
ロナルド「オペラ『魔笛』のラストシーン。新しい時代の指導者ザラストロが、太陽が夜に打ち勝ったと宣言します。全員がエジプトの冥界の支配者オリシスと、殺された夫を魔術で復活させた女神イシスとともに讃える合唱のうちに幕となります。
皆さん。『パリ』の語源をご存じですか?Parは『等しい』と言う言葉です。Issisは、冥界の支配者オリシスの妻、エジプトの女神『イシス』です。まさにその時こそ、パリが死者を魔術で蘇生させる冥界の女神イシスと同化するのです。そこで、舞台に大きな太陽が出現します。」
アメリー「その時が二つの太陽が出る時……」
ロナルド「そうです。帝マリア・テレジアの怨霊が冥界から呼び起こした魔界の王『赤い竜』の蘇生です。」
バルマン、腕時計を見る。
時計は19時12分を指している。
バルマン「終わるのは二十時……。あと39分!?」
バルマン、無線でベッソン副隊長に連絡する。
バルマン「テロの標的が分かった。5分後に出発だ!!」
ベッソン「了解しました」
バルマンは無線を切る。
困惑するバルマンがロナルドに尋ねる。
バルマン「でも、どこを探せば……?」
バルマンはロナルドを見つめる。
ロナルド「テロリストは次のように書いています。『聖なる竈に記された文字を持つ、三つの言葉が、時を告げる双頭の雄鶏の宮殿から水星の神を蘇らせる。水星の神は宇宙に突き出た脳をあぶりだし、薬草の神ディアン・ケヒトを呼び起こす』という言葉がありますね。邪悪な左脳と右脳というのはパリの旧市街地区のことでしょう。宇宙に突き出た脳」

ロナルド、カバンから写真を取り出す。
グラン・ダルシュのヘリポートが写された衛星写真である。
時計が19時15分を指す。

ロナルド「ここに『H』と書かれています。聖なる竈に記された文字というのは『H』です。 三つの言葉の二つはマリア・テレジア女帝の家の名前『Habsburg(鷹の城)』の『H』、もう一つが『Hatred』の『H』、憎しみという言葉です。ウィーンのシェーン・ブルン宮殿に造られた魔竜のモニュメントの頂上に輝くハプスブルク家の紋章双頭の鷲が、このグラン・ダルシュの屋上に、文字として、書かれているのです。
 最後の言葉に、『宇宙に突き出た脳』という記載があります。これは、哲学者カントが『手は外部に突き出たもう一つの脳である』と言っています。つまり運命を知らしめるのが『Hand』の『H』、手なのです。三つの言葉を合わせると、『ハプスブルクの憎しみを示す手』という意味になります」

バルマン警部が、ロナルドを見つめる。

バルマン「手……?」
ロナルド「暗号文の『双頭の雄鶏の宮殿』とはベルサイユ宮殿のことです。
庭園の中心に黄金に輝く木星の神が、水の中から宙に向かって石を投げている彫像があります。その手が爆発するのです」
バルマン「ベルサイユ宮殿が標的?」
ロナルド「いえ、パリです。グラン・ダルシュの広場に先週から、木星の神の『右手』と『左手』という彫像が展示されています」

ロナルドは、写真を取り出す。ロナルドは石を握っている右手の写真を指さす。

バルマン「まさか!? 街の真ん中で爆弾を仕掛けるなんて不可能です」
ロナルド「爆弾を仕込むことができるのは製作時です。この彫像作家ソフィア・ロドリコはこの彫像製作後に、アトリエは不審火による火災で消滅しました。また、ソフィア・ロドリコは行方不明になっています。この石の中に仕掛けられた小型の爆弾で、細菌カプセルが炸裂するのです」
アメリー「どうしてそう言えるのですか?」
ロナルド「暗号の言葉『邪悪な赤い竜が目覚め、大きく息を吐き、紅の炎が燃え盛り、小さき悪霊たちを解き放つ』、『薬草の神ディアン・ケヒト』、『ディアンの悪霊たち』というキーワードからそう推定されます。赤い竜の吐く息の中には猛毒があるという伝説があります。新種の細菌が仕組まれた爆弾に違いありません」

 ロナルド教授はそう言うと、壁に貼られた地図に赤いインクのペンで大きくグラン・ダルシュに五芒星の印を書き入れる。
バルマンは無線でベッソンに連絡する。
時計が19時17分を指す。

バルマン「爆弾処理チームを編成しろ。細菌爆弾を覆う拡散防止テントも用意しろ」

アメリーの表情が歪む。

バルマン「とにかく出発だ!」
ベッソン「了解しました!」


73パリ警察

爆発処理班の装甲車とパトカーが、物凄いスピードで警察署を出てゆく。


74ある会議室

ロナルド、アメリー、ハーバードが会議室に残っている。

アメリー「犯人は誰ですか……? 教授」
ロナルド「警部、特定は出来ませんが、指揮者のリー・ウォンが一番疑わしいと考えています。彼は一月ウィーンのあのモニュメントに行っています。完璧主義者の犯人は必ず、『魔笛』のラストシーンの太陽の出現に合わせて爆破させるはずです。その美学は守るに違いありません。ですから、犯人が爆破点火装置を持っているはずです」
ハーバード「爆破点火装置?」
ロナルド「暗号文の中に、『幽界の天籟の響きに合わせて』とあるでしょう」
アメリー「笛が悪魔の笛になる瞬間ですね。笛を持っているウォンが犯人?」

アメリーの口が薄っすらと笑っている。


75パリ市内 

装甲車の中でバルマンとベッソンが話している。

ベッソン「細菌拡散防止テントごと吹き飛ばされる可能性もありますよ」
バルマン「……」

そこにアメリーから無線が入る。

アメリー「バルマン隊長。テロリストの正体がほぼ断定できました。
テロリストは魔笛を指揮しているリー・ウォンという韓国人です。犯人は爆破点火装置を持っている可能性があります。最悪な事態に備えて狙撃準備を」
バルマン「了解。ベッソン聴こえたか?早急に配備しろ!!」
アメリー「こちらは起爆装置の捕獲に向かいます」

無線を切るバルマン。

バルマン「くそっ!! 起爆装置があるなら電波遮断幕だ……。ロナルドは、なぜ先にそれを言わないのだ」

バルマンは窓を殴る。

ベッソン「隊長。我々はあらゆる事態に対応できる特殊テロ対策班だと隊長に教えられましたよ」

隊員の一人がバルマンに箱を渡す。
バルマンはベッソンと握手を交わす。


76パリ市内 

数台のパトカーがフランス市内でサイレンを鳴らしながら猛スピードで走り抜ける。
ロナウド、アメリーがパトカーに乗っている。


77新凱旋門広場の彫刻展示会場

装甲車とパトカーが急停車する。
同時にバルマン警部とベッソン警部、数名の爆発物処理班が飛び降りて来る。
警官が一般市民を非難させる。
そこに、バルマン、ベッソンと数名の爆弾処理班が足早に彫像に向かう。

ベッソン「魔笛終了まであと約15分です」


78グラン・ダルシュ付近 高層ビル

軍隊仕様のハマーが数台停車すると、真っ黒な軍服に身を包んだ7名の狙撃兵がビルを駆け上がる。狙撃兵を護衛するように付近を警戒する数名の歩兵もいる。


79コンコルド広場

豪華にライトアップされたオペラ会場は満席状態。
観客席のあちこちで大きな扇子が動いている。
舞台中央の真上にハプスブルク家の家紋である双頭の鷲の紋章が見える。
そこに、ロナルド教授とアメリー警部が四十七名の特殊警察部隊を引き連れて、静かに会場に到着する。
時計は19時47分を指している。
舞台は最後の幕が開くと、夜の女王が侍女たちを従えて、悪魔ザラストロを裏切ったモノスタトスが神殿を襲撃しようとやってくるところである。
ロナルドは呟く。

ロナルド「あと、十三分後には、第二の太陽が昇る」


80新凱旋門広場の彫刻展示会場

ベッソンが彫像の右手付近に電波探知機をあてている。

ベッソン「右手には爆弾を示す異物が検知できません」
バルマン「ロナルド教授は右と確かに言った・・・・」
ベッソン「隊長、左の手を調べてみましょう」
バルマン「そうしてくれ」
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# by masashirou | 2009-12-10 09:44  

映画「ミッテランコード」日本語脚本その6

62コンコルド広場

ウォンの指揮棒が次第に激しくなる。舞台では「魔笛」が演じられている。

王子タミーノが笛を吹くと、神殿から逃げようとしていたパパゲーノと王女パミーナがその音色を聞きつけやって来る。王女パミーナと王子タミーノは、眼が合った瞬間、深い運命の絆を意識する。そして、深い恋に落ちる。夜の女王は自分の領土を奪った悪魔ザラストロへの復讐の思いを歌う。


63ある会議室

パトリック・ハーバード(35)DSTフランス国土監視局・情報局員。

パトリック「では、この暗号文の一節『それらの姿は、キリストの紋様がパリの空に現れる、聖なる丘からその勇姿を現す』という部分ですが、ロナルド教授、これはどこを意味しているとお考えですか?」
会議室が静まり返る。
ロナルド「聖心が現れる教会、イスラムのモスクの建築様式で作られた白亜の教会です」
アメリー「サクレ・クール寺院?」

ロナルドが深く頷く。


64サクレ・クール寺院の広場 2週間前

飛行機の轟音が聞こえる。
ロナルドが目を開けると東から西に飛行機が飛んでゆく。
ロナルドの手にした携帯からマイケルの声が聴こえる。
マイケル「何が見えます?」
ロナルド「飛行機が飛んでいる」
マイケル「では、もう一度その場所で目を閉じてください」
ロナルド「マイケル君、はっきり言ってくれないか? 私にはもう、時間がない」
マイケル「待つ忍耐を持てる人間になるかどうか、また、何を待つかによって人生の偉大さがきまるいつも教授が言っていたじゃないですか!?」
ロナルド「ことと場合による。いいから教えてくれ!! ……。マイケル君? マイケル!!」
ツーツーツー―――。電話の音
電話が切れている。
ロナルドは顔をしかめると、大きく深呼吸をする。
広場を歩く観光客がロナルドを不思議そうに見つめている。
数分後―――。
ロナルドの時計が、10時32分を指す。
飛行機の音が再び聞こえる。
ロナルドが空を見上げると、飛行機が北から南へ飛んでゆく。
ロナルド「キリストの紋章が空に現れる……」
ロナルドはマイケルに電話をかけようとすると、マイケルが丘の上に現れロナルドに向かって手を振っている。ロナルドは、教会の屋上に登り、3つの建物、モンパルナス・タワー、エッフェル・タワー、新凱旋門のあるラ。ディファンスビル群を見つめる。


65ある会議室

ロナルドがゆっくりと目を開けると、スタンが笑い出す。

スタン「ロナルド教授。そんなフライト計画に誰が許可を出したのです?」
ロナルド「フランス革命200周年記念の日から運行されています。もちろん当時の最高権力者であるミッテラン大統領が許可しました。これが当時の命令書のコピーです」
ロナルド教授は力を込めて話す。
ロナルド「そうです。マイケル助手がパリ上空で雲が消滅する五分以内に東西と南北に交差するジェット旅客機のコンピュータ・シュミレーションを解析して見つけました。フランス航空のAF234便ウィーン行きの発着が十時二十分、同じAF33便ニース行きの発着が十時三十分、東の空に向かう飛行機と、南に向かう飛行機が創るジェット雲が、このサクレ・クール教会上空で交差する時間が十時三十五分。この写真が、サクレ・クール教会で撮影された写真です。

飛行機が交差する映像のオーバーラップ
教会から見えるモンパルナス・タワー、エッフェル塔、ラ・デファンスの高層ビル群が地平線に大きな形を誇示する映像のオーバーラップ

ロナルド「聖なる丘とは、この教会が建つモンマルトルの丘です。歌と踊りの殿堂ムーランルージュのネオンが輝くこの丘こそ、暗号文の『美と歌の神である女神ダヌーが舞い降り、啓示を与える場所』なのです。この丘からパリ市内を見ると、左からモンパルナス・タワー、エッフェル塔、ラ・デファンスの高層ビル群が地平線に大きな形を誇示しています。つまり犯人はこれらの構造物の関係に何らかの秘密を込めたはずです……」
 会場は静まり返った。ロナルド教授は話を続けた。
ロナルド「それに……、犯人は今回の事件は、象徴的事件にしたいという強い願望があります。ですから最も有名な塔と門を選ぶはずです。この二百年の間に、パリで旧市街地の高度規制が除外され、建設された高い塔が二つ、そして観光客がコンコルド広場で必ず目にする有名な塔……」
スタン「エッフェル塔とモンパルナス・タワー、それにコンコルド広場のオベリスク……」
スタンが大声を出した。
ロナルド「そう、その通りです。マリー・アントワネットとルイ16世が処刑されたコンコルド広場のオベリスクの場所こそがギロチン台の場所なのです。」
スタン「では門といえば、それは、カルーゼル凱旋門、エトワールの凱旋門と、新凱旋門グラン・ダルシュということになりますか?」
スタンが得意そうに発言する。

ロナルドは、ミッテラン大統領の命令で、フランス革命200周年記念の式典で上空に祝福の白い十字架を描く為の極秘飛行実験が行われたことを示す文書とロナルドが撮影した白い十字架雲の写真、教会の屋上から見える3つの建物の写真を全員に示す。

不機嫌そうにバルマンが写真を見つめる。

バルマン「教授。申し訳ないが、もしそうだとしても、偶然の一致だと思いますが・・・。では、各自持ち場に戻ってくれ」
幹部たちは騒がしく部屋を出てゆく。
部屋にはロナルドとペレとアメリーが残る。
アメリー「私は教授を信じています」
ロナルド「ありがとう……」
バルマンがロナルドに目を合わさずにメアリーに挨拶をする。
会議室を出た時、ペレ長官がバルマンを引き止める。
ペレ長官はロナルドに聞こえないように小声でバルマン警部に言う。
ペレ「バルマン警部、私もこの21世紀の現代でも、幽霊を信じるオカルト好きな英国人は嫌いだが、会議の場では、少しはロナルド教授に敬意を払うようにしてくれ・・・」
バルマン「はっ。そのようにしているつもりですが」
ペレ「大統領から一刻でも早い解決をと言われているのでな・・・」
バルマン「かしこまりました」
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# by masashirou | 2009-12-10 09:43  

映画「ミッテランコード」日本語脚本その5

44パリ市内

テロに怯えるパリの街
シャッターが閉まった繁華街。


○フランス市内 五つ星ホテル

ゲッペル社の幹部が数名、その後ろにフェンゼン会長が背中を向けて座っている。
コンコン――ドアをノックする音
幹部「入りたまえ」
ウォン、部屋に入ってくる。
ウォン「リー・ウォンです」
幹部「君にここまで来ていただいたのは、一つ忠告があるからだ」
ウォン「何でしょう?」
幹部「我がゲッペル社を脅している人物がいる。わが社の元科学者サイートだ。わが社に数々の功績を残してくれた優秀な社員だった」
ウォン「はい……」
幹部「だが、彼には理解できなかった。大勢が助かるためには、犠牲が必要ということを……。君は理解できるだろう」


45フランス大統領官邸

三十二名の暗号解読の専門家たちに、シラク大統領が話している。
その中にロナルドもいる。
シラク大統領「我が国は、テロの恐怖にさらされています。フランス総合情報中央局の必死の追跡調査にもかかわらず、三ヶ月たっても、発信元すら特定できません。恐らくこの暗号が事件解決の重大なヒントだと考えました。そこで、是非、この暗号の解読にご協力いただきたい」


47サイートの家

家の前に車が止まると、ウォンとマリーそして二人のエージェントのジェームスが降りてくる。


48サイートの部屋

質素だがいくつかの美術品が飾ってある部屋
アラブの男・サイートが座っている。
棚の上にゲッペル社の表彰状が見える。
そこに、ジェームスとウォンとマリーが入ってくる。

ジェームス「こんにちはサイートさん」
サイート「こんにちは、みなさん。どうぞ座ってください」
ジェームス「それで今回のお話は?」
サイート「先月、サンレモでお二人の競演に感動しました」

ウォンとマリーは顔を見合わせ微笑む。
サイート「ジェームスさんとマリーさん。申し訳ないですが、ちょっと席を外していただけますか?」
ジェームスは渋々部屋を出てゆく。
サイートは立ち上がるとゲッペル社の科学者たちが写っている写真を見つめる。
サイート「ウォン君。君の任務は何だね?」
ウォン「任務?」
サイート「そう。コンサートのスポンサーでもあるゲッペル社。君は何をしろと言われている?」
ウォン「パリのコンコルド広場で『魔笛』を指揮します」
サイート「私は君の出生も知っている。そう、なぜここにいるかもだ。知っていることを全部話してもらえないかね」
ウォン「いえ……。話すことはそれだけです」
サイート「では、私から話そう。私はゲッペル社の元科学者だ。NERO666を開発したのは私だ」


49ウィーン シェーン・ブルン宮殿 あるモニュメント前

ロナルドとマイケルがモニュメントを見ている。

ロナルド「マイケル君。僕の仮説をどう思う?」
マイケル「教授らしくないですね!! アメリー警部も協力してくれているし早くサイン帳を調べてみましょう」50ウィーンホテルの部屋

マイケルがパソコンのキーボードをたたいている。
その傍らで、サイン帳の名前を見ているロナルド。
マイケル「パリ市警のネットワークに接続できました」
ロナルドはマイケルの隣に座ると葉巻をくわえる。
ロナルド「さて、マリア・テレジア、マリー・アントワネット王女、モーツァルト。類似する人物が出てくるか……」
時計が7時14分を指す。

マイケル「教授!! あの有名なウォンが一ヶ月前にサインしています」
ロナルド「ウォン!?」


51パリ市警 フランス国家警察総局

ペレ・クロード(58)DGPN(フランス国家警察総局)長官が新聞を見る。
『2007年7月1日 対極図Tシャツで暴行。大学生死亡』
そこに、スタン・ハーマン(36)フランス共和国保安機動部隊 隊長
が入ってくる。
スタン「トニー巡査とアンソニー巡査が職務質問中に逃走した中国人を射殺した件でデモが過激化しています」
ペレ「テロリストの思う壺だな……」
スタン「国全体が疑心暗鬼になっています。特に東洋人に対しての不信感は……」
アメリー警部が入ってくる。
アメリー「謎の暗号文がすこし、解読されました。」
ペレとスタンは驚いてメアリーを見る。
ペレ「それで犯行日時と場所は?」
アメリー「それが……」
と、部長に解読文をわたす。
ペレとスタンが顔を合わせる。
ペレ「それで誰が解析したのだ?」
アメリーオックスフォード大学のロナルド教授です。」
ペレ「しかし、一部しか解読していないとは残念だ。ロナルド教授とはどんな人物だ。君が信用できる男か調べてくれ。」
アメリー「すでに、捜査に協力していただいています。私は信用できる人物だと思っていますが、しかし、パリ警察本部やフランス国土監視局との問題が発生していますので、困っています・・・」
ペレ「そうか。私が問題を解決する。至急ロナルド教授にパリに来ていただくように連絡を取ってくれ」
アメリー「はい」
ほほえむアメリー警部の顔

52コンコルド広場

ロナルドが広場の隅で佇んでいると立ち上がり歩き出す。


53チュイルリー公園
ロナルドは会議室の窓から、セーヌ河が茜色の光の中に包まれてゆっくりと流れていくのを見ていた。突然、セーヌ河の起伏のない表面にスクリーンが現れた。そして、スクリーンが次第に大きくなり、公園を歩く昨日の自分の姿が映し出された。ロナルドは昨日の出来事を思い浮かべた。
 ロナルド教授は、謎の解読のためにシラク大統領が用意してくれたリッツホテルにしばらく滞在していた。いつものように、朝早くホテルを出て、コンコルド広場のオベリスクの前にロナルドは佇み、見上げる。オベリスクの頭頂部が四角錐になっている。この形は太陽神ラーの力を表したもので、白い雲の間から地上に差す一条の光線を模したものである。古代エジプトでは、王であるファラオだけが、オベリスクを建設することが許されたという。ファラオたちは、死後に太陽神ラーになり、太陽神ラーの力が永遠に地上に降り注ぐ願いを込めた。より太陽に近くなるように、オベリスクの高さを競い合った。いつものようにチュイルリー公園を歩いていた。
 縦横に整然と一定間隔で木々が植えられている。
 いつもの道から外れて、公園の周辺を歩いていた。ちょうど曲がり角を通りがかった時、ルーヴル美術館の屋根から昇る、強い朝陽がロナルドの顔の右半分を輝かせた。
 ロナルドは、眩しくて眼を閉じた。そして、ゆっくりと眼を開けた。
 その時、斜めに直線に並んだ並木が、目に飛び込んできた。一つのアイデアが閃いた。

並木の道端を歩いているロナルドに朝日が当たる。
ロナルドは思わず目を閉じ、ゆっくり目を開けると、ロナルドの表情が変わる。
並木を見渡すと急に走り出すロナウド。


54リッツホテル ある部屋

ロナルドは引き出しを開け、パリ市内の地図を取り出すと新凱旋門を探す。
ロナルド「新凱旋門がない……。地図が古い」
ロナルドはフロントに電話をする。
ロナルド「パリ市内の一番新しい地図を持ってきてください」
ロナルドは受話器を置くと葉巻に火をつけて外を眺める。
トントントン―――ドアをノックする音
ロナルドがドアを開けると、コンシェルジェがパソコンを持って入ってくる。
コンシェルジェ「こちらをご使用ください」
コンシェルジェがパソコンを開くとGoogleの3DEarthサイートが開いている。
ロナルドは葉巻をもみ消すと笑顔を浮かべる。
ロナルド「ありがとう」
ロナルドは、目的の地図を開くとテーブルから裁縫セットを取り出す。
そして、モンパルナス・タワーとエッフェル塔がその糸の上にのるように注意深く地図を回転させ、ゆっくり、糸の上を眼で追っていく。
糸の左端に、新凱旋門の屋上が重なることを確認すると、マウスをクリックして地図を拡大していく。
すると、ヘリポートのHと書かれた文字が現れる。
ロナルド「やはりそうか!!」
ロナルドは、時計を見ると部屋を飛び出る。


55リッツホテル 正門

ロナルドはタクシーに乗り込むとグラン・ダルシュ(新凱旋門)へ向かう。
ロナルド「オペラ通りからシャンゼリゼ大通りを抜ける道に行って頂けますか?」
ロナルドは、パソコンと解析された文書を読んでいる。
タクシーは、エトワール凱旋門を抜け、グラン・ダルシュが見えてくる。

56グラン・ダルシュ(新凱旋門)

ロナルドはタクシーを降りると、階段を駆け上るとグラン・ダルシュの中に入っていく。


57グラン・ダルシュ 屋上

エレベーターの扉が開くと駆け足で屋上に向かうロナルド。
誰もいない屋上でロナルドはパリの町並みを見渡す。
エッフェル塔を見て首を傾げるロナルド。
そして、エッフェル塔の後ろに少し、重なって見える小さなビルを見つける。
ロナルド「あれはモンパルナス・タワーではないな……。 どこだ……」
ロナルドは一人呟きながら、注意深く街並みを見渡す。
ロナルド「やはり見えない。仮説はむなしく消えたのか……」
諦めかけたロナルドに緊張が走る。
ロナルド「いや待て。あれは、モンパルナス・タワーだ!」
シャンゼリゼ大通り―――
エトワール凱旋門―――
ルーヴル美術館―――
コンコルド広場の巨大観覧車―――
ロナルド「大いなる神聖なる器、聖なる竈がパリに現れた……」
ロナルドは走り出す。


58ある会議室

ロナルドが入り口から入ってくる警察幹部を見ている。
スクリーンにはパリ市内の地図が投影されている。
ロナルドは赤いレーザーポインタのスイッチを何度も押しながら、アメリー警部が入ってきたことを確認すると話し始める。
ロナウド「パリは、ここ、セーヌ河のシテ島の集落から始まりました。そして、パリやルーヴル宮殿が現在の姿になったのは、十九世紀半ば、ナポレオン3世の時代です。セーヌ県知事であったオスマン男爵が、現在の12区東部および13〜20区の近郊を新たにパリ市に編入し、現在のパリがほぼこの時に完成しました」

地図の数字の色が変わる。

ロナルド「二十の区が大きな螺旋状の渦、まるでわれわれが住む銀河宇宙のような渦の中に取り込まれるように形成されました。二十世紀末、そして、ミッテラン大統領の『パリ改造計画』により、ルーヴル宮殿のガラスのピラミッドや新凱旋門のグラン・ダルシュが建設されたのです。ご覧の通り、区はパリ中心部の1区から、右回りの渦巻状に番号が付けられています」
首をかしげながら、苛立つようにロナルドを見ている警察幹部たち。
若い警察幹部スタンが立ち上がる。
スタン「教授、われわれはフランス人ですよ。そんなことは小学生でも知っていますよ。地理に弱い英国人なら、ともかく……」
 険しい表情で、若い警部の一人がロナルドを睨みつけるように言った。
アメリー「皆さん、最後までお聞きしましょう。教授、失礼しました。続けてください」
 アメリー警部が優しくフォローする。
ロナルド「有難う、アメリー警部。敬愛するフランス警察の皆さん、失礼しました。これからが本題です」
ロナルドは、大きく息を吸い込む。
ロナルド「ここに、コインが有ります。皆さんもコインを手に取ってください。いいですか?コのコインの形はどんな形でしょう?」
ロナルドは二つの指でコインを挟んで大きく上に手をかざした。
「円です。丸い円」
先ほどの若い警部が答えた。
「そうでしょうか?」そう言うとドナルドは人差し指と親指に力を入れてコインを水平にして持った。
「コインの形はどうでしょうか?」
スタン警部は困惑した表情をして答えた。
スタン「長方形です。厚さのきわめて薄い長方形・・・」
ロナルド「そうです。先ほどは円だったものが、一瞬のうちに、長方形に見えるのです。これから私がお話しする内容もこれと同じです。皆さんが普段、真実と思われていることは、ひとつの方向から見た真実なのです。人間は自分が見たいようにしか見ないものなのです。これから私がお話しする内容もこれと同じです。人は過ちを犯す。それは、人は自分が見たいようにしか見ないからです。今回の事件で殺害されたロンドン・パリ・アムステルダムの被害者12名は全てマリー・アントワネットの処刑に関わった家系を持っていた。偶然にしては出来すぎていると思いませんか?」
スタン「私は全く理解が出来ません。なぜなら、テロはその行為を行う目的は西欧諸国の政治的混乱を起こす。または自由主義的な資本主義の拡大を拒むものたちの狂信的なイスラム原理主義の教徒の犯行と見るのがもっとも正しいと思いませんか?」
ロナルド「戦争やテロが世界中に拡散すると多大な利益を得る国や企業が資本主義社会に存在する事実も指摘されていますから、そう簡単に決めつけていいとは思いません。武器を輸出する全て先進諸国は動機があるのです・・・・」


59コンコルド広場 近くの楽屋

ウォンとマリーが打ち合わせをしている。
そこに、ジェームスが入ってくる。
ジェームス「失礼。そろそろ準備はいいかね。観客が二人を待ちわびている」
と笑顔を二人に向ける。
ウォン「では、参りましょう」
ウォンはマリーの手をとる。


60ある会議室

スタン「もう200年以上も過去のことですよ。家系図をさかのぼって行けば誰かに行き着くそれだけのことです」
ロナルド「そう、その200年。今年はモーツアルト誕生祭がヨーロッパ各地で開かれています。これも偶然ですか?」
スタン「では、死んだモーツアルトがテロを?」
スタンは机を叩く。
スタン「長官、ここで馬鹿げた話に付き合っている間にもテロリストたちは活動しています。早く捜査に戻りましょう」
アメリー警部「スタン警部。ロナルド教授は、我々が把握できなかった被害者の共通点を事件後3週間で導きました。そして、教授の理論に基づきテロリストの犯行を推測しているのです。最後まで話しを聞きましょう」
スタン「では、教授にお聞きしたい。暗号文章を全て、解読されたのでしょうか?」
ロナルド「そう、まだ、一部ですが、暗号分の最初の数字の意味は解読しました。12,4,2,3の数字の意味です。」
スタン「では、お聞かせください」
ロナルド「12は殺人事件の数。イスラエルの12の民が殲滅すると言う暗示です。また、12は時間が12という数字で構成される事から時間を止める事を暗示します。アダムから生まれた欧米世界の人類が支配する時間を止めるという警告です」
スタン「では、4,2,3は?」
ロナルド「スフインクスの謎に関する数字です。エジプトのスフインクスは砂漠の旅人に謎々を問いかけた。『ひとつの声を持ち、四つの足を持ち、歩く時が最も肢体の力が弱く、その速度が遅い、また、二つの足を持ち、また三つ足を持つものもいる。地を這い、空を飛び、海を泳ぐもののうち、これほど姿を変えるのものはいない。その動物とは何か?』という謎です。スフインクスは、答えが違うと、その人間を次々と喰い殺しました。ある時、賢人と呼ばれたコリント王の嫡子エディプスがその謎を解き明かしました。彼は『それは人間だ。幼児期は四つんばいで歩き、成人期は二足で歩く、そして、老人になると、杖をつき三本足になる』と答えたのです。真実の答えを聞かされたスフインクスは、その時から人を殺すのを止め、石像になったという伝説です。

CGと実写合成でスフインクスの謎を解くシーン。

ロナルド「ミッテラン大統領もスフインクスのように謎をパリに残したのです。」
スタン「ミッテラン大統領が謎を残したのですか?」?」
ロナルド「そうです。ミッテラン大統領がパリに残した謎が暗号を解くヒントになるのです」
バルマン「ミッテラン大統領がスフインクス?」
ロナルド「当時のパリ市民は、ミッテラン大統領を『スフインクス』と呼びました。」
スタン「ミッテラン大統領の残した謎と今回のテロ事件が関係しているとおっしゃるのですか?」?」
ロナルド「この事件と大統領の謎の関係についてお話しましょう。
『パリで、朝は四つ、昼は二つ、夜は三つになるものは何か?』
シャンゼリゼ大通りの陽の線の上に、四つの建物が並ぶ。カルーセル凱旋門~オベリスク~エトワール凱旋門~新凱旋門です。それに、モンパルナス・タワーとエッフェル塔の二つが加わり、陰と陽の二つの線が誕生する。そして、三つの男性の塔と三つの女性の門が、ひとつの聖なる杯を形成するのです。ミッテラン大統領が癌に冒されながら、終生、自問自答した謎とは、『人間とは何か?』という謎です。たどり着いた答えは『人間の本質』。人間とは誤謬を犯す不完全な神の創造物である。人間は人間同士で、果てしない殺し合いを続ける不完全な神の創造物である。スフインクスが人を殺すのを止めたように、ミッテラン大統領も誤謬を犯す人間が、罪を犯した人間に死刑を宣告する事を止めたのです。

その謎が今、解き明かされた。

アメリー警部「ロナルド教授。続けてください」


61コンコルド広場

大観覧車に明かりがつくと同時に観客たちの拍手が響く。
ウォンとマリーが舞台に上がると舞台を照明が照らす。

ウォンが指揮するオペラ「魔笛」が始まる。
王子タミーノが大蛇に襲われているところに三人の侍女が王子タミーノを救出する。三人の侍女たちが王子タミーノに夜の女王の娘パミーナの絵を見せる王子タミーノは彼女に一目惚れしてしまう。夜の女王は、王子タミーノに、悪魔ザラストロにさらわれて娘の救出を依頼する。王子タミーノはパパゲーノとともに姫の救出の旅に出る。夜の女王は王子タミーノには魔法の笛、パパゲーノには魔法の鈴が渡す。


62ある会議室

スクリーンに太極図の紋様が映っている。
ロナルド「ありがとう。皆さんのパリを守りたいという気持ちはよくわかりました。
それでは、続けます」

スクリーンの太極図とパリの地図が重なる。

ロナルドは自信に満ちた口調で語った。そして、ゆっくりとグラスにつがれた水を口に含むと飲み干した。

ロナルド「この紋様の特長は、『陰』の中心に、小さい『陽』、『陽』の中心に、小さい『陰』が描かれています。ご覧下さい。パリは、大きく成長する巻貝のように螺旋構造を持ちながら、円の都市として、成長しながら形成されました。パリはセーヌ河により、北と南に二分されています。右岸の中心部には、ルーヴル美術館やコンコルド広場などあります。陽の地区です。そして左岸が陰の地区です。陰の地区の中心部には多くの芸術家たちが眠るモンパルナス墓地などがあります。そして、この陰陽の螺旋の中に、『陰と陽』つまり、女と男の性器を象徴する建造物が、重要な意味を持って、重要な位置に配置されているのです。『陽の街』の中に、エトワール凱旋門があります。これこそ、太極図の『陽の中の陰』なのです。『陰の街』の中に、エッフェル塔あります。これこそ、太極図の『陰の中の陽』なのです。

バルマン「先生の言われることは、『陽』は、男性の性器、つまり男根、それは塔を意味し、女性のえーっと、それは『陰』……。つまり、門を意味すると……」

バルマンが少し恥ずかしそうに喋る。全員がバルマンを見る。

アメリー「ロナルド教授はパリ市内に存在する塔と門が次の標的だと? 特定は可能なのですか?」
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# by masashirou | 2009-12-10 09:42  

映画「ミッテランコード」日本語脚本その4

34ロナルド超心理学研究所

ロナルドが連続殺人事件とマリア・テレジアの怨霊との関係を調べている。
そこにアメリーから電話が鳴る。

ロナルド「はい。ロナルドです」
アメリー「フランス公安局のアメリーです。フランスの殺人事件で調査を依頼したいのですが?」

ロナルドは言葉に詰まる。

アメリー「ロナルド教授?」
ロナルド「はい。」
アメリー「今からお会いできますか?」
ロナルド「いや、今回の事件の件は、全てロンドン市警に話しました。これ以上お話し出来ることはありません」
ロナルドは電話を切る。
―――コンコン。ドアのノックの音がする。
研究室のドアが開いて、
アメリー「フランス総合情報中央局のアメリーです」


35サンレモ駅

岩山をくり貫いて造られたトンネルの中にあるサンレモ駅の暗いホームの闇の中に、ウォンを乗せた列車は到着した。暗いホームに電車が入ってくる。
ウォンが足早に電車から出てくると、タクシーでサンレモロイヤルホテルに向かう。


36ロナルド研究所

アメリーとロナルドの長い沈黙。

ロナルド「事件の背後には、大きな歴史から生まれた怨念の影が見えてくるのです」
アメリー「どうしてそうお考えになるのですか?」
ロナルドは興味を示したアメリーの言葉に思わず顔を上げる。

ロナルド「今回の事件に酷似した事件が過去に二回あったことをご存知ですか?」
アメリー「いえ。初耳です」
ロナルド「全て、未解決事件でマリー・アントワネットの死に関係した子孫が殺害されています。今回の事件の被害者も同様です」
ロナウドは、調査した資料をアメリーに渡す。
アメリー「時空を超えた記憶の海。教授の研究テーマですね」
ロナルドは照れ笑いする。ロナルドはすぐに真剣な顔に戻る。
ロナウド「そこで、私はマリー・アントワネットの歴史的背景を研究しました。マリー・アントワネットの処刑、モーツアルトの死、そして、マリー・アントワネットの母であるマリア・テレジア。そして、ある楽曲がすべての謎を解き明かしたのです」
アメリー「ある楽曲?」
ロナウド「モーツアルトの『魔笛』です。夜の女王は自分の領土を奪った悪魔ザラストロへの復讐の思いを歌うのです。この歌が世界中のソプラノ歌手が一度は歌ってみたいと思う、有名な『夜の女王のアリア』です。歌詞はこんな内容です。
  地獄と復讐の炎が私の心の中に燃え上がる
  お前のために悪魔ザラストロが破滅の恐怖から逃れたら、お前はもう私の娘ではない。聴くがいい、復讐の神々よ。聴くがいい、母親の呪いの誓いを」
 ロナルド小さく歌詞にメロディをつけて口ずさむように語った。
ロナルド「この歌詞の内容は、まさに死んだ母親の怨霊が娘を脅迫する内容です」


37サンレモロイヤルホテル

ホテルの大広間でマリーが歌い終えるとそこにウォンが入ってくる。
会場から拍手が鳴り響く。
マリーはウォンを見つけると舞台に上がるように誘導する。
耳元でウォンが囁く。

ウォン「すいません。間に合いませんでした」
マリー「仕方ありませんわ」
マリーが微笑む。
ウォンが舞台に上がる。さらに拍手が沸き起こる。
拍手が静まる。ウォンがピアノを弾き始める。
オペラ『魔笛』の「夜の女王」である。
マリーは、ウォンのピアノに合わせて歌う。
演奏が終わると、観客が総立ちとなる。


38ロナルド研究所

ロナルド「フリーメイソンの高級幹部であり、有名な人気音楽家でもあったモーツァルトの埋葬に、友人の立ち会いもなく、今もって、その墓の場所が秘密にされているのはなぜか?」
アメリー「『魔笛』が原因?」
ロナルド「そうです。あくまでも、仮説ですが『魔笛』はモーツアルトがマリー・アントワネットにあるメッセージを伝えるために制作したのではないか?と」
アメリー「で、そのメッセージとは?」
ロナルド「『魔笛』のストーリーです」
アメリー「『魔笛』は、さまざまな解釈がなされていますが……」
ロナルド「最初は、教祖ザラストロは悪魔、夜の女王が善の存在として描かれている。しかし、後に、教祖ザラストロは聖なる存在、夜の女王が悪なる存在となります。逆転している。これが、最大の謎といわれているのですが、モーツアルトは明確な意志を持って、正悪の逆転劇を書いたと思うのです」
アメリー「それが原因で殺された?」
アメリーは理解できずに首をかしげる。
ロナルド「信じられないかもしれませんが、モーツァルトは、あのフリーメイソンに暗殺されたのかもしれません」
アメリー「でも、彼はフリーメイソンの高級幹部だったはずが?」
ロナルド「モーツァルトはオペラ『魔笛』をマリー・アントワネット王女に、新しい民主主義の時代の波を受け入れ、オーストリアへの亡命を進言するために、この作品を創作した。モーツァルトは、オペラ『魔笛』を通じて、双方が果てしなく殺し合う戦いを一刻も早く終結すべきであると訴えました。彼は、過激な血みどろの戦争を鼓舞するフリーメイソン集団には反対したのです。いつの時代も平和な無血の改革を主張する革命家は、過激な革命を望む急進派から暗殺され、抹殺される運命なのです。」

アメリー「モーツァルト敵に加担する裏切り者として毒殺された。人々はフリーメイソンの謀殺を恐れて、誰も葬儀に参加しなかったわけですね。」
ロナルド「オーストリアの急進派のフリーメイソンは王女の処刑を革命の象徴として、また、革命をオーストリアに飛び火させるためにも、王女の屈辱的なギロチン処刑は必要だったのです。」


39ロイヤルホテル スイートルーム

古びたテーブルに白い勾玉と黒い勾玉がカチッカチッとリズムよく音をたてている。
ウォンとマリーがベッドで一つになっている。
白と黒の勾玉が綺麗に重なり合うと、『TAO』の紋章になる。
ウォンとマリーの唇が一つになると白と黒の勾玉から双頭の鷲が現れる。
あたりは、光に包まれる。


40ウィーンの宮殿で開催された仮面舞踊会 イメージ映像

ウォン(モーツアルト)とマリー(マリー・アントワネット)が踊っている。
マリー「私にプロポーズしたこと覚えていらっしゃる?」
マリーが突然、マリー・アントワネットの幼少時代の女の子になる。
ウォン「今でも、忘れていません。私はあなたに永遠の愛を誓った者」
ウォンが突然、モーツァルトの幼少時代の男の子になる。
二人が微笑み、見つめ合うとウォンとマリーに戻る。
ウォン「『魔笛』は組織を裏切ってまで捧げた私のメッセージ…。なのに、なぜ?」
マリー「あなたのメッセージ確かに受け取りました。貴方が言うように、フランスを捨て新しい時代を受け入れることも出来ました。しかし、私は最期までフランス王妃として誇りをもって死ぬ決意をしました」
ウォン「ではなぜ、再び現代に蘇られたのです?」
マリー「母・マリア・テレジアから復讐を命じられました」
ウォン「確かに、パリの民衆はあなたを妬み、あなたの命を奪った」
マリー「いいえ。私は何も怨んではいません。ただ、母の命令には背けないのです」
ウォン「では、母上の怒りを静めてください。復讐は新たな憎しみしか生まないのです。欧州の国々が争い憎み合う時代は終わりました。また、新しい時代が始まろうとしているのです。ヨーロッパは一つになろうとしています。時代が変わったのです」
マリーはうなずく。
マリー「私に何ができるの?」
ウォン「この復讐を止めていただきたいのです」
マリーはウォンを見つめる。


41ロイヤルホテル スイートルーム

マリーとウォンは同時に目を覚ます。
マリー「また、あの時代と同じことが起こるのでしょうか?」
マリー・アントワネットが呼び鈴をロザリーに渡す―――。
モーツァルトが毒を飲みもがいている―――
マリー・アントワネットの首が飛ぶ―――
マリア・テレジアがフランスからの手紙を読み激怒する―――
マリーは悲しみのあまり目が潤む。
ウォン「無益な復讐を二人で終わらせるのです。希望の光は暗黒の闇から誕生する。僕は不幸な出来事が必ず幸福の道に繋がっていると信じています」
ホテルの電話が鳴りウォンが目を覚ます。
ウォンが電話を取ると電話は切れている。
ウォンが振り返るとマリーの姿はない。
窓を開けると、リビエラの黒い海が見えた。黒い雨雲が海の上に立ち込めていた。冷たい風がカーテンを揺らした。水平線の向こうに貨物船が見える。稲妻が貨物船のシルエットを浮かび上がらせる。ウォンは自分が黒い海に浮かぶ小さな貨物船のように思えた。
 雷鳴が小さく、水平線の彼方に轟いていく。


42ロナルド研究所

アメリーの携帯電話のライトが消える。
アメリー「ロナルド教授のお話が確かだとすると、犯人は亡霊?」
ロナルド「そうは言いません。あくまでも、私の研究が導いた犯人像です。それは、マリー・アントワネットがパリ市民に対する怨みを晴らすために、今回の事件を計画したということです」
アメリー「怨み?」
ロナルド「そう怨みです。フランス革命の屈辱的な裁判で、ギロチンで首をはねられた怨みです」
アメリー「なぜ、それが今、なんですか?」
ロナルド「モーツァルト生誕二五〇周年。おそらく、モーツァルトとマリー・アントワネットの魂は、われわれが想像する以上に深く繋がっているのです。複数の犯人がいると思われます。つまり、今に生きる複数の人間が、同時に何らかの記憶を共鳴して、その意思に従って動いている可能性があります」
アメリー「操られている? ……過去の亡霊に?」
ロナルド「そういう可能性もあると……」
アメリー「過去の怨みを晴らすためのテロ?」
ロナルド「フランスがEUの指導者として、巨大な経済圏を作ろうという動きがあります。時代背景もナポレオンによってフランスの領土が拡大するフランス革命の時代に類似しています」
二人の長い沈黙が続く。
そこに助手のマイケルが入ってくる。
マイケル「教授!やはり、マリー・アントワネットの首が無くなっていました」
マイケルは額の汗をハンカチで拭う。
ロナルド「そうか、やはり……」
アメリー「それがこの事件と関係があるのですか?」
ロナルド「過去の事件とすべてが一致。私の研究を信じるならば、最悪の事態を想定していただきたい」


43フランス コンコルド広場

警察官が職務質問しようと中国人達に近寄る。
中国人達があわてて逃げ出す。
トニー巡査が太極図のロゴが入ったTシャツを見る。
アンソニー巡査「とまれ!! とまらないと」
パンッパンッ―――銃声
トニー巡査が太極図のTシャツを着た中国人に向けて発砲する。
倒れる中国人。
二人の巡査は残りの中国人を追う。
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# by masashirou | 2009-12-10 09:40  

映画「ミッテランコード」日本語脚本その3

○オックスフォード大学教室

学生が数人座っている。
ロナルドは学生に音叉を渡す。

ロナルド「すべての物質はひもの震動で誕生するのです。ひもは震動します。その固有の震動は、時空を超えたところに、記憶が蓄積されていて、同じ環境、思考、境遇の人が特定の場所・環境にいると、蓄積された記憶や思いやシステムが共鳴し瞬時に移動するのです。物理的に分かりやすい実験をやってみます」

ロナルドは自分の音叉を震動させると学生の持つ音叉に近づける。
二つの音叉が共鳴を始める。

ロナルド「ゆっくりと近づけると、もう一方の音叉が突然振動を始める。こんなふうに思念や怨みなど、一度形成された『記憶』が鮮明に乗り移るのです」

学生「先生がこの研究を始められたきっかけはなんですか?先生は魂が帰る闇の世界は本当に存在するとお考えですか?」
ロナルド「私が今、最も興味を抱いているテーマは、われわれ以外に別の世界が存在することを証明したいという課題です」

ロナルドの幼い頃の回想シーン
ロナルドの頭の中に過去の映像が浮かぶ

1)ロナルドが幼年時代を過ごしたアイルランドの土着宗教のドルイド教は、自然崇拝の多神教で、さまざまな物や動物、例えば岩や鮭や牛や豚、犬などにも神が宿ると信じていた。文字を持たないケルト民族には、口述で神のお告げや神話を伝承する「ドルイド」と呼ばれる預言者、神官が、神と民衆の間に存在した。
ロナルドの祖父は、「お前は『ドルイド』の血脈を受け継ぐ子孫であることを忘れてはならぬ」と語った。

2)石で造られた小さな教会が、北の海から強い風が吹く丘の上にあった。灰色の石灰岩で造られたその教会には、イエス・キリストの遺体と聖杯が隠されてあるという伝説が言い伝えられていた。十一世紀に建設された教会だった。教会の中には女神ダヌーや、アイルランドの運命の三人の女神が描かれた壁画が装飾され、奇妙な彫像が飾られていた。
3)子供にとって怖い場所であった。教会の地下に通じる通路の壁にはダビデの星の紋章が付いていた。ロナルドはこの村の村長であった祖父から、この奥にイエス・キリストの遺体と聖杯が隠されていると聞いていた。村人の誰も実際にその地下室に入った者はいなかった。

4)ロナルドが十三歳になった時、叔母の家に養子に出された。米国のデトロイトに移住した叔母は、子供に恵まれなかった。七人の男ばかりの兄弟の末っ子だったロナルドは、この貧しい村から出ることを喜んだ。祖父はロナルドに、「お前もいつか、この土地に生まれたことを誇りに思う時が来る」と語った。

5)デトロイトのフォード自動車の組立工の義父は、熱心なカトリック信者だった。勤勉な働き者で、誠実な人物であった。十五歳の誕生日に、義父がデトロイト郊外にある、広大な敷地の中に建設された自動車王ヘンリー・フォード博物館に連れていってくれた。赤瓦の旧工場の建物の中に、二十世紀のアメリカが生み出した膨大な工業製品が展示されていた。ロナルドはたくさんの車が展示されているスペースの中央に、赤いビロードの古い椅子が展示されているのを不思議に思った。義父に尋ねると、
義父「これが偉大な政治家、アメリカ大統領リンカーンが暗殺されたフォード劇場の椅子だ。よく見てごらん。背もたれのビロードに黒い血の滲みがあるだろう。頭を撃たれた時噴出した血の跡だ……」
ロナルドは、驚いた。
義父はロナルドにこう言った。
「この椅子の前にある車が、アイルランド出身の偉大な大統領ジョン・F・ケネディが暗殺された時のフォード社製の、リンカーンという車だ。暗殺された二人の偉大な大統領には奇妙な共通点がある。歴史には奇妙な時空を超えた「偶然の一致」、「歴史の類似性」がある」

アメリカの人工衛星のデトロイト地図からロンドンの市街地に瞬時に移動する。


○ロンドン警視庁前

パトカーがサイレンを鳴らして走っていく。


○ロンドン市警 捜査室

ホワイトボードに被害者リストと現場写真、暗号文などが貼られている。
ウィリアム・スミス(49)ラルフ・ウィリス(46)特殊部門S019 テロ対策課
ジョン・スコット(29)特殊部門S019 テロ対策課など数名の捜査官達が話し合っている。

スコット捜査官「20代女性ばかり5人。これは性的なコンプレックスを持った犯人だと考えられますが、どの遺体も性的行為に及んだ痕跡はありません。ただ、すべての犯行現場フランス語で書かれた文章が切断された被害者の頭部の耳の中に見つかっています」
スミス「暖かいミルクティを」

ジョン・スコット(29)特殊部門S019 テロ対策課捜査官がミルクティをスミスに差し出す。

スコット捜査官「砂糖を抜いています」
スミス「妻からお前に指令があったのか?」
スコット捜査官「はい」

スミスは苦々しい顔をする。ミルクティを口に含む。

スミス「フランス語を翻訳した文章がこれです。

『12,4,2,3、それは、パリに歓喜が満ちる日、三人の男と、三人の女と交わる時、大いなる神聖なる器がパリに描かれるであろう。 
 それらの姿は、キリストの紋様がパリの空に現れる、聖なる丘からその勇姿を現す。
 聖なる器に歌の神が舞い降り、炎の神と力を合わせ、女神ダヌーと三人の運命の女神たちを蘇らせる。女神ダヌーが邪悪な左脳と右脳に赤い魔王の竜の螺旋を描く。
 聖なる竈に記された文字を持つ、三つの言葉が、時を告げる双頭の雄鶏の宮殿から水星の神を蘇らせる。 水星の神は、宇宙に突き出た脳をあぶりだし、薬草の神ディアン・ケヒトを呼び起こす。今こそ、聖者の王の血が滴り落ちた大地に、二つの太陽が地平線に現れる時を讃えよ。 幽界の天籟が響き渡り、魔王の竜の叫びが、憎しみの暗黒の門の綱をひく。邪悪な赤い竜が目覚め、大きく息を吐き、紅蓮の炎が燃え盛り、小さき悪霊たちを解き放つ。 炎は天に向かって燃え上がり、魔女の血脈の子供たちは永遠に地獄に旅立つ』


スコット捜査官「理解不能です。ただ、パリでも全く同じ事件が発生しています」
スミス「パリでも?」
ウィリス捜査官「はい。テロの可能性があるかも知れないと……」
スミス「テロだと! 馬鹿な。単なる変質者による犯行ではないのか?」
ウィリス捜査官「昨日、SO19の連中が手に入れた資料です。これを」

と、プリントアウトされた資料を机に置く。
太極図の紋様のなかに、パリへのテロ予告が書かれている。
一同、顔を見合わせる。


○あるホテル
テレビがついている部屋にアラブの男がいる。
ミッテラン大統領没後10周年記念行事のテレビニュースが報道されている。
ミッテラン大統領「私はパリを改造する。パリという都市をひとつのメディアにする」

―――新凱旋門の完成当時の映像。
―――ギロチン処刑廃止を宣言するミッテラン大統領の映像。
―――ミッテラン大統領の就任の演説が流れる
私が最も大切だと考えることは、敵対する勢力を、力で打ち倒すことではなく、彼らを説得し、納得させることなのです。
 私が大統領に就任した今日、一九八一年五月十日という日の、真の勝利者は、「希望」であります。フランス国民が、その希望を手にするために、私は、相手への畏敬の念を持ち、意見の異なる複数主義の道、異なる立場を認める道を、立ち止まることなく、歩き続けたいと思います。
 世界は今、国と国との利害が対立し、果てしない緊張が続いています。フランスは宣言します。地球上に生きる人類の約三分の二が、餓えと屈辱の中にいる限りは、本当の国際共同社会は成立していないことを……


○オックスフォード大学内教室

ロナルド「私の講義では繰り返した歴史の中から本当に大切なものは何か?ということを真剣に学びたいと思う。諸君に、伝いたい
私は、真実は目に見えない暗い闇の中に隠れていると言うことをまず学んで欲しいと思う。
美しいバラの花は、枝や葉が支えている。枝は茎が支え、茎は大地の中の無数の根が支えている。根は地上の茎や葉や花の生命の源の養分や水を黙々と送っている。人は眼に見えない暗闇の支配する大地に存在する根を見ることはない。本当に大切な役目をしているものは眼に見えないところに存在する。この事例を見て欲しい」

ロナルドは資料を学生たちに手渡し説明する。

ロナルド「デトロイトのフォード博物館にリンカーン大統領が暗殺された椅子と、ケネディ大統領が暗殺された車が並んで展示されている。この二人は十九世紀と二十世紀を代表する最も偉大なアメリカ合衆国大統領だ。この二人はアメリカ史に残る名演説を残していることでも似ている。二人は同じ、北部の出身で、黒人の人種差別に反対し、南部人から憎まれていた。それに、初めての議会選出の年が一八四六年と百年後の一九四六年。大統領当選の年が一八六〇年と百年後の一九六〇年。リンカーンが暗殺されたのが一八六五年四月十五日。ケネディが暗殺されたのが、約百年後一九六三年十一月二十二日。しかも同じ金曜日に、妻の前で、頭を狙撃された。暗殺された場所はリンカーンがフォード劇場の椅子の上、ケネディはフォード社のリンカーンと呼ばれる車のソファの上で……。暗殺された二人の大統領、ケネディ大統領とリンカーン大統領にまつわる100年という数字に支配された歴史の類似性は、有名な歴史が繰り返す事を示す証拠だ。偶然にしてはあまりにも酷似しすぎている。これらは記憶が呼び起こした事件であり、人が同時期に同じことを考えると、それが現実になる。科学では解明できないが、この現象を私は……」

デトロイト博物館の椅子と車の映像インサート
リンカーン大統領の暗殺写真のインサート。
ケネディ大統領の暗殺フィルムのインサート

黒板に『歴史の繰り返し現象』と書くと内線電話がなる。
マイケル「ロンドン市警からお電話です」
ロナルド「ロンドン市警?」


26パリ市内 実景


27パリ市警 DCRG(総合情報中央局)

アメリー警部にロンドン市警からメールが入る。
副局長に駆け寄り、
アメリー「副局長。ロンドンの殺人事件に関して、ネット上に犯行声明とテロ予告の書き込みがあったと連絡がはいりました」
副局長「確かか?」
アメリー「もし、テロリストの仕業ならパリの事件もその可能性が……」
副局長「考えたくはないが、君はその可能性について捜査してくれないか?
どんな些細な可能性でも捜査に必要な情報を集めてくれ」


28フランス大統領官邸 実景


29官邸室内

シラク大統領とパリ警察幹部会議をしている。
補佐官がシラク大統領に駆け寄り、耳元で囁く。
補佐官「DCRG(総合情報中央局)が今回の事件は、テロと断定しました。」
シラク大統領は会議室から出て廊下を歩く。
シラク大統領「それで、次の標的は?」
補佐官「ネットの掲示板に、パリのすべてを壊滅させる破壊的な細菌テロ事件をこの夏決行すると宣言しています」
補佐官は犯行現場が掲載されたプリントを渡す。
補佐官「12名の罪深き魔女たちを殺害したと……」
シラク大統領「他に手がかりは」
補佐官「今のところは何も……。ありません」
シラク大統領は立ち止まる。
シラク大統領「どういうことだ?」
補佐官「現在、全力をあげて事件の解明をしていますが、ネット上の図面が何らかの手がかりになると……」
困った顔でシラク大統領が会議室に戻る。
一同の視線がシラク大統領に集まる。
シラク大統領「今回の事件はことによっては国家を揺るがす事件に発展する可能性がある。君がアメリー警部?」
アメリー「はい、そうです閣下」
シラク大統領「君は今回の事件をテロとしてユニークな方法で捜査していると聴いた。解決できるか?」
アメリー「全力を尽くしています。」


30オックスフォード大学内・ロナルド超心理学研究所

『666号室 ロナルド超心理学研究所』と書かれた表札。
十七台のコンピュータがデータ処理をしている。
部屋にはロナルド教授の功績を称えた額がある。
『1999年4月1日ニューヨーク・タイムズに掲載されたロナルドのコラム』
その隣に、ロナルドの祖父が写った写真。
マイケル、パリで発生した殺人現場の写真を並べ、ロンドンの殺人事件の資料がプリントアウトされるのを待って大きなあくびをする。

マイケル「あー。眠い……」
そこに、ロナルドが葉巻をくわえて入ってくる。
ロナルド「マイケル君、資料はそろったかな?」
マイケル「残りは、そこのプリンターから出てきますから・・・・(眠ってしまう)」
アムステルダムの殺人事件の記事がプリンターから出てくる。
ロナルド「これだ!!」
マイケルは目を覚ます。
マイケル「今何時です?」
ロナルドは眼鏡をはずすと、マイケルに数十枚の書類を手渡す。
ロナルド「犯罪記録資料ファイルの中にあったものだよ。これは百年前に起きた猟奇殺人事件の記事だ」
と語り、マイケルの机に置く。
『1906年1月21日ロンドン・デイリー・タイムス』の記事には『同時多発猟奇殺人事件の発生の謎を解く』と書かれた記事に、首を切れた女性の上に茎の折れたバラが置かれた写真が掲載されている。
ロナルド「パリで五名とロンドン五名、アムステルダム二名で、同じ日に、同じ殺人方法で殺害されたらしい」
と良いながら、パリの犯行現場の写真をマイケルに見せる。
ロナルド「今回の事件と類似している。やはり、歴史は繰り返す。マイケル君、私の研究が正しければこの記事と同じことが起っているはずだ。今から調べてきてくれないか?」
マイケル、新聞を持って部屋から飛び出すと急に立ち止まり新聞を見る。
マイケル「えっ!? 今からロンドンまで?」
新聞にはマダム・タッソー蝋人形館でマリー・アントワネットの首が盗まれると書いている。


31マダム・タッソー蝋人形館
皮の手袋(マイケル)がマリー・アントワネットの首を盗むと、胴体は仰向けになって倒れる。
マイケルのポケットからカレッジの紋章が入ったハンカチが見える。


○フランス 倉庫
女流彫刻家ソフィア・ロドリコが手の彫刻を制作している。
そこに、マイケルがコーヒーとフランスの焼き菓子マドレーヌを持って入ってくる。
マイケル「ソフィア! ちょっと休憩しないか?」
ソフィア、マスクを外すとテーブルに座る。
ソフィア「サンキュー」
ソフィア、石膏がついたままの手で焼き菓子を掴む。
マイケル「ソフィア! 手を洗えよ!!」
ソフィア「堅いこと言わないで」
マイケル「あとこれ」
マイケル、金属製の小さな箱を取り出す。
ソフィア「中身はなんなの?」
マイケル「聞かない方がいい」
ソフィア「何も聞かないわ。ただし、謝礼は倍にしてもらうようにあの人に伝えてくださらないかしら?」
ソフィアはマスクをつけてアトリエに戻る。
見送るマイケルの表情。


32ロンドン 警察本部長 会議室

ロナルドが資料を広げて、ウィリアム・スミス(49)ロンドン警察本部長に事件を説明している。

ロナルド「これが、150年前に起きたこの事件ですが、被害者の先祖がある人物の死に関係していたのです」
スミス「だとすると、その事件の模倣犯だということですか?」
ロナルド「いえ。模倣犯ではないのです。私の研究では、ある事件が発生すると、多くの人がそれを強く意識した瞬間、高次元の『時空を超えた記憶の海』に、ある数字に支配される事件のパターンが記憶される。その法則がカオスと思われる偶然を支配するのです。同じような条件の共通する因子の多い人や物、場所、類似性を持つ状況などが発生する時、その記憶された数字のパターンが呼び起こされる。今回の事件にあてはまるのです」
スミスはメモを取ることを辞めると席から立ち上がる。
スミス「ちょっと、理解出来ませんね。では、今回のテロでロナルドさんの学説が証明できると?」
ロナルド「こう考えて見るとわかりやすいでしょう。『死ぬ』ということは、ギターの音が消えることと同じです。弦の震動が停止することです。その時、音は消滅します。しかし、指ではじくと、再び同じ固有の音が生じます。魂とは、その生命の固有の波動の記憶なのです。この事件はマリー・アントワネットの死に関係した人たちの子孫たちが殺されています。」
スミス「マリー・アントワネット?」
ロナルド「パリはマリー・アントワネット王女が息子の王子と姦通したと追及した検察官、ロンドンは処刑執行を宣言した裁判官、アムステルダムは処刑をした男、それぞれの子孫の家系図が被害者と一致しているのです。マリー・アントワネットの魂の振動がこの事件の背景にあるのです」
スミス「では、テロリストの目的はマリー・アントワネットの魂が恨みを晴らすためとおっしゃるのですか?馬鹿な。ロナルド教授、わざわざお越しいただいて有り難うございます。捜査で忙しいのであなたの愚かしい学説とつきあう暇はありません。」
ロナルド「そうですか。残念です。これだけは申し上げておきます。ぜひ、捜査に協力したい思いだけはご理解ください」
スミス「すこし、私も言い過ぎました。この1週間、この事件の早期解決と追求するマスコミのために、十分な睡眠がとれていないものですから、ロナルド教授、ご協力を感謝いたします」
警察本部長は部屋を出ていく。
無念そうに見送るロナルドの表情。
33フランス カンヌ「モーツァルト生誕二五〇周年記念コンサート」

ウォンは、コンサートのリハーサル会場から出てくる。

浜辺のカフェにマリーがいる。
ウォンは、彼女の胸に白い勾玉のネックレスを見つけるとマリーの隣に座る。

ウォン「ここに座っていいですか?」
マリー「どうぞ。今晩のコンサート、期待していますわ」
ウォンは黒い勾玉をマリーに見せるとマリーが微笑む。
ウォン「どうして、ここにいるのですか?」
マリー「明日、サンレモのロイヤルホテルでコンサートがあるのです」
ウォン「演奏なさるのですか?」
マリー「いえ、私はソプラノ歌手です。そういえば、これ約束ですね」
マリーは白い勾玉を首から外しウォンに手渡す。
ウォン「なにを歌われるのです?」
マリー「『魔笛』の『夜の女王』です」
ウォン「素敵な曲です。聴いてみたいな」
マリー「まぁ。光栄ですわ。良かったら私のコンサートに……。いや、ごめんなさい」
ウォン「なぜです?」
マリー「私のコンサートになんて興味あるはずありませんわ」
ウォンは立ち上がり白い勾玉をマリーの首につける。
ウォン「では、これをそのときに返すっていうのはどうでしょう?」

マリーは笑顔でテーブルのナプキンを取ると携帯の番号を書く。
マリー「ここに連絡してください」
ウォン「仕事が終わり次第、サンレモに行きます」
マリー「本当に? お待ちしていますわ」
ウォン「ところで、まだお名前を伺っていませんでした?」
マリー「マリーです。本当に運命かしら?」
ウォン「私は」
マリー「ウォンさんですよね。『MIDEM』の今日の雑誌で読みました。それに街中あなたのポスターだらけですよ」

マリーが笑うとつられてウォンも笑う。
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# by masashirou | 2009-12-10 09:39  

映画「ミッテランコード」日本語脚本その2

○不思議なモニュメント前の広場 夕方

ウォン「幻覚?」
ウォンは空を見上げる。ウォンは頭が二つある鷲を見る。
鷲が空に姿を消す。
ウォンは不思議そうに鷲を見る。


○シェーン・ブルン宮殿の大広間 夜

仮面舞踊会が開催されている。
欧州各地から招待された名士達が十七世紀の衣装と仮面で踊っている。
その中にウォン、ルーシー(アメリー)がいる。
ウォンはマリーに気づく。
ウォン「あの方は?」
ルーシー「フェルゼン家のお嬢様。そういえば、あなたのことを気にかけていらっしゃいました」
ルーシーがウォンをマリーに紹介する。
ルーシー「こちらは……、ごめんなさい。全て秘密のパーティーでしたわね。これも何かの縁かもしれないわ。お二人、一緒に踊ってみてはいかが?」
ウォンは手を差しマリーと踊る。
二人の踊りに注目が集まる。
二人は人目を避けるようにバルコニーに出る。


○シェーン・ブルン宮殿のバルコニー

マリー、シェーン・ブルン宮殿の『グロリエッテ』の門を見ている。
マリー、ウォンの視線に気づき、口づけを交わす。
ウォン「お名前は?」
マリー、首を振る。
ウォン「では、お顔を拝見させてください」
仮面を外すウォンの手を押さえ。
マリー「すべて、仮面下の秘密です」
ウォン「仮面?」
マリー「ラテン語の仮面を意味する『ペルソナ』が英語のパーソンの語源なのです」
ウォン「?」
マリー「人間は仮面をかぶり生きている動物なの。初めて会ったあなたにキスが出来たのも仮面のおかげかもしれません」
ウォン、去ろうとするマリーの腕を掴む。
ウォン「また、お会いできますか?」
マリー「それが運命なら、必ずお会いできると思います」
ウォン「運命?」
ウォン、思わずマリーの腕を離すと見詰め合う。
マリー「そう運命・・・」
マリーはその場から去る。
ウォン、マリーを追う。


○シェーン・ブルン宮殿 噴水前

マリーを見つけて走ってくるウォン。
ウォンは自分の首からネックレスの勾玉を外す。
ウォン「これを受け取ってください。母から『運命の人に出会ったら渡しなさい』と言われました」
マリー「まあ。これは?」
ウォン「陰と陽の勾玉です。私が陰を、貴女が陽を持っていてください」
マリーは不思議そうに勾玉を見つめる。
マリー「不思議な形ですね?」
ウォン「古代の日本の王が墓に埋葬した装飾品です。母が私にくれたものです」
マリー「そんな大事なものを・・・」
ウォン「ですから貴女にさしあげたいのです」
マリーは仮面の下で微笑むと、
マリー「わかりました。では、再会したときお返しします」
と、会釈する。
紳士淑女達がマリーを見つけて噴水の前にやってくる。
その中にルーシーとフランシナがいる。
フランシナ「ここで何しているの? 皆さんお待ちよ」
フランシナがマリーを宮殿の大広間に連れて行く。
ウォン「またお会いしましょう」
ウォンは大きな声で去っていくマリーに呼びかける。
マリーは振り返り手を振る。


○エッフェル塔広場

パリ市民が広場を埋め尽くしている。
会場のある特定の場所にゲッペル社のロゴマーク。
ウォンはオーケストラの演奏者たちを見る。
そして、指揮棒を振り上げる会場はしんと静まり返る。



蝋人形のマリー・アントワネットの表情が苦痛に歪むシーン。



ウォン、指揮棒を振り下ろす。
『魔笛』の演奏が始まる。
空から双頭の鷲が現れると辺りは光に包まれ過去へ……。


○ 10年前のフランス革命二百周年記念行事
1989年、7月14〜16日。フランス革命二百周年記念行事のメイン・イベントとして、フランスの大統領フランソワ・ミッテランは、パリ・サミットをラ・デファンスにある新凱旋門グラン・ダルシュで開催した。 完成したばかりの真っ白な姿のグラン・ダルシュは、高さと奥行が一一〇メートル、幅が一〇六メートルという、エトワール凱旋門の二倍以上の規模を誇る壮大な凱旋門である。


エトワール凱旋門の二倍以上の規模を誇る壮大な凱旋門が見える。


○ 1989年 フランス大統領官邸
デュマ外相、座っているミッテラン大統領に近づく。
デュマ「ついに成し遂げましたね」
デュマ、街を見渡しながら微笑む。
デュマ「大統領は、偉大な芸術家そして、偉大なる政治家……」
ミッテラン「私を傲慢だと思うかね?」
デュマ「まさか。しかし、閣下は、ついにレオナル・ド・ダヴィンチとナポレオン皇帝を超えたのです」
ミッテラン、立ち上がり新凱旋門グラン・ダルシュを見る。
デュマ「そして、そのナポレオンはこのパリをエジプトのルクソール神殿に似せてパリを改造しました。そして、大統領あなたはそれ以上の偉業を成し遂げられました」
デュマ、横目でミッテランを見る。
ミッテラン「念願の夢が叶った。君に感謝する。」
デュマ「閣下が、1963年にジャン・コクトー様から総長の座を引き継がれて、シオン修道会のふたつの夢である欧州統合と聖杯をお守りする事が同時に実現しました。シオン修道会が50年前に提案した旗がEUの旗になりました。喜ばしいことです」
ミッテラン「全てが、私に神が与えられた使命のように思える」
デュマ「閣下は、マリアさま、そしてその娘サラさまの遺体をガラスピラミッドの地下深いところに安置されました。それも永遠の秘密として封印されました……。歴代のシオン修道会の総長が誰も出来なかった偉業です」
ミッテラン「パリの市民が、私を『ガラスピラミッドの守護神スフインクス』と呼んでいる事は私の誇りである。私が作ったミッテラン国立図書館に、シオン修道会の存在を示す文献を全て収集させた。これらの資料が永遠に太陽の光を見ることがないようにお願いする」
デュマ「かしこまりました。シオン修道会は闇の中に封印されます。まさに、閣下は、偉大なる魂、キリストが人間であった証拠の聖杯とメロヴィング家継承されるイエスの血脈を永遠に守り抜くフランスの守護神です・・・」
ミッテラン「いつの日か、フランス人が誇りを捨てて他の国に従属しようとした時、私の魂は蘇る事を祈りたいものだ。かつてナポレオン皇帝のエジプト遠征の時、愚かなフランス兵がピラミッドの守護神スフインクスの鼻を銃で撃った時のように、スフインクスと呼ばれる私の指し示す道をフランス人が踏み違えることがあった時に・・・」
デュマ「誇り高きフランス人は決して他国に従属する道を選択することは無いと信じますが・・・」
ミッテラン「そう願いたいものだ・・・」

部屋のアナログの針が10:35分を指す。
ミッテランは、パリの蒼い空に描かれる白い十字架の紋様を見上げる。


○パリ上空

双頭の鷲がローズライン上を飛んでゆく。


○パリ市内の殺人現場

野次馬がパトカーの周りからマンションを覗いている。


19パリ郊外のマンション 404号室

切断された首と首がない女性の遺体が仰向けになって倒れている。
切断された頭部の耳の中に丸められた紙が押し込まれている。
スタン・ハーマン(36)フランス共和国保安機動部隊 隊長、
トニー巡査(32)フランス共和国保安機動部隊 隊員、
アンソニー巡査(25)フランス共和国保安機動部隊 隊員。
数名の捜査官たちが殺人現場の写真を撮る。

アンソニー巡査「また、首が切断されている。これで、この3日の内に5件目です……」
トニー巡査「被害者は、また20代の女性だ」
アンソニー巡査「犯人は何でこんな残虐な殺し方をするのか?」
トニー巡査「必ず犯人を挙げてやる」
ハーマン隊長「何か重要な手がかりを見落としていないか?」
アンソニー巡査「何故、犯人は被害者の髪を切断するのでしょうか?」
ハーマン隊長「深い意味があるはずだ・・・・」
ハーマン隊長は遺体の胸に束ねられた髪の毛を見る。
アンソニー巡査「これはなんだ……」
アンソニー巡査は耳の中の紙きれをピンセットで取り出す。
アンソニー巡査「犯人のメッセージですか?」
トニー巡査「開いてみろ」
アンソニー巡査「はい……」
アンソニー巡査はゆっくりと一枚の紙切れを開く。
『フランス語で書かれています』
トニー巡査「意味不明ですね。それにしても、18時間で殺人5件目。ただの殺人じゃないってジャーナリストたちが騒いでいますよ」
ハーマン隊長「まだ何も発表するな。とにかく被害者に共通点がないか、どんなに些細なことでもいい。徹底的に調べてくれ」


○オックスフォード大学

学生たちが大学に入っていくのが見える。
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# by masashirou | 2009-12-10 09:38  

映画「ミッテランコード」日本語脚本

 劇場版
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映画「ミッテランコード」





脚本      内田 英介


























登場人物
ロナルド・ウィリス(51)
オクスフォード大学超心理学教授

アメリー・コーツ(34)
DCRG(フランス総合情報中央局)に勤務する女性警部。

リー・ウォン(27)
天才ピアニスト・指揮者

マリー・アレン(25)
ソプラノ歌手

マイケル・モーゲン(33)
ロナルド教授の助手

フランシナ・フェイル(30)
製薬会社ゲッペル社の参謀

クロード・バルマン(42)
DST(フランス国土監視局)作戦局の隊長

トミー・ベッソン(36)
DST(フランス国土監視局)作戦局 バルマンの部下

ヘンリー・エヴァンス(26)
DST(フランス国土監視局)作戦局 看護士になりすます。

パトリック・ハーバード(35)
DST(フランス国土監視局)情報局

ダニー・ベルトラミ(27)
DST(フランス国土監視局)戦略局

ペレ・クロード(58)
DGPN(フランス国家警察総局)長官
スタン・ハーマン(36)
フランス共和国保安機動部隊 隊長

トニー巡査(32)
フランス共和国保安機動部隊 隊員

アンソニー巡査(25)
フランス共和国保安機動部隊 隊員

ウィリアム・スミス(49)
ロンドン警察本部長

ラルフ・ウィリス(46)
特殊部門S019 テロ対策課

ジョン・スコット(29)
特殊部門S019 テロ対策課

モーツアルト(当時6)
天才と称されたピアノと指揮者。

マリー・アントワネット(当時7・当時37)

ロザリー(当時25)
マリー・アントワネットの待女

死刑執行人サンソン
4代続くマリー・アントワネットの死刑執行人

マダム・タッソー(当時32)
蝋で解剖模型を作る技術を学ぶ

フランソワ・ミッテラン大統領(当時66)
フランス共和国大統領

デュマ外相(当時57)
ミッテラン大統領側近

謎のアラブの王子(36歳)

ソフィア・ロドリコ(スペインの女性彫刻家)(45歳)

アラブの男・サイート(化学者、ウィルスNERO666を開発者)(45歳)

ロナルドの祖父(85歳)

幼い時代のロナルド(5歳、15歳)

























○漆黒の闇

無数の小さな光が漆黒の闇に集まってくる。
眩い光で埋め尽くされる。
しばらくすると、太陽のマグマの断面から、黄金の双頭の鷲が浮かび上がる。
鷲は太陽を抜け銀河系を光速で飛んでゆく。
バラバラに見えた恒星が、一定の法則によって並んでいるのが分かる。
太極図である。
鷲が太極図を突き抜ける。
恒星はまたバラバラになり、次第に文字へと変化する。

タイトル『4M』


○ タイトル

文字が画面に現れる。
『この世は全て陰と陽の原理で出来ている。
この世に存在するものは、全て無駄なものはない。老子』


○パリ市内のアパート
窓からエッフェル塔とセーヌ河が見える。
携帯電話が鳴っている。非通知の文字が携帯電話の画面に表示されている。
トゥルル、トゥルル・・・電話の音
女性が携帯電話を見る。女性は眉間にしわを寄せ電話をとる。
女性「もしもし……」
電話から電子音に加工された声が聞こえてくる。
電話「12、4、2,3。パリに歓喜が満ちる日、三人の男と、三人の女と交わる時、大いなる神聖なる器、聖なる竈がパリに描かれるであろう」
女性「もしもし……」
女性は電話を切る。
女性は振り返る。何者かが女性の後ろに立っている。
女性は恐怖で後ずさりする。何者か女性の顔に小さなスプレー缶で液体を吹きかける。
電子敵音声「マリー・アントワネットの呪い。12,4,2,3」

○港が見えるドバイのホテル
二〇〇七年五月—
 パリのエッフェル塔よりも高いという宣伝文句で紹介される、アラビア湾に突き出た巨大な船の帆の形をした世界最上級の七つ星ホテル。高さ三二一メートル、全室スイートの超豪華なつくり。グラスファイバーで造られた帆の壁は、毎晩内側から七色にライトアップされて、暗闇に包まれるアラビア湾に帆船の姿を映し出す。
 砂漠に誕生した“眠らない都市”ドバイが誇る「バージ・アル・アラブホテル」の二十階、2006号。

男が飛んでくる双頭の鷲をホテルの窓からが見ている。
鷲は古びたビルの屋上にとまると、翼を広げ部屋の中を覗く。
広く贅沢を尽くした部屋には大型テレビがある。CNNのニュースが流れる。
髭をたくわえたアラブの男が窓からドバイの景色を見下ろしている。
男性アナウンサーがニュースを伝える。
男はニュースの声に反応する。男はソファに座る。男はテレビの音声のボリュームを上げる。

アナウンサーの声「フランスに、アメリカの市場原理主義導入を政治スローガンに掲げた、
新しい大統領が今誕生しました。これより、欧州でアメリカに対抗する中東戦略を進めてきたフランスの大きな変化が……」

男の眼差しが緩む。
男は黄金のテーブルから携帯電話を取り、電話をかける。
窓の外の双頭の鷲が、羽を大きく広げ羽ばたく。
男は立ち上がる。男は夕焼けに染まるビルを見つめながら話す。

アラブの男「全てがうまくいった。ありがとう。支払いはあなたのジュネーブの口座に振り込まれている……」

青い海に浮かぶ椰子の木の形をした、白い砂で覆われた人工島の上に、世界最高の高さを誇るビルが見える。地上一〇〇〇メートルの高層ビルが、雲一つない青い空にそびえている。アラビア湾に沈む夕陽が、ビルの最上階のヘリポートのガラスに反射して、男の漆黒の闇の輝きを持つ瞳を明るく照らした。



○ドバイの高級ホテルの部屋

薄暗い部屋で、3人のパリ市警 DST(フランス国土監視局)作戦局たちが盗聴作業をしている。
クロード・バルマン(42)トミー・ベッソン(36)パトリック・ハーバード(35)である。パトリックがヘッドフォンで電話の会話を盗聴している。
パソコンのモニターに『逆探知検索中…25%』の数値があがっていく。
ベッソン「国際電話です」
バルマンは喋るなと口に人差し指をあてる。
バルマン「奴だ。奴が喋るぞ……」
緊張する3人の顔のアップ。
ツーツーツー―――機械音
パソコンモニター『逆探知検索中95%……検索中…検索中』
バルマン「くそっ!! 逆探知は?」
パトリック「駄目です。」


○港が見えるドバイのホテル

アラブの男はニンマリと笑う。
双頭の鷲が窓際を物凄いスピードで男を横切る。
男の顔が一瞬陰になり、夕焼けの光が男の瞳を照らし真っ白な光になる。
呼び鈴の音が聞こえてくる。
リン、リンリン――鈴の音


○牢獄

マリー・アントワネットが呼び鈴を鳴らしている。
その隣に彼女の一人息子が膝を抱えて座っている。
扉が開くと、侍女のロザリーが足早に入ってくる。

教会の鐘の音がこだまする。
カンカンカン―鐘の音。
民衆の叫び声が遠くから聞こえてくる。
「うぉおおおおおお~」群衆の叫び声

ロザリーは恐怖に怯えながら、胸で十字を切り神に祈る。
マリー・アントワネットはロザリーの手を掴む。
マリー・アントワネット「この呼び鈴は貴女に、この真鍮の笛を、義姉のエリザベートに渡してください」
ロザリー「(震えながら)ありがとうございます。いつか、王妃様の復讐を誓います」
マリー・アントワネット「いいえ。私は王が残した言葉に従います。ロザリー。あなたも、フランス国民を許すのです」

ガタンッ―――ドアが開く音
鉄の扉が開くとマリー・アントワネットを照らす。
子供がマリー・アントワネットに抱きつく。
マリー・アントワネットは必死に涙をこらえる、気丈に振舞う。


○中世のコンコルド広場

広場を埋め尽くす民衆の先に秘密結社フリーメイソンのロゴが入ったギロチンが見える。
気だるそうに話す男たちの向こうに少年が一人座っている。
男1「そんなこと信じちゃいないねぇ。魔よけだと!? 笑わせるよ」
男2「じゃなんで、お前はここに来たのだ?」
男1「俺は死体に群がる馬鹿どもから頂くのさ」
男1は男2のポケットからコインをする。
男2「へっへっへ。そうか? 俺は魔女の断頭台から滴り落ちる血をぬぐって、魔よけをその場で売っちまうのさ。ブタの血がついたハンカチーフ高く売れるぜ」
男2はすでに血がついたハンカチを男1に渡すとすられたコインを取り返す。
少年はそのハンカチを見ると急に立ち上がり、花屋のバラを一本盗み走り出すと花屋に向けてコインを投げる。
コインは花屋の前で回転しながら地面に倒れる。
コインには『寛容』と記されている。

興奮した馬をギロチン台へ引きずるよう引っ張っている兵士。
罵倒を浴びせ腐ったトマトや唾を吐きかける民衆。
その中を駆け抜ける少年。
民衆「フランスを生贄にした魔女!!! 罪を償え!」
人ごみを必死で掻き分け進んでいくと兵士の護衛を見て息を飲む少年。
少年はバラの花を肥樋に投げ込むとひらひら舞い上がったバラの花が肥樋に入る。
肥桶の覆面をかぶった罪人がバラを掴む。


断頭台に立った罪人は髪を短く切られ拘留中に白髪になったマリー・アントワネットである。
断頭台の先に死刑執行人のサンソンが立っている。
サンソンはマリー・アントワネットの覆面を剥がす。
一気に広場の狂喜に満ちた罵声が掛け声となり広場にこだまする。
民衆「死刑!! 死刑!! 死刑!! マリー・アントワネットに天罰を!!」
マリー・アントワネットは毅然とした目を向け、処刑執行人サンソンの耳元で囁く。
マリー・アントワネット「あなたたちを許します……さぁ、私を殺しなさい……」
サンソンは恐怖でマリー・アントワネットを見ることが出来ない。
教会法王がサンソンに訪ねる。
法王「彼女は何と言った?」
サンソン「あっ、その……。私たちを許すと・・・・・」
サンソンは、一瞬目を伏せ準備を整える。
広場はしんと静まり返る。
ギロチンの刃が落下するとマリー・アントワネットの首が空中を舞う。
民衆「フランス万歳! 自由万歳! 人民万歳! 革命万歳!」
生首のマリー・アントワネットが瞬きをすると広場は静まりかえる。
民衆「まだ生きているぞ!! マリー・アントワネットは本当に魔女だ」

民衆は奇声を上げて逃げまどう。
胴体部分のマリー・アントワネットの身体が崩れ落ちる。
すると、双頭の鷲が空から現れて、彼女の上に降り立つ。
逃げ惑う民衆のなかの男2が大声で叫ぶ、
男2「今だ!! 魔よけを手に入れろ!!」

数名の民衆が胴体に駆けつけると、双頭の鷲はゆっくり羽ばたき空に消えてゆく。
逃げ惑う民衆と断頭台に群がる民衆がみえる。
そこに、一瞬の隙を狙った女性がマリー・アントワネットの首を抱え走り去ってゆく。
デスマスクの第一人者・マダム・タッソーである。
そして、そのタッソーを追うように双頭の鷲が追いかけてゆく。


○マリー・アントワネットが埋められた墓地

タッソーと三人の白い頭巾をかぶった男たちが木製のスコップで土を掘り返している。
灯りが偶然まだ新しいモーツアルトの文字を一瞬照らす。
そして、タッソーは命令する。
タッソー「確かにここに埋葬されたはず……。まだ、土が固まっていないから、早く掘り起こして……」
男たちが大木の下を掘っていると、スコップが鈍い音をたてる。
ドブッ―――スコップの音
土の中から白い指が見える。
男のスコップが震える。
タッソーは男の肩に優しく手を乗せると耳元で囁く。
タッソー「ゆっくり」
首なしのマリー・アントワネットの遺体が現れる。
男の一人が口笛を吹くと、二頭の馬が馬車を引き音もなく近寄ってくる。
明かりが、馬車の扉に描かれた『双頭の鷲』の紋章を照らす。
馬車から、マントで身を隠した男が、シーツに包まれた女の死体を抱きかかえ降りて来る。
そして、三人の男たちの前に横たえる。
男たちは無言で、その死体の首を鋭いナイフで切り取る。
バサッバサッ―――首を切る音
タッソーはあたりを見渡す。
タッソー「早く……」

男たちは女の遺体を墓に埋めると、マリー・アントワネットを赤い絨毯に包み馬車に運ぶ。

馬車のきしむ音が聞こえる。
白い布で包まれた首が馬車から放り投げられる。


○パリ郊外の死体解剖室

薄暗い部屋。
タッソーと一人の白い頭巾で顔を隠した男が、マリー・アントワネットが横たわった木製のベッドのそばに立っている。
一人の男がナイフを磨き、もう一人は銀の壺を箱から出している。
室内を不安定な蝋燭の光が照らす。壁に揺らぐ作業する男たちの影。

―――作りかけの蝋人形。
―――ギロチンの刃
―――人間の髪

一人の男がナイフをタッソーに手渡すとタッソーは無言のまま、マリー・アントワネットの腹部に突き刺し心臓を取り出す。
手際よく男が銀の壺の蓋を開ける。
銀の壺には双頭の鷲の紋章が刻まれている。
タッソーは心臓を持ち上げると祈りを捧げて壺に入れる。

タッソー「これをオーストリアに届けてください。そして、マリー・アントワネット王女がこのパリに嫁がれる時に建設された、記念の石碑の中に埋葬してくださるように、エリザベート王女様にお願いしてください」
タッソーは壺を男に渡すと、
タッソー「これがマリー・アントワネット王女様の遺言です。魂は故郷オーストリアに戻りますと……」
タッソーは手際よく蝋人形を作る作業をしながら、男に壺を渡す。


○オーストリア マリア・テレジアの宮殿

銀の壺を運ぶ馬車が走りすぎる。
双頭の鷲が上空を飛んでくると、奇妙な搭の上(マリー・アントワネットが嫁いだ時に建てられた記念碑)に舞い降りる。
すると突然、雷鳴がとどろき鷲は石の彫像になり、塔と岩に挟まれた石の魔竜の目が開く。


時は現代に戻る。

にわかに空が黒雲に覆われ、雷鳴が轟くと奇妙なモニュメントが古びていく。
(時間経過を表現する)


○現代 オーストリア ゲッペル社 

ゲッペル社のロゴマークが入った『フェンゼルコンサートホール』の看板。


○コンサートホール

ゲッペル社から集まった関係者がリー・ウォン(27)の演奏を座って聴いている。
その中に、ソプラノ歌手・マリー・アレン(25)とゲッペル社・フランシナ・フェイル(30)がいる。
演奏が終わると全員立ち上って、ウォンに拍手を送る。
マリーがスカートの裾を踏み、転ぶ。ウォンはマリーの手をとる。
ウォン「(笑いながら)一緒に踊りますか?」
マリー「後ほど(驚いて笑う)」
咳払いをしてゲッペル社、会長。
会長「モーツァルト生誕二五〇周年を記念して、韓国の天才ピアニスト、そして天才指揮者、リー・ウォン君のコンサートツアーがヨーロッパ全土で開催されます。今宵の演奏と、ゲッペル社の栄光に拍手を!!」


○不思議なモニュメントの前の広場―――ウィーン

モニュメントの前にいるマリー。
そこに、フランシナとルーシーを名乗る(実は警部・アメリー)が後ろからやってくる。

フランシナ「不気味ね……」
ルーシー「ここには、あのマリー・アントワネットの心臓が眠っているそうよ」

気を失い(共鳴現象)倒れそうになるマリー。
ルーシー「冗談よ」
フランシナ「マリー! 大丈夫!?」
マリー「ええ。ちょっと眩暈がしただけ、大丈夫ですよ。戻りましょう」
宮殿に向かってゆっくりと歩き出す。


9宮殿近くの小道

マリーたちはが、ウォンとすれ違う。
ウォンはマリーに気づき立ち止まる。
マリーは恥らいながら、会釈し宮殿へ向かう。
ウォンが振り返り。
ウォン「先日は……」
ウォンは誰もいないことに気づく。
ウォンは言葉に詰まる。
ウォンはモニュメントに向かって歩いてゆく。


10不思議なモニュメント前

ウォンはモニュメントの上にある双頭の鷲を見る。
女性(アメリー)の影がウォンを横切る。
ウォン「……」
ウォンの脳裏に映像が浮かぶ。
シュテファン寺院の螺旋階段の光景――
三四三段の階段の頂上から転げ落ちる自分――
ウォンの額から汗が滴り、身体は恐怖で硬直している。
青空に突然の雷鳴が轟くと、双頭の鷲の石像が大きく羽を拡げる。
ドクンッ、ドクンッ―――心臓の鼓動
モニュメントから心臓の音に共振する。
ウォンは目を開ける。ウォンは醜く歪む魔界の王の中に銀の壺が見える。
ウォンの目の前が真っ白になる。
少年時代、モーツァルト(6)と少女時代、マリー・アントワネット(7)が姿を現す。


○オーストリア宮殿

皇帝たちと、マリー・アントワネットが座ってピアノを鑑賞している。
そこに、モーツアルト、目隠しをしたままピアノを弾いている。
マリー・アントワネット「すごい」
モーツアルト、演奏が終わり目隠しを外す。
マリー・アントワネットが立ち上がる。
マリー・アントワネットは躓いて倒れる。
モーツアルト「僕のお嫁さんにならないかい?」
倒れた、マリー・アントワネットを抱える。
マリー・アントワネット「私がモーツァルトのお嫁さん?」
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# by masashirou | 2009-12-10 09:37  

インディオの偉大な先祖が眠るという伝説

昨日、サンパウロ新聞福岡支局長で、このたびベストセラー自伝小説「ヤンキー記者南米を行く」の作者である吉永拓哉氏とお話して、そのあと、お父さんからペルーのアンデス山脈の頂上にあるマチュピュツの世界遺産の写真を頂いた。
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彼は福岡とペルーの交流に生涯をささげた人である。
マピュピツの山にはインディオの偉大な先祖が眠るという伝説がある。この写真を見て初めて彼らの伝説の言い伝えの意味がわかったという。
はじめは何の意味かわからなかった。しかし、縦にしてみる。
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これも光の悪戯かもしれない。太陽の光と山々の陰影が偶然この写真を作ったのかもしれない。


スティブンセガールの写真に現れた龍のように!

私が50年ぶりに先祖の古い看板を蔵から見つけて、福萬醤油を復活し、日本人の食の原点である醤油を日本人に原風景として思い出す試みに挑戦しようと決意させたのもすべて偶然。
そうした時、みのさんのテレビ番組に、醤油ソムリエ高橋万太郎氏が突然、登場して注目されるのも偶然。
11月1日に、秋葉原で醤油ソムリエ喫茶がオープンして話題になるのも、12月に恵比寿ガーデンテラスで醤油イベントが開催されるのも偶然。
この世は偶然が溢れているワンダーランドである。
人間は二つの種類しかいない。この世の出来事をすべて偶然と思い、すべてを「科学的だから正しい」という考えで無感動で生きる人と、すべてが何かのメッセージを伝える、何か偉大な存在を感じる人である。

私あは後者の人生を歩んできた。これからもそうした出会いや出来事をそう考えたサムシンググレートな存在に感謝しながら歩むつもりだ。
皆様はどうですか?
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# by masashirou | 2009-12-10 09:16  

マスコミが伝える間違いだらけの日本の常識

マスコミが伝える間違いだらけの日本の常識
目から鱗が落ちる!
醤油という素晴らしい発酵調味料文化を誕生させた日本。その国家の破たん危機をテレビの経済評論家たちが、毎日毎日、執拗に語っている。そこで、日本の文化を愛し、愛国心が心にあふれる一人の醤油愛好家、本当に世界の中で日本が一番危ない国であるのかインターネットで、調べてみた。調べてみると、マスコミの伝える情報とまったく異なる日本の姿が見えていきた。どうも日本のマスコミの語っている情報はかなりアメリカの国益に貢献するように、(つまり、アメリカ国債を購入させるように)日本の莫大な個人資産を海外に投資させるためのバイアスのかかった世論操作であると思える。地球温暖化のデータの過大な危機をあおるデータねつ造疑惑のニュースが今テレビから流れている。次第に欧米の日本マスコミ支配のほころびがインターネットの飛び交う時代の到来ですこしづつ出てきているようだ。次のニュースも日本のマスコミが無視したニュース。
11月27日、スイスの素粒子加速装置の実験で、陽子と陽子を光速で衝突させる実験が成功した。日本のマスコミではほとんど報道されなかったが、

エネルギーを発生することなく二つの陽子がこの世から消滅した。科学者の間で衝撃的ニュースとして受け止められている。つまり、別の世界5次元の世界に物質が移動したのである。つまり、この世の物質が消滅しないで別の次元の空間に移動したと解釈される。あの世の存在と永遠の物質が証明されたのである。このことから欧州の宗教界の受ける衝撃は計り知れないものになる。何らかの根源物質、つまり、たとえば、「魂」が永遠に存続するということが明らかになった時代が到来したのである。経済、政治、国家、宇宙、幸福、健康、お金などに対する価値の見直し、すべての見直し作業が行われる時代の到来である。大変面白い時代に我々は生きているのかもしれない。唯一このあの世の存在を陰陽で表現した老荘哲学に光が当たる。激変の価値観に自然に対応できるのは老荘哲学にのみであると思える。そして、老荘的な柔らかさと優しさを持つ国は日本である。日本の役割はますます重要になるだろう。

日本が無くなれば、醤油も消滅するのである。世界中が日本にあこがれる時代が到来する。つまり、醤油文化は世界中に広がるのである。皆様も質問形式で日本の本当の姿を読み解いていただきたい。では、始めます。




問題1
日本政府はバブル絶頂期の1990年当時、国連加盟の192ヶ国に、つまり、世界中にお金を貸している世界一の債権国(お金を貸している国)であった。しかし、この失われた20年に及ぶ不況により日本の経済は破綻寸前まで追い込まれている。日本の政府予算は約80兆円である。税収は約50兆円。政府の毎年30兆円に及ぶ赤字国債のほとんどを欧米諸国のファンドや著しい成長を遂げる中東諸国の政府や中国政府に購入してもらい維持している。この状態が続くと、外国が日本の国債を売ると、日本は破綻して、南米のアルゼンチンやアジア危機の韓国のようにIMFの管理下に置かれる経済破綻国家となる。一刻も早く赤字国債依存の体質を抜け出し、税収とバランスをとれた健全な財政運営をすべきである。日本政府の借金は1990年では、294兆円、それが2007年では962兆円に膨張した。これは、今、日本に誕生した赤ん坊は1人あたりの借金665万円を背負うという不幸な運命を持たされるのである。いずれ日本国民はこの膨れあがる政府の無計画な借金地獄で破綻する。

正しいか?間違いか?お答えください?

答え:間違い。日本の国債はすべて円建て。96%が日本人及び日本企業が購入している。借り入れは円建てであるので、紙幣を印刷すれば返済できる。海外から購入は4%未満。ロシア、韓国やアルゼンチンはドル建て。ほとんどが海外のファンドが購入。破たんした国家に緊急融資をするIMFに人類史上最大の融資といわれる資金1000億ドルを2009年2月13日に、提供したのは日本のマスコミが世界で一番目に破たんすると報道する日本である。ちなみに、それにより、現在のIMFの資金は2000億ドルから3000億ドルにまで回復したのである。このニュースも日本のマスコミはほとんど伝えず、むしろ酩酊した金融担当大臣中川氏の会見ニュースのみを大きく報道した。(ある同行した役人と親しい人物から薬物を入れたワインを飲まされたとの噂がある。中川氏はアメリカ国債の購入を拒否していたため・・・・事実中川氏失脚後アメリカの国債購入は再開され、金額も増額されている)日本は世界で最大の国家破たんを救済する責務を負うことのできる唯一つの国である。また、生まれた子供が背負う借金についても、国民が政府に対して1人あたり665万円を貸しているのであって、(しかも、この数字の計算式には国家レベル、また、民間企業と比較しても世界一の規模を誇る日本政府の金融資産510兆円を考慮していない。本来は差し引くべきである。)国民が借金をしているのではない。国民がお父さんとすると、政府は奥さんで、お父さんがお母さんにお金を貸しているのである。お父さんが家出をして離婚しない限り、(つまり、日本人が日本という国に住むことを放棄しない限り。また、財政赤字で破綻した地方自治体には紙幣を印刷する権利がないので破綻する。)家は崩壊しない。外国(よそのお父さん)からは4%しか借りていない。しかも、借金は奥さんが作った通貨である円で、全額借りているのでいつでも奥さんが内職して日本銀行という子供経営する会社に依頼して、紙幣を印刷して返せる。ちなみに、一万円のコストは16円である。国というのは国民がいる限り永遠に続く存在である。

問題2
日本政府の借金は1990年では、294兆円でした。2007年では962兆円に膨張しています。その金利負担は著しく増加して、財政を圧迫している。
金利負担だけで、2007年から税収を超えている状態になっている。
正しいか?間違いか?お答えください。

答え:間違い。1980年の金利8%が2010年までに1.5%まで下がり、政府の金利負担は減少している。


問題3
バブル絶頂期の1990年で271兆円という世界でも最高の資産を保有していた。日本政府の資産は、2007年では、バブル経済がはじけて、先進国でも最低レベルにまで落ち込んでしまった。また、日本が海外の保有する海外純資産も、2008年には中国、スイス、ドイツや英国に抜かれて、第5位。バブル絶頂期の1990年には52兆円あった純資産はわずかに2兆円にまで収縮してしまった。
正しいか?間違いか?お答えください?

答え:間違い。驚くことに、2007年政府資産は510兆円と増加している。政府金融資産としてはアメリカを抜き世界一。
また、2008年度の対外純資産ランキングは、第1位、日本が250兆円(過去最高、1991年以来17年連続世界最大の債権国記録更新)、第2位ドイツが107兆円、第三位中国78兆円、第4位スイス55兆円、ちなみに、カナダはマイナス18兆円、英国はマイナス80兆円、アメリカは世界最大借金大国で302兆円。

問題4
バブル絶頂期の1990年の日本政府・企業・個人の全体の収支は純資産52兆円のプラスでした。しかし、失われた20年といわれる長い不況が続いた2007年の日本の収支は大幅なマイナスとなってしまった。その金額はマイナス282兆円という天文学的金額となっている。
正しいか?間違いか?お答えください。

答え:間違い。マイナスではなく、プラス282兆円純資産。増えた理由は個人資産が1017兆円から1490兆円となり、473兆円が増え、負債増加分44兆円を引くと、プラス429兆円。
政府が資産を239兆円増加させ、負債増加分(国債発行)668兆円を引くと、マイナス429兆円。
企業が純資産661兆円を増加させ、負債増加分431兆円を引くと、プラス230兆円。
合計すると、日本国全体では、企業の純資産増加分230兆円だけがとプラスとなる。1990年の純資産52兆円が増加して282兆円の純資産となるのだ。この20年不況のなかで、企業は企業内に230兆円をため込み、個人もお金を使うことなくせっせと473兆円の貯蓄に励んだのだ。企業は、リストラや人件費をカットし、設備投資をせず、内部留保や、借金返済にはしり、個人も不安な情報の氾濫から貯蓄に回したために、GDPは増加しなかった。アメリカの指令で、日本人を不安にする情報操作が行われて、お金が海外に向かって流れる仕組みを作られたとしか思えない。

問題5
日本は資源に乏しく、日本経済は、世界一、輸出と輸入に経済を依存するに頼る国である。国民総生産(GDP)に対する貿易による比率は日本が75.1%、ドイツ71.8%、中国66.6%、ロシア44.1%。英国38.3%。特に日本は世界一の外需依存の代表的な国であるから、円高になると、輸出産業が壊滅し、日本経済は崩壊するので、円安を死守しなければならない。。

正しいか?間違いか?お答えください。

答え:間違い。実は、意外にも、日本の国民総生産(GDP)に対する貿易による比率は、世界一低いアメリカの22.5%に次ぐ低い比率で、世界2位28.5%(輸出が15.5%、輸入が13%)である。
問題のなかの75.1%という数字は韓国の数字である。また、GDPは輸出と輸入の差額のみが計算されるのでGDP寄与率はわずかに2007年度で1.7%、2008年度では0.14%でしかない。日本のGDPはほとんどが内需で、とくに民間消費が58%をしめている。一億人の人口規模を持つ内需立国の先進国は世界にアメリカと日本のみである。ちなみにアメリカは貿易で毎年赤字であるが、日本は1971年以来、貿易黒字が40年以上続いている世界でも珍しい国である。日本は輸出と輸入が拮抗していて、その差額がプラスであれば貿易黒字、マイナスであれば貿易赤字となる。その差は1.5%~2.5%で、円高にふれても円安にふれても諸外国に較べて、為替変動により、最も影響が受けにくい体質を保有する国である。また、自国の通貨が高くなり、(つまり円高で)、国が崩壊したという事例はいまだかつて無い。国家破綻する国の通貨が著しく下落して国家破綻する事例は山ほどある。それはどんなに紙幣を印刷しても海外から必要な資源を輸入が出来なくなるからである。

問題6
日本の治安は先進国で、この20年で最も犯罪が増加している国である。海外の先進国では好景気により、犯罪が減少傾向に有るのに対して、日本だけが長引く不況により、特に少年犯罪は著しく増加している。アジア諸国から流入する犯罪者により日本の凶悪殺人事件は著しく増加している。
正しいか?間違いか?お答えください。

答え:間違い。日本だけが犯罪が減少している希有な国である。マスコミが理想の国として報道するスウェーデンが、犯罪率が急増している国の第1位。英国やドイツなどの欧米諸国は1960年代から1983年までに犯罪率が2~3倍に急増している。しかし、先進国では、日本だけが戦後一貫して減少を続け、半減している。加害に基づく傷害及び死亡人員も1984年の1200人から2004年の600人まで半減している。少年の凶悪犯罪も2003年2000件から2007年1000件まで半減している。2003年の刑法認知総数275万件が2007年の200万件に減少している。凶悪犯罪件数14000件も2007年の9000件と減少している。
警察官僚は予算獲得の為にマスコミを使い国民に不安を助長するキャンペーンをしているとしか考えられない。

問題7
この20年の間に、世界中の国が健全な政府の財政を維持するために毎年、赤字国債を減少したのに対し、日本政府だけが赤字国債を毎年支出したために、世界で最も国家破綻に近い国となってしまった。

正しいか?間違いか?お答えください。

答え:間違い。世界中の国が日本と同じように政府債務を増やしている。日本が問題になっているのは唯一GDPが増加していないので、政府債務とGDP比率が増加している点である。政府の予算を削減したためと内需を刺激する政策が連動していない失策によるものである。1983年を100とすると、2007年では、フランスが700、イタリアが700、日本が500、アメリカが450、ドイツ、カナダが400とすべての国が政府債務を増加させている。

問題8
日本の食料自給率は39%と40%を割るという危機的状況である。欧州の先進国に較べるとその異常な低さは国家的安全保障の面でも大きな問題である。食料自給率を英国なみ(60%)にするためには30年以上かかる。日本の農業の所得は勤労者の所得に較べて1970年以来低い水準であることが大きな農業再生の障害になっており、若者への農業継承の大きな問題になっている。
正しいか?間違いか?お答えください?

答え:間違い。日本と韓国だけが食料をカロリーベースの自給率方式を採用。そのために野菜などのカロリーの低い農作物はカウントされない。世界は価格金額ベースの食糧自給率で計算している。価格ベースで日本の自給率を計算すると、58%となり英国とほぼ同じである。農業従事者の所得は1970年頃から勤労世帯と較べると、120~130%となっている。
農水省官僚の予算獲得のために農業が貧しい、自給率が低いというキャンペーンをしている。今年の予算では1%の自給率アップキャンペーン予算2500億円が追加された。

問題9
2008年に始まる世界同時金融不安の影響で対岸の火事だと思われたが、結果として日本の株式市場がアメリカ株式市場以上に下落した。欧州に較べて、日本経済の受けた不良資産の規模は大きく、日本経済の回復は世界でも一番遅くなると予想されている。

正しいか?間違いか?お答えください。

答え:間違い。IMFの不良債権推定値(2013年まで)試算では、日本が一番、不良債権が少ない。日本 14兆円。アメリカ 260兆円。欧州 115兆円。バブルに踊った世界の多くの国が債務返済や不良債権処理を優先しなければならない。しかし、日本のみが過剰債務の処理をすでに終えている。世界でいち早く景気回復する国になる。

問題10
世界中のインターネットのブログで使用されている言語は英語が最も大きく、次は中国語、スペイン語、韓国語である。世界でインターネットブロードバンド普及が韓国よりも遅れた日本は、日本語は韓国語より使用度が少ない。

正しいか?間違いか?お答えください?

答え:間違い。一位が日本語で37%、第二位が英語で36%、第3位が中国で8%、イタリア語が3%、スペイン語が3%、ロシア語が2%。フランス語が2%、なんと、インターネットの世界のブログでは人口1億3千万の日本が第1位である。


問題11
アメリカの調査会社が2008年に行った世界各国の革新性ランキングは公表された。第1位はアメリカ、二位がドイツ、三位が中国となり、かつて技術立国として革新性が一位であった日本は7位と落ち込んだ。それを裏付けるように、日本の特許使用料の収支(海外に支払う特許料から日本に支払われる特許料の差額)は1990年度をピークに、下がり初めて、2004年では、収支が2000億円あったが、2008年では1000億円となった。
正しいか?間違いか?お答えください?


答え:間違い。日本の革新性ランキングは第1位。第2位はノルウェイ。第三位はスウェーデン。第4位がオランダ。罤五位がデンマーク。特許収支は増え続けて、2007年では、7800億円、2008年では8400億円を超した。

問題12
日本の庶民は慎ましいので、最大の娯楽はテレビである。従って、日本の娯楽の王様はテレビ業界で、年間売り上げが25兆円、次が世界第2位の規模を誇る音楽業界で、3500億円、次が映画業界で洋画と邦画で合計して2000億円、庶民の娯楽の代表選手のパチンコ業界で1000億円である。日本政府は最近、ナショナリズムや右翼保守勢力の台頭の影響で、海外派兵や軍事大国を志向する日本は、軍事費を増加して、庶民の生活や暮らしを圧迫し、こうした動きはアジアの緊張を増加させている。
正しいか?間違いか?お答えください。

答え:間違い。実は、テレビとパチンコは逆である。パチンコ業界は25兆円~30兆円?脱税があるので不明。
民放テレビ業界の売上げは、わずかに2.3兆円である。(NHKは7000億円)つまり、商業テレビ業界の約12倍の売上げがパチンコ業界に流れている。
軍拡していると報道される日本の国防費は年々減少している。世界4位であった日本の軍事費は、2008年の日本の国防費は世界7位の4.6兆円まで下落した。格差社会の到来で、貧困にあえぐと報道される日本の庶民は国防費の5倍をパチンコに使っている。世界最大の軍事力を誇るアメリカの2008年度の軍事費60兆円の約40%、2008年度の中国の軍事費は世界2位の8.5兆円、核大国のロシアの2008年度軍事費は世界3位の5.8兆円であるので、軍事大国中国やロシアの約3~4倍のお金をパチンコ業界に使っている。
また、日本政府の赤字国債が30兆円・年であるから日本人がパチンコの費用を国債に投資すれば赤字は5兆円に縮小する。いかに日本人の庶民が世界的に豊かであるかこの数字から読み取れる。

問題13
地球温暖化が進むとほとんどの先進諸国の大都市が水没する。今回の温暖化は人類が初めて経験する規模の異変である。生命は温暖化した地球ではほとんどの生命は絶える可能性がある。この温暖化を防ぐためには、二酸化炭素を排出しない、石油を使わないエネルギーである原子力発電が最も有効である。

正しいか?間違いか?お答えください。

答え:間違い。今日のニュースでも、温暖化の危機を異常にあおるデーターのねつ造疑惑が報道されて問題になっている。

以下は毎日新聞の記事

 地球温暖化の原因を人間活動であると誘導するため、科学者がデータを操作したとの疑惑が持ち上がっている。データは国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の報告書にも採用されており、7日に開幕する国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)への影響が懸念される事態にまで発展している。

 疑惑は先月、気象研究で著名な英イースト・アングリア大のコンピューターに何者かが侵入し、研究者がやりとりした96~09年の数千通の電子メールが公開されたことが発端となった。

 同大のフィル・ジョーンズ教授のメールに、1960年代からの気温低下を隠そうと、「『トリック』を終えた」との記述があったという。温暖化の懐疑論者は「データをゆがめた証拠」と指摘。今月には米下院でも取り上げられ、温暖化に懐疑的な共和党議員が「メールが本物であれば、気候変動に関する科学すべてに疑問が及ぶ」と主張した。

 ジョーンズ教授は声明で、自分で書いたメールとしながらも「文脈から切り離されている」と反論。大学は第三者による調査実施を表明、ジョーンズ教授は職務を離れることになった。IPCCは「報告書の結論は揺るがない」と見解を発表、対応に追われている。

 一連の騒動はニクソン米大統領が辞任するきっかけとなった「ウォーターゲート事件」をもじって「クライメート(気候)ゲート事件」と呼ばれている。COP15を前にした陰謀説もあるが、科学者の間では「温室効果ガスだけが原因と強調しすぎるのは問題」との声も絶えない。
以上が新聞記事である。

結論から言うと、マスコミから流される海外からのニュースはすべて、ある海外の団体の意思が大きく反映されて世界中に流される。日本のマスコミはただ何も検証せずにニュースですと流しているかのように思える。我々は複数の相反する情報をインターネットから入手して、自ら検証するしか防衛策はない。

温暖化問題は欧州の原子力産業を支配するロスチャイルド家の陰謀という説や
そして今回のコンピュータのハッキングとマスコミ配信はアメリカの石油産業を支配するロスチャイルド家の陰謀という説もある。


10世紀から13世紀に温暖化の時代があった。今、深い氷河の下に眠るグリーンランドと呼ばれている北極の大地は、その名前の通り緑溢れる大地であった。欧州はこの温暖化により穀物が豊作となり、十字軍の遠征する原動力になった。地球上の生命の50%は地表面積が3%に過ぎない赤道付近に生存している事から判断されるように、温暖化は生命維持にとって有効である。むしろ寒冷化こそ生命を危険にする。
また、世界中の国が京都議定書を守って、二酸化炭素を削減しても、100年後の温度上昇予想温度である4度を0.04度しか下げることしかできない。
地球は14世紀から19世紀まで地球は寒冷化した。寒冷化した19世紀末から20世紀末までに、温暖化傾向にあるといっても、平均0.74度上昇しただけで、人類にとって脅威であるとは言えない。
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# by masashirou | 2009-12-09 01:22  

老荘思想と宗教

素晴らしい言葉も、宗教団体組織が形成されると、その組織の維持の権益を教祖の血筋派か教祖の忠実な弟子派かの争いになります。

;;;宗教もいらない。

宗教は人間が持つ恐怖心、不安をたくみに利用して大きく成長した団体ではないだろうか。::::
という言葉は残念ですが、その通りです。しかし、団体を組織し国家権力と何らかの利益相互補完関係作らないと現実の世界社会に影響を与えられないのも事実です。


私は神の声を聞いて神になったと名乗る多くの教祖たちが、時間と共に腐敗していく姿を多く知っています。


ですから、本当の神様の意思からどんどん遠くのほうにいってしまいます。
たとえば、オウムの若い人たちも純粋な、こころやさしい自分を高めようと思うまじめな子供たちだったでしょう。それがいつしか教祖の妄想や利益のために命さえ捨てる狂信者に成ってしまいました。

自分が信じる宗教を広めるためには他人たち、異教徒たちを殺戮することは神の意思と信じて行動する狂気の信者たちが出現し。教祖の親衛隊が出現します。

宗教は私は信じませんが・・・、そんな宗教でも救いを得る人も多くおられます。

そういう意味で私は宗教でない老子の哲学に救いを求めます。老子は組織を排除して、直接タオ(道)との会話を進める哲学。しかも、人生を楽しむことを進める哲学。老子の世界は面白いです。居るのは道を楽しむ仲間グルたちだけのコミュニティ。誰が偉いわけでもなくみんな道を求め合う仲間たちだけです。もし、老荘思想の求道者で威張る人が居たらその人は偽者です。

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# by masashirou | 2006-07-03 22:55  

老子と龍とスティブンセガール


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老子と孔子が出会った。孔子はいろいろな問いを老子に投げかけた。会談の後、弟子たちが孔子に「老子というお方はどんな人でしたか?」と聞いた。


孔子は天を仰ぎ見て、

「私は巨大な像という獣がどのように歩くは知っているし、海に棲む大きな獣がどのように泳ぐか知っている。それから、何千里を飛ぶ巨大な鳥がどのように飛ぶかもよく知っている。

そう、老子というお方はあの雲の中に棲む龍のようなお方だった。時折、雲の端から尻尾や角が見え隠れする。

目の前に居られたが、いつの間にかそのお姿は消え、老子というお方は夢の中で生きる龍のだ。誰もどのように飛ぶのか、どのように生きるのか知らない、高い天空に飛んでいってしまわれるようだった。奈落の淵、いや死の淵に立ったような思いがした。」


一番目の写真は我が家に江戸時代からお祭りしている神社においてある龍の置物。

次の2番目の写真がこの神社の隣に、建立した関羽様の神社を建立した際に、ハリウッドスターのスティブンセガールさん除幕式に来ていただ時に、撮影した写真。
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最後の写真が次の日、東京でお別れ会のパーティの際の写真で、私がデジカメで撮影した写真。

よーく3番目の写真を見ていただきたい。スティブンセガール赤い着物の前に斜めに見える光は一枚目の写真の龍の姿にひげの形や、それも2本,関節もくっきり、鱗、お腹しわ、角の形など凄く似ていると思われませんでしょうか?

スティブンセガールと一緒に写っつているのが日本ミスワールド。

彼女にプリントして渡していたら次の朝早く、電話がかかってきた。「龍が写っつてる・・・・」
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私は気がつかないでいたので、デジカメの写真を見ると、見事な形をした龍が居た。
3週間後、自家用ジェット機で東京に来るというので、スティブンと東京恵比寿のウエスチンホテル会うことになった。

あいにく羽田空港の着陸許可が下りず、成田空港となり、時間が遅れたので、スティブンから電話がかかってきた。

「この前のパーティの写真に変なものが写ってるよ。」

セガールさん:「龍だろう。二匹写っているだろう?」

「えっ、ちょっと待って・・・ひとつはセガールの赤い服に斜めにセガールの顔にかかるように顔を向けている・・これは洋服の模様ではありません。でもリアルに龍だなこれは・・・ちょうどセガールの耳が龍の眼のように見える。角やひげや鱗も見える。これははっきりしているけど、・・・・・もうひとつはミスワールドの左に光。このことかな?確かに、龍が飛んでくるようにこの光、見えるぞ・・・!居ました。セガールさん。凄い!どうして判ったの?」


スティブン:「むかし、「チベットにて、ダライラマのもとで修行して、チャクラーを開けていただいた。その時、ダライラマさんからお前を守り守護神は二匹の雌雄の龍。そう言われたから・・・、シラキサンが変なものと言ったとき、そのイメージが頭の中に浮かんだから・・・」

確かに単なる光の悪戯かもしれませんが、あまりにも、龍の形が正確なので、スティブンさんの言うことも可能性があるかもも知れないと今でも思っています。

例え、光の単なる偶然悪戯としても、光が「こんな形に映る可能性の確率は数百万分の一と言えると思いますが・・・。

スティブンの龍の写真はご自由にダウンロードして検証してください。ぜひ写真分析のプロの方この写真解明してください。 写真をクリックすると大きな写真になりますのでよーく見てください。天地天命にかけて加工はしていません。誓います。



蛇足ですが、ステイブンの龍の写真をコピーして受験した高校生が無理と言われた東京の大学に合格。
写真(1)は、その高校生東京に受験に行く前に本人が投げ入れた百円玉が龍のひげの上に母親の投げた百円玉は網かごを超えて偶然に乗っかった写真です。

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# by masashirou | 2006-06-28 15:09  

ダビンチコードの黄金比と老子(その3)



映画「ダビンチコード」の中で、一番感動したことがある。それは、フィボナッチ数列の存在を改めて知ったことだ。フィボナッチ数列、それは1,1,2,3,5,8,11,13,21、と続く。「隣り合う2つの数の和が次の数と等しい」数列のこと。そして、不思議なことに、隣り合う2つの数の比の値が次第に1.618に近づいていく。この数列や比率が自然界のあらゆるところに存在する。


たとえば、人体の構造。臍からつま先までを1とすると、身長は1.618になること。肘から指先までを1とすると、腕の長さは1.618。中指の長さを1とすると手の長さが1.618になること。巻き貝の螺旋の直径が90度毎に大きさが1.618倍になること。花の花弁の枚数や、草の葉のつき方などこの不思議な数列と比率に設計されている。


ギリシヤ人たちはこの比率を神聖比率、黄金比率と呼んだ。そしてパルテノン神殿やミロのビーナスなどにこの比率が取り入れられて製作された。現代でも薄型大型ワイドスクリーンテレビ、クレジットカード、コピー用紙、写真サイズなどのもこの黄金比率が使われている。


今、現代人は多くのカードを保有し、個人の暗証番号を使用している。どうだろう。12枚のカードが見つかり、その暗証番号が1618だったとしたら、一人の個人の存在を想定できる。自然界のあらゆるところに同じ暗証が使用されていることを発見した古代のギリシヤ人が、この暗証番号の背景にある強い意思を持つ存在をイメージしたのは自然のことではないだろうか?

老子の太極図の原理がミクロの遺伝子からマクロの宇宙まで、同じ原理で説明できるとしたら、黄金比率と同じように、この世のすべてを説計した神、サムシンググレートな存在を感じること自然なことではないだろうか?

そうした観点からこの老子の考えた原理をあらゆる分野に利用して、分析するという興味深い試みを皆さんと一緒にやってみようと思っている。
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# by masashirou | 2006-06-22 22:40  

ダビンチコードと老子(2)

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古代、世界中、男と女の神は平等に尊敬されて崇拝の対象になっていました。むしろ女性の神は新しい生命を生み出すことから男性の神様よりその神秘性から男の神より優位な立場にいたくらいです.キリスト教は、凄惨な迫害を受けていた皇帝ネロの時代後、コンスタンティヌス帝の時代にローマ帝国の国教になりました。325年、二ケーア公会議で80を超える福音書から。マタイ・マルコ・ヨハネ・ルカの4つの福音書が選ばれ新約聖書が完成しました。その基準はイエスが復活奇跡を起こす神であること。イエスの教えを伝える教会をペテロが設立し、その教会が神と交信できる唯一の場所であること。その編集基準から逸脱する恐れのある福音書は異端として弾圧の対象になりました。一番恐れたのは、「マグダナのマリア」が、イエスの血脈を伝えた場合、神が人間であることになる。

そして、神との交信する場所がペテロの設立する教会以外に拡大し、教会の権威が失墜することだったのです。それから女性を中世時代は男に対抗してものを言う頭脳のいい女性や男を惑わす恐れのある美女、ジプシーなどの女性たちが16世紀から17世紀の200年間に魔女として貶め、一説には500万人の女性は処刑されました。女性を貶める陰謀が長い間、ローマカトリック教会によって行われました。私が欧州で見た魔女の拷問器具を見た時の衝撃と疑問がこれで、氷解しました。

古代の人類が伝えたかった真理は、男性と女性がお互いに対等の存在であること。そして、そして、異なる役割を持つ男の神と女性の神が合体することがこの宇宙の根本原理であるという真理を図案化したものが六亡星なのです。


老子哲学の原理を図案化したものは太極図。太極図も女性的な「陰」と男性的な「陽」が渦巻き状で融合する。六亡星より、太極図はより深いさまざまなメッセージを伝えているから凄い。


「陰」の中心に「陽」の小さな窓がある。そして、「陽」の中心にも「陰」につながる「陰」の窓がある。これは凄いメッセージです。お互いが相互補完関係であることを意味します。そして、さらに凄いのは回転しながら螺旋を描きながら陰陽が融合しながら、ひとつの完成された存在ができるというメッセージを伝えています。



小説「ダビンチコード」の作者ダン・ブラウンは、私とってあらためて老子の太極図の凄さを認識させました。そして、神は自分の存在を密かに、たとえば黄金比率など、あらゆる物に統一した暗号コードを残しているという意見に触発されました。黄金比率というのは映画には出てきませんが、小説「ダビンチコード」には暗号のウンチクのひとつとして描かれています。

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# by masashirou | 2006-06-21 13:22  

ダビンチコードと老子

ダビンチコードと老子
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映画ダビンチコードは世界を震撼させる大ヒットしています。2000年間のバチカン教会の陰謀が明らかになるという触れ込みで宣伝されましたが、多くの日本人にはその歴史感覚が理解できず、サスペンス映画として面白かったねという感想が多く聞かれたのには残念でした。

宗教教育をしていない日本ではしかたないことかもしれません。2000年夏、私はヨーロッパを写真機ひとつでベルリン,ザルツブルグ、ウイーン、アムステルダムを一人撮影旅行に出かけました。その際、数多くの枢機卿のミイラや、魔女裁判の拷問器具をカトリック教会やお城で見て、大変、驚いた記憶がありました。

ですから、いままでの疑問が氷解する気がしてワクワクする映画でした。一番、興味と刺激を持ったのは、老子の大極図の文様と映画の中で、「マグダナのマリアの遺体」が安置されているかもしれないとされた、スコットランドのロスリン礼拝堂の入り口の壁に描かれていたダビデの星と呼ばれる六亡星の紋様の奇妙な符合です。

六亡星の紋様は男性を意味する上向きの三角形と女性を意味する下向きの三角形が組み合わさって出来る紋様です。京都の八坂神社の灯篭にも刻まれています。一説にはシルクロードからやって来た絹の技術を日本に伝えたユダヤ系中国人の秦氏の紋章とも言われている紋章です。古くはユダヤの王様のソロモン王や、イスラエル空軍や世界の魔術の紋章にもなっており、地下のある呪術的力のある紋章といわれています。

2000年の間、ローマカトリック教会が教会の権威を保持するために、つまり、教会を設立したペテロの権威を高める為に、イエスの妻マグダナのマリアとイエスキリストの血脈を引く娘サラの存在を消し去ろうとしたという陰謀。これは女性の地位を貶める大いなる陰謀の始まり。マタイ伝に「あなたはペテロ、私はこの岩の上に教会を建てる」と記載されているように、イエスの後継者として指名された男であるペテロがイエスの教義を唯一、広める役割を担う。ひいては、ローマカトリック教会の権威を保ち、神との唯一の交信の場所であることを維持するためにこの陰謀が連綿と続いたということを暴露するという異端の物語が映画「ダビンチコード」なのです。


だからこそ世界中で衝撃的に大ヒットしているのです。ここで、これがイスラム教マホメッドを取り扱う映画だったらソニーピクチュアーの会社は公開前に、爆破。主演のトムハンクスは変死体でパリのセーヌ川で浮かんでいるかも知れません。

その意味でも世界中で映画を上映禁止したのは、皮肉にも、キリスト教徒が少ない、言論の自由の概念が少ない中国と中東の小さな国だけで済んだのは、バチカンの寛容な姿勢とアンチカトリック勢力のバチカンが英国の国王の離婚を認めないので英国に設立された英国キリスト教会やアメリカを中心とするプロテスタントの力の均衡が貢献したからでしょう。

フィクションであるとソニーは映画のパンフレットで執拗に強調して記載しているのは、ソニーのカトリック教会からの抗議を回避する作戦です。日本人には主教の怖さを実感していませんから判りませんが、世界的常識からすれば、宗教を題材にした映画はものすごく危険なものなのです。中国で共産主義を誹謗することと同じくらいに・・・。
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# by masashirou | 2006-06-21 12:16  

老荘思想と北島三郎芸道45周年記念公演



長い間会社から離れて年賀状書かず20年近く、自由を愛し、束縛を嫌い、何のしがらみも残さない人生を生きる孤高にいき死んでいく。


老子のように、名もなく、素浪人というキーワードで生きてきました。そんな私ですから仲間つくりは苦手で、孤独を愛する人生を楽しんできましたからしょうがないといえばそうなんですが・・・・、友達がいる不自由さにも少し憧れています。年を取ったせいでしょうか?


老荘思想に生きる私としては水の交わりができる友達関係が理想です。昨日、そんな素敵な数少ない友人と二人で、演劇評論のお仕事を兼ねて、具体的に言いますと「博多座の広報誌」に演劇評論を書くために、
北島三郎芸道45周年記念公演を見ました。驚きました!なんと70歳の「北島サブちゃん」が白鳥に乗っては客席の上を3階席まで飛んでいました。

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猿之助の三国志のスーパー歌舞伎でも猿之助が白鳥になって、博多座の客さんの上空を舞いましたが、北島サブちゃん、猿之助よりも長く客席の上を飛んでいました。まさに、「スーパー演歌劇」誕生と言いましょうか・・。それに、なんと男性が40%以上のお客様で満席でした。

いつも男性が5%ぐらいしかいないので肩身の狭い思いをしていました。これには、クールな私も本当に嬉しくなりました。博多座には毎月、母や姉にひっぱられて見にいきますが・・、ほとんどの公演が森光子さんや藤山直美さんなどの女性役者が主役のせいか、いつも男性が5%ぐらいしかいないので肩身の狭い思いをしていました。

北島三郎の公演はエンディングが凄いと聞いていましたが、これ程とは思いませんでした。私がアメリカにて石油を掘削していたころ、たまたま北島三郎の歌「与作」をアメリカ人の掘削仲間の前で歌ったことがありました。

その時、アメリカ人が北島三郎という歌手は「どんな歌手か?と聞かれ「日本のフランク・シナトラ」だと説明したことがあります。まさにラスベガスで見たシナトラの豪華なショーみたいでした。


それに競演の懐かしの喜劇役者「白木みのる」が72歳、「人見明」が84歳で舞台に出演されていましたのには感動しました。私は58歳ですが、もし、近所の70歳のおじいさんが84歳、72歳の人とショーとお芝居をやるから来てねと誘われたら、自分がどう反応するでしょうかと考えると・・・これは奇跡です。私もまだやれるぞと、何をやれるかは、凡人ですので、アイデアがでてきませんが、老後のちまちました人生設計なんか吹っ飛びました。



お芝居の演目は長谷川一夫の映画で有名な「伊那の勘太郎」。さまざまな人間の義理が絡み合う日本人ならぐっと心の奥に迫る情感を描いた作品。5年ぶりに帰って来た勘太郎は、自分の子新太郎を大事に育ててくれた妻おしのと、再婚した岡っ引きの辰蔵の前で、怒りと感謝と戸惑いの中で揺れる勘太郎を渋いいぶし銀の演技で演じる北島三郎の演技に各席からすすり泣く声が聞こえてきます。


とくに、新太郎を演じた子役がいい演技をしています。おしのを演じる野川由美子がいつも前かがみの姿勢で新太郎を抱き寄せる、つつましく、しかし、子供のために強く試練を乗り越える日本の女を見事に演じています。脚本でうまいなあと感心したのは、悪役の兄弟にもそれなりの兄弟の義がきちっと描かれていた事。まさに今、世界はアラブの義とアメリカの義との戦いの真っ最中。義という概念は人と人を結びつけ、助け合うこと、愛することにもなると同時に人と人を憎み合わせ戦わせることにもなるというメッセージを発信しています。


また、義という漢字には「補う」という意味があります。「義肢、義手、義足、義母」など。理屈ばかりの世界から生まれる利害関係だけで動く世界を補うのが「義理」です。「義理が廃ればこの世は闇だ」と人生劇場の有名な歌がありますが、戦後60数年の間に、日本人が完全に失いつつあるものが「義理」でしょう。勘太郎はこの義理の世界で生きた人間です。理屈を超え、自分を犠牲にしてでも、人間が利他の世界に進むようにと、押し出す力が「義」の心なのです。考えて見れば、昭和20~40年代の大衆映画は任侠道や親子の情愛を真正面から描いた作品が多くありました。

アメリカの占領政策で、こうした日本人の美徳である情感、例えば、人のことを思いやる心自分の我を押しとどめる心、我慢して努力する心、つつましく人を愛する心、恥を知る心、誇りを持って生きる心など、次第に消滅していきました。この芝居はそういう意味で古い芝居です。しかし、今、もっともニーズのある芝居かも知れないと思いながら見ました。子供たちにぜひ、見せたい芝居のひとつでしょう。



「北島三郎大いに歌う」歌謡ショー。北島三郎のお父さんやお母さんを「産みの親」、作曲の舟村徹先生、作詞の星野哲郎先生を「育ての親」と紹介しながら、空中に浮かぶ雲のスクリーンに映し出し、思い出の曲500曲から選んだ格別の思い入れの強い曲を心を込めて歌い上げるサブちゃんの姿は何かひとつの事を求め成し遂げた人間の凄さと清清しさを感じさせるステージでした。故郷函館に熱い郷愁、報恩の思いをユーモアを交えて自然体で語るサブちゃんにも、心から拍手を送ります。
日本人が古い、ダサいと切り捨ててきた日本の心がこの舞台で輝きを持って見事に蘇りました。ありがとう!サブちゃん。


もし、老子がこの公演を見てたらこう言うに違いありません。


「私のことを誰がつけたか老子と呼んでいるらしい。今の日本人は老という漢字の意味を誤解してるから教えてあげよう。本当の意味を。「老酒」ラオチューと呼んでいる中国のお酒があるが、「老」という意味は最高に熟しているという意味で、年を取ったというような後ろ向きな言葉ではないんだ。


年を取るということは人間として赤子のように再び、完成度の高い最高の状態にもどることなんだ。北島サブちゃんもやっと70歳の年齢を得て、すこしいい演歌歌手の玄関の入り口にたどり着いた感じ。まだまだ、サブちゃんは成長し、成熟する可能性のある歌手だと思う。


日本人は一年の季節の移ろいを春夏秋冬とイメージする。年を取ることを冬にたとえるから間違ってしまう。古代中国では一年を冬春夏秋とイメージする。色で言えば黒(玄)青赤(朱)白。動物で言えば亀龍雀虎。だから晩年はイメージで言えば秋。色で言えば白。つまり白い虎のイメージが老人のイメージとなる。

ちなみに柳川生まれの詩人北原白秋はそれから自分の名前をつけた。人間が生まれたて子供の時代を黒い大地から冬眠から覚めた亀が這い出す時期、つまり、黒い亀の時期だ。次に大人になるまでの若い学ぶ時代。それは志を高く飛翔する青い龍、まさに青春だ。

次に来るのが、大人になって群れの中で仲間と力を合わせてよりよい社会の建設に向けて暮らす時代。赤い朱色の雀の時代だ。そして晩年。白い虎になって深い森に住む。だから、年を取るということはかっこいい。

サブちゃんが身につけた白い衣装で空を飛んでいる姿を見て、黒いスクリーンの中からら白い虎が青と赤の時代の記憶を象徴するの二つ赤青の龍を従えて出てきて飛んでいるんだなぁと思ったね。



サブちゃんかっこいい。皆さんも年をボーッとしてとらないで、熟すように年をとろうと意識して努力すると、サブちゃんの様に、70歳でも空を飛べるんじゃ。」と・・・・

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# by masashirou | 2006-05-09 20:00  

龍を見た男

龍を見た男  (西鉄ニュース2000年1月号)
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  来年は西暦2000年。干支でいえば辰年。つまり龍の年だ。
十二支のなかで唯一、龍だけが架空の生物。
だれもが見るはずのない動物である。
しかし、それを見た人々がいた…。
そして、それは意外なところで人々の生活に関係していたのだ。

 
雨を呼び、水を操る龍の姿とは。
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 龍は古代中国の人々が想像した架空の動物。研究書によると、少なくとも紀元前1300年ごろまでに龍という観念はでき上がっていたらしい。そして、秦(しn)や漢(かん)の時代までには、既に牙(きば)のある大きな口に、頭には鹿のような角(つの)をもち、全身は鱗(うろこ)に覆われた、今のような龍のイメージができ上がっていたようだ。中国の龍は雨を恵む水の神であり、農耕生活にとっていちばん大切な水のシンボルだった。そして同時に、時には洪水を起こす恐ろしい神でもあった。しかし、なぜ十二支に入っているのかは依然として不明。はっきりしたことはわからないが、ある説によると、中国では、龍と王権との関係が深く、王の権威のために十二支の中に入れたのではないかと言われている。ちなみに西洋のドラゴンはというと、たしかに龍の仲間ではあるらしいが、中国の龍が4本足なのに対して、西洋のドラゴンは翼があって2本足。 ちょうど恐竜に羽が生えたような格好なのだ。だから、蛇のようにクネクネと天に昇っていく中国の龍が、縦長の掛け軸絵に適しているのに対して、ドラゴンは泰西名画のように横長の額縁絵が似合う。しかも西洋では、ほとんどのドラゴンが神々や英雄に退治される悪魔的存在として考えられているところも、実に対照的。
 ところで日本では、中国の農耕文化が入ってきた際に、いっしょに龍も移り住んできたようで、やはり、水の神様として崇(あが)められ、時には洪水を呼ぶ神として怖れられた。しかし、どんなお寺にも神社にも必ず見かける龍の彫り物は、それだけ日本人の信仰を支えた存在であるということがわかる。と言っても、いろんな所で目にする龍も、しょせん架空の生き物だから誰も本当の龍を見た人はいない。しかし、福岡在住の作家・白木正四郎(しらきまさしろう)さんの小説『龍(りゅう)の塔(とう)』には、その龍を見た人々の話がつづられている。
 
龍の虜になった人々
 物語は今からおよそ20年前。国の科学資源省が打ち出した地熱開発計画によって、阿蘇カルデラを舞台に繰り広げられる企業の掘削(くっさく)レースを描いたものだ。つまり、最初に地下5000メートルを掘削し、2万キロワット以上発電できる量の蒸気を掘り当てた企業に開発資金の融資を行ない、試掘井(しくつでん)の全費用を国が支払うというもの。かつて石油掘削技師だった主人公の山崎誠一がロスから呼び戻され、彼が所属する「西部興産」ほか3社がこのレースに参加する…というストーリーだ。
 ところで、地熱というのは、簡単に言えば地下のマグマで熱せられた高温の水や水蒸気で、温泉の化け物のようなもの。温泉は地表に近いところに貯まった水が100度以下で温められたものだが、地熱は地下1000メートルから3000メートルに貯まった太古の海水や雨水が熱せられたもので、圧力が高いために温度も200度以上に上がる。地熱開発というのは、この高温の水蒸気を深い井戸を掘って地上に吹き出させ、これでタービンを回して発電する地熱発電所を築くことなのだ。
 さて、物語は掘削レースに参加した各社が、衛星を使ったり地磁気を測定したりと、最新の探査技術と掘削技術を駆使して地熱の掘削に挑む姿を描いている。女性科学者・鶴見志保は、何カ月もの間、探査のための測定値を解析するのだが、何本掘っても期待どおりの地熱に当たらない。ところが、ある晩、鶴見の夢枕に白い龍が現れ、ここを掘れという。 彼女はもちろん科学者だから、そんな話は頭から信じるわけにはいかない。しかし、気になった鶴見は、大分県と熊本県に伝わる伝説を読みあさり、そして一つの確信を得た。彼女は掘削する場所を、この龍伝説によって決め、最終的に地熱を掘り当ててしまったのだ。鶴見が読んだ龍伝説の一つはこうだった。
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 昔、仏道修行のため諸国行脚をしていた僧が、金鱗湖(きんりんこ)の湖畔に庵を建てて住みついていた。ある満月の夜、「静」と名乗る美しい娘が訪れ妻にしてほしいと懇願した。ただし、外から帰って来る時には必ず庵の前で「静」と大声で名前を呼んでくれという約束をして。二人の幸せな日々は続き、一年ほど経ったある夜。うっかり黙って庵の戸を開けた僧が見たものは、黒々とした雲に包まれた白い龍だった。そして龍は言う「私は湖に棲む龍です。あなたの姿を見て、娘に化身して楽しいひとときを過ごさせていただきました。しかし、あなたにこの姿を見られた以上、湖に戻らなければなりません。あなたのご恩は忘れません。いつかご恩返しをいたしますから、私の後を追わないでください」と、天に昇って行こうとした。僧は悲しみのあまり後を追ったが、龍は悲しみながらも僧めがけて巨大な口から赤い炎を吹きかけた。すると大きな地響きとともに、その僧は巨大な岩になってしまった。
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龍伝説が語りかけたもの
 龍伝説をもとに地熱を堀り当てるというこの小説は、いかにも物語然としていて、しかも、そのフィクションの中には、さらに龍伝説というこれまたフィクションが仕組まれている。しかし「事実は小説よりも奇なり」。実はこの小説、作者・白木さんご自身の実体験にもとづいて書かれたものだった。
 当時石油掘削技師だった白木さんは、1977年、石油に代わる新しいエネルギーを求めて国が進める代替エネルギー開発・サンシャインプロジェクトの一環として、出光地熱開発という会社の技師長として地熱掘削に携わることになった。しかし、アメリカの最新式の探査技術と掘削技術を持ち込んで掘削してはみるものの、いくら掘っても採算ベースにのるような電力を起こすだけの地熱は出てこない。地熱が出なければ、すべての責任は技師長・白木さんにかかってくる。そんな折も折、掘削なかばにして白木さんは怪我をして入院してしまう。当然、すべての権限は剥奪。自分はもうこれ以上掘れないのかと断念しようとした矢先、静養先の湯布院の旅館で偶然手にした龍伝説にピーンと来るものがあった。白木さんは早速、プロジェクトを継続するための計画書を書き、その最後のページに自筆の龍の絵までつけた。
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掘削する場所は、小説と同じように龍伝説のある大分県九重町の滝上(たきがみ)という場所。データ上は地熱の出る可能性は極めて低い地点だった。
 しかし白木さんは確信していた。「昔の人が見た白い龍の姿は、地上に吹きだした地熱の蒸気ではないか」。つまり、龍伝説のある地点を地図上に落としてみると、おおよそある線上に並ぶ。大陸移動を説明するプレートテクトニクス理論で説明すると、九州の大地は2つのプレートに分かれて移動しているという。一つは別府・島原構造線、もう一つは臼杵・八代構造線。次第に離れて行くこの2つの構造線の間に挟まれた陥没(かんぼつ)帯を地溝帯(ちこうたい)と呼ぶが、この地溝帯上に、阿蘇をはじめ大小の火山や多くの温泉がある。そして、湯布院、滝上、生竜(いきりゅう)温泉など、龍伝説の残る地点も、この地溝帯の中に一致するのである。つまり、龍伝説に語られる龍は、水蒸気爆発の白い蒸気で、昔の人が地熱兆候(ちょうこう)を後々の人に伝説として言い伝えたのではなかろうかというのだ。
 龍伝説に目をつけた白木さんのプロジェクトは成功した。
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200度の熱水が1時間に500トン、水蒸気が100トン。3000メートルの地下から大口径の井戸を伝わって吹きだした。下の写真は蒸気が吹きだした瞬間を撮影したもの。よーくご覧あれ。たしかに白い龍が天に昇っていく姿そのものに見えるではないか!きっとそれは、昔の人が見た龍の姿そのもののようでもある。まさしく白木さんは、昔の人が見た龍を目の当たりにしたのだ。このとき白木さんが掘削した井戸は、現在、九州電力の滝上地熱発電所としてりっぱに稼働している。出力2万5000キロワット。これは約7万人の町をまかなう発電量だという。再び代替エネルギーの必要性が声高く叫ばれている現在、クリーンなエネルギーとしての地熱は、まさに水の神・龍の恩返しなのかも知れない。
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# by masashirou | 2006-05-01 18:43  

映画「シティオブドラゴン」の物語

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物語の概要
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 望郷
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アジアに開かれた国際都市をめざす福岡は負の国際化の波
を受け、アジア系外国人による犯罪が多発していた。そんな
時、400年前にマカオに渡った隠れキリシタンの黒田武士の子
孫が、ポルトガル領マカオにてマフィア黒龍の若き首領となリ、
1999年のマカオ中国返還を前に、組織を福岡に移すために親
富孝通りに戻ってきた。そして、ナルコムという企業を使って、
地盤沈下した北天神地区を次々と買占めていった。その男
が、共産主義の中国を東洋の義の国とするために戦う男・周
成龍。成龍は麻薬王リーに組織を売ろうとした伯父たちを殺害
し、組織の主導権を握った。





黒龍の謎
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その頃、成龍の一味から姉真由美が謀殺されたことを知り、ニ
ューヨークからボデイ・ガードの沢村譲治が親富孝通リに戻っ
てきた。姉の真由美はナルコムの裏の組織黒龍の麻薬販売
の秘密データをハッキングしたために殺されたのだった。麻衣
子は真由美が残したフロッピィ・ディスクから母を殺した組織の
存在を知る。恋人裕一が真椙解明のために再ぴ黒龍のコンピ
ュータに侵入した。麻衣子は、そのデータから母を殺した黒龍
の首謀者・成龍を母の仇として討つ決意を固めた。





カリプソの謎
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譲治は姉の友人、KRBの記者松田絹子にカリプソと名前付け
られたナルコムのデータを渡し、分析を依頼する。絹子はパリ
で成龍のユーロマネーの現金流通に合わせて、世界三大華
僑黒組織のマネーロンダリングの陰謀を解明した。





武道大会の襲撃



麻衣子は成龍が招待されている日中武道大会で、赤獅子の
舞踊衣装をまとい、変装して成龍を刀で切リかかる。しかし、
逆に、麻衣子は取リ押さえられてしまう。麻衣子は殺し屋・金鮮
明に拷問を受け、ナルコムの麻薬取引のデータの隠し場所を
教える。





ラスベガスヘの旅立ち



譲治は裕一と協力して、金の手から麻衣子を救い出す。湯布
院温泉に逃れた麻衣子は裕一と叔父の譲治と共に、銃をとっ
て戦う決意をする。譲治は黒龍と戦うため、ニューヨークでボ
ディ・ガードをしていた時のポスのジェームスから銃をラスベガ
スで受け取る手はずを整えた。裕一と麻衣子は黒龍の殺し屋
金の追跡を避けながら、成龍の暗殺計画を阿蘇の山中で練
る。麻衣子と譲治はラスベガスヘ隠れ、暗殺決行の日まで銃
の訓練を行い、博多祇園山笠に成龍がパレードに参加する日
を暗穀決行の日とした。





血の淀



一方、金は湯布院温泉の隠れ家を急襲するが、すでに麻衣子
たちは阿蘇に逃れた後だった。金は麻衣子を逃がした事によ
リ、黒龍の血の提に従い、部下の植村、ケンジから自決を迫ら
れるが、植村を威嚇しながら逃走する。成龍の義兄、英国人
の母を持つ青龍は部下のネルソンの誘いをうけて、殺し屋金
を捕まえて、金に成龍を殺させ、組織を自分のものにしようと
動きだす。成龍の祖母は成龍の妹・麗を日本に派遣し、青龍
の陰謀を知らせ、青龍の始末を促す。しかし、成龍は唯一の兄
の青龍を殺すことに跨跨うのだった。その問にも、ネルソンは
成龍暗殺計画をすすめた。





山笠の狙撃



山笠の日、成龍は金の放った銑弾により暗殺される。銃を持っ
てビルから狙撃しようとしていた譲治は警察から殺人犯人とし
て追われ、はじめて自分たちが青龍の罠にはめられた事を知
る。麻衣子は再ぴ、黒龍に捕らえられた。





荒野の決闘



譲治は一人で麻衣子の救出に向かった。金に目分の命と引き
換えに麻衣子の助命を約束させ、素手で戦いを挑む。譲治は
空手の達人ダンとの死闘の末に傷つき、倒れる。植村は金に
譲治を『止めを刺せ!』と銃を手渡した。金は銃を譲治の前に置
いた。金は目分を後ろから狙っていた植村をめがけ突進した。
金はナイフで振り向きざまに刺そうとするが二発の銑声が金の
命を奪った。植村が起き上がリ、譲治に銃口を向けた。麻衣子
の発射した弾丸が檀村の右肘を撃ち抜いた。譲治は真由美を
殺害した植村とケンジを日本刀で殺し、姉の仇を討った。譲治
の腕の中で、金は植村たちが自分を利用し、最後には殺すこ
とを知っていたと告げた。その時、倒れていたダンが起き上が
り、譲治と麻衣子の背後から銃を撃った。数発の銃声が夕闇
に轟いた。





麗の決意
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愛する兄、成龍を失った麗は、KRBの絹子から真犯人が青龍
だと知らされる。麗は博多湾に浮かぶクルーザーで青龍を船と
一緒に自爆する道を選ぴ、白人とアジアの血がいがみ合う、
呪われた兄弟の運命に決着をつけたのだった。





暗殺指令



中国マフィアがいなくなリ平和が戻った親富孝通りには、自分
たちで通リの治安を維持する福岡ストリート・ホークス隊に参
加する麻衣子と裕一の姿があった。アメリカに帰国した譲治
は、ニューヨークマフィアのボス、ジェームスから、最後の仕事
の依頼を受けた。それは、ひとリ娘を世界貿易センタービルの
テロ攻撃で失った、不動産王ランプの依頼であった。譲治はひ
とりエジプトのイスラム組織にかくまわれているアメリカ同時多
発テロの首謀者オマンを暗殺するために砂漠のなかを歩いて
いく。譲治は再び、復讐の連鎖の宿命の中にある自分を呪い
ながら、生きて行く決意をする。砂漠で譲治は麻衣子が裕一と
結婚するという手紙を受け取った。譲治は洞窟に潜むテロリス
トのオマンを探し出し、暗殺に成功した。





砂漠



しかし、譲治の後を黒い人影が追っているのを譲治は知らな
かった。ランプが秘密を守るため、送った始末屋だった。譲治
は砂漠の中をただ・人歩いていく・・・・・・。








『シテイ・オブ・ドラゴン』

映画の脚本についてマニア的解説
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1)この映画ではほとんどの登場人物が死んでしまいます。憎
しみの連鎖はいつかは断ち切らないと敵も味方もみんな死ん
でしまうというメッセージを伝えたかったからです。オープニン
グシーンが生命のあふれる海の水のシーンから始まり、復讐
のドラマの終わるエンディングでは譲治は生命のない砂漠の
なかを一人歩くシーンで終わります。これは譲治が娘の復讐を
したいと言うランプ氏に向かって『復讐は新たな復讐を生む。
憎しみが人の心を傷つけ、魂を砂漠にする』の台詞を言わせ
るための大きな仕掛けです。



2)映画『レオン』を監督したリュック・ベンソンはこの映画でハリ
ウッドデビューした。はじめの脚本は少女マチルダが家族とレ
オンの仇を自爆テロで討つ脚本だったといいいます。しかし、
あまりにも過激というアメリカのプロデユーサからの反対で、レ
オンが自爆して悪徳刑事を道ずれに死ぬという脚本に変更さ
れたそうです。しかし、とうとう、2002年、パレスチナでは16
歳の少女のによる自爆テロが実際に起きてしまいました。そこ
で、親富孝版『レオン』のこの映画ではリュック・ベンソン監督
の意志を復活。15歳の麗が兄成龍を殺した義兄青龍をクル
ーザーとともに、博多湾で自爆する脚本にしました。しかし、そ
の動機は憎しみではなく、肌の色や目の色の違いがない魂と
なり、天国で兄弟三人で平和に暮らすために・・・・・・・。



3)麗の都府楼での台詞の『麗はもう大人よ。あとは年をとるだ
け・・・・』はリュック・ベンソン映画マニアなら気がつかれたと思
いますが映画『レオン』のなかでのマチルダがレオンに殺しの
テクニックを教えてというホテルのシーンの台詞です。



4)譲治がニューヨークの街を歩くシーンの背景はレオンがホテ
ルを追い出されて、マチルダと植木鉢を持って歩くシーンの背
景をニューヨークの街中を捜し歩いて同じ橋が見える場所を見
つけて撮影しました。



5)麻衣子の台詞で母の死を慰めるシーンの譲治の台詞は映
画"リトル・ブッダ"のなかの"100年後は誰も居なくなるんだ。
これを無常という"という台詞から引用して使わせていただきま
した。同じシーンでの麻衣子の『人生は夏休みより短い。楽し
めるうちに楽しまないとすぐ終わってしまう』という台詞はアン
ディ・ガルシア主演の映画『デンバーに死す』の中で幸薄いウ
エイトレスの女主人公が言う台詞です。



6)最後の決闘のシーンで殺し屋金鮮明が譲治に抱かれなが
ら死ぬ前の台詞『どんなゴミでも最後には燃えるもんだ。俺も
燃えてみたかったのさ・・・』はテレビのガチンコ・ファ一ティング
クラグの梅宮のかっこいい台詞です。





原作者からのメッセージ



シテイ・オブ・ドラゴンは親富孝通りを舞台にした映画制作をす
るために書き下ろした作品です。しかし、現実のほうが小説よ
りも過激に進行して小説を書いているうちに、殺人事件や暴力
事件、銃の発砲事件、中国人グループの盗難事件などがこの
街で起こっています。アジアにむかって国際化する都市福岡
は負の国際化の洗礼を受けています。日本社会もオウムのサ
リン事件以来、安全神話が崩壊しました。警察機構の腐敗が
次々と起こる国際化した組織犯罪、精神異常者や少年による
残虐な理由のない殺人犯罪を助長させています。2001年9月
11日、凶悪な米国同時多発テロ事件が起きました。時代は新
しい戦争を生み出しました。テロという脅威に世界中の人がさ
らされる時代です。日本の一国平和主義がルールなきテロと
いう敵には通用しないという現実を前に,狼狽しています。アラ
ブの大義とアメリカの民主主義と自由を守る大義の戦いです。

現代の十字軍の戦いと言えるでしょう。米国のいう正義もこの
戦いで利益を得るものが誰であるかと考えれば、疑念が湧き
ます。最大の利益を手にするのは、米国の石油企業と軍事産
業です。

このふたつとも、ブッシュ大統領の最大のスポンサーなので
す。ブッシュ政権になってから二酸化炭素削減の京都議定書
からの離脱、ジュネーブでの軍縮会議からの離脱、ならずもの
国家からのミサイル攻撃を打ち落とすミサイル防衛構想など、
すべての政策がブッシュ政権のスポンサーの意志にそったも
のばかりです。あまりにも、米国の勝手な独善的な政策が、こ
の凶悪なテロの誘引になったともいえます。しかし、アフガニス
タンを支配するタリバン政権は、ソ連軍のアフガン侵攻を阻止
するために米国とパキスタンが武器と資金をあたえ育てた政
権です。その政権がイスラム原理主義で民衆を縛り、公開処
刑という方法で恐怖政治を行っている現実があります。

最大の悲劇は最も豊かな国と最も貧しい国の人間が殺しあう
戦争を「永遠の正義」の戦いと呼ばなければいけないという現
実です。日本人は決断しなければなりません。どちらも言い分
があるから、判断つかない。,無関心でいようというわけにはい
かないのです。新しい世紀は安全を自分で守る世紀になりそ
うです。大東亜戦争に負けて以来、戦うことを最大の罪として
きた日本人は理不尽な暴力に立ち向かう心も失ってしまいまし
た。危険な事に対しては無関心を装うしか対処できない大人た
ちを子供たちは見抜いています。子供たちの非行に対しても
価値観の多様性を理解することが知識人であるという幻想に
惑わされて意見をいうことにためらってしまう大人は子供たち
から馬鹿にされる存在になってしまいました。この小説のテー
マは「義」です。

「義」という言葉は義眼、義足、義母という言葉が示すように、
「足りないものを補う」という意味があります。この日本の社会
に足りないもの、無くなった物がまさに「義」ではないかと思い
ます。

「義理がすたればこの世は闇だ」という歌のように戦後の日本
人の心からこの「義」が急速に失われてしまったから、現代社
会の闇が生まれたのではないかと思っています。

「義理」とは「理屈では決して行動しない行為をあえて人間に
行わせる行動原理」と思っています。言い方をかえれば、自分
にとって利益にならない行為を行わせる理念」が「義理」なので
す。極限すれば自分の命以上に大切なものにかけて行動させ
る哲学ともいえます。

現代の日本は過剰な「個」の権利ばかりが横行する時代で
す。

成人式で私語を止めない若者、それを叱らない知識人と称す
る人権擁護の学者やマスコミ。国を愛さない自虐的歴史教育
を止めようとしない文部省の役人や政治家。自分の生まれた
故国を愛さない教育は社会を愛さない若者を作り出し、社会を
愛さない若者は家族を愛せない、友達を愛せない、そして、自
分すらも愛せなくていつも、なにかをを求め続ける若者を作り
出した。

求めるのではなくて、与えることを学ばない若者たちそしてそ
れを教えない自信喪失の大人たち。若者言葉は対決や対立を
極力避ける言い回しが流行しています。一方ではコンピュータ
ーゲームのなかでは過激な暴力や格闘、競争のゲームが人
気ゲームになっています。コンピューターのなかでは死んで
も、リセットすれば再びゲームが可能です。痛みも血も流れま
せん。

若者たちは、すべてが表面上はやさしさに包まれていますが、
こころの奥底では凶暴な世界が存在しているように思えます。
若者がよく言う言葉に「生きる目的が見つからない」「なんのた
めに勉強するのかわからない」「なんのために働くのかわから
ない」「したいことが自分でもわからないからフリーターしていま
す」など、いわゆる自分探しごっこの言葉を求道者のように語
り、それがかっこいいと思っている若者が増えています。

この小説ではそれぞれの登場人物がそれぞれの「義」をもって
ぶつかり合います。

命と命、魂と魂の激しいぶつかりあう姿が描かれています。

ですから、この小説にでてくるような人物は明確な生きる意
味、言い換えれば何のために死ねるかを持っている人間たち
ばかりです。彼らは必死で生きているから生きる意味はおの
ずから身につけているのです。生きる意味などは行動してみ
れば山のように答えが帰ってきます。行動しないで、部屋に閉
じこもっていては生きる意味などわかるはずがありません。



平成13年10月30日         マッタンタン・シラキ
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# by masashirou | 2006-05-01 17:29  

CITY OF DRAGON

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CITY OF DRAGON
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この映画を親富孝通りを歩いた英雄たちに捧ぐ







プロダクション・ノート

製作総指揮 マッタンタン・シラキ

http://www.oyafukou-st.com/movie/movie.cgi



 映画『シティ・オブ・ドラゴン』は二人の映画青年の突然の訪
問から始まった。2001年春の話だ。親富孝通りを舞台にした映
画を作りたいから、協力してほしいという。内容を聞くと東京か
ら帰ってきた若者と地元に住む娘との恋の物語だという。どこ
にでもある商店街おこし映画のプロットだったので、聞いてい
るうちに眠くなった。眠気を覚ますために、私がアクション映画
なら面白いから協力してもいいと切り出したのが間違いの姶ま
りだった。私があたためていた小説"シティ・オブ・ドラゴン"の
切支丹黒田武土の子孫が福岡に、中国マフィアとして戻ってく
るプロットを話した。彼らの眼が輝いた。それから…一年半の
月日が流れ、映画が完成した。夢見る二人の映画青年と、ラス
ベガス・ニューヨーク・番港・マカオ・グアム・パリ・ソウル・エジ
プト、湯布院・阿蘇と、かつて私が石油・地熱掘削技師として働
いた世界中の思い出の都市を旅をしながら、映画のロケを敢
行した。映画の脚本は二人の性格にあわせて組み立てた。本
田君は映画『レオン』のジャン・レノに似た風貌。内田君は映画
『イヤー・オブ・ドラゴン』のジョン・ローン似の風貌。

どちらの映画も私の大好きな映画だ。シナリオはこの二つの映
画と女性を主人公にした映画『ニキータ』をあわせた脚本にす
ることにした。ニキータ役の"麻衣子"には、親富孝通りにある
劇団銀色のくじらの最所美咲さんを頼むことにした。彼女は素
晴らしい演技力で、この映画の悲しみと怒りを見事に表現して
くれた。アクションシーンは、映画大好きの少林寺拳法の達
人・高比良先生との出会いにより迫力あるものになった。これ
はこの映画にとって最大の転機となった。本田君はアクション
シーンを白分でやるために先生の道場に通い、少林寺拳法の
技と精神を学び、人間的にも大きく成長した。監督・脚本・役
者・カメラマン・編集と五役をこなした内田君は、現代青年らしく
カットの絵コンテやコンピュータ技術を独学でマスターして、映
画製作に大きく黄献した。彼のカット割は新しい映像感覚を見
事に表現してくれた。また、地元の俳優たちとの窓口と演技指
導役を引き受けていただいた劇団銀色のくじら西城先生との
出会いは素暗らしいものであった。武道大会でのエキストラの
動員や演技指導、肥前夢街道の時代劇ロケなどの難問は、西
城先生の力なしでは実現できなかったことだろう。ほとんどの
出演者は親富孝通りの住人と経営者ばかりだ。素人の起用は
この映画を面白くしたと思う。当然ながら、演技は期待できな
いわけであるから、キャスティングは存在感のある人をキーワ
ードとして、毎日、街を歩きながらこの人と思った人に声をかけ
出演をお願いした。ところがこの素人たちが見事に与えられた
役を演じてくれた。特に外人役の青龍やジェームス、ネルソ
ン、ランプ、王などの本当の外人たちの演技力には目をみはら
された。映画がここに完成し、皆様に見ていただけるのも、

皆様のご支援のお蔭です。本当にありがとうございました。

では、ごゆっくりとご覧下さい。







義を失った国は滅びるしかない





平成14年8月1日

親富孝通りの白宅にてマッタンタン・シラキ


2004年3月13日日本公開の

スティブン・セガール主演の映画「沈黙の標的」というタイトル
で『シティ・オブ・ドラゴン』はリメイク?された。ぜひ、見比べて
いただくことをお勧めする。『シティ・オブ・ドラゴン』では華僑マ
フィアのアンダーマネーのマネーロンダリングをパリの欧州銀
行でしています。「沈黙の標的」でも戦う相手はチャイニーズマ
フィアで、場所も同じパリなんですが,本当の洗濯工場でマネー
ロンダリングしているのには笑ってしまった。本当にお金を洗
濯してどうするの!主人公がボディ・ガードが考古学者になっ
たり、殺される姉が奥さんになっていたり、麻薬が小麦粉に混
ぜて輸入されるのが骨董の壷になっていたり、最後にボスが
邪魔者を主人公を使って組織のボスたちを始末させる秘密な
どはほとんど一緒です。舞台が中国に置き換わっているがど
の部分が、どういう風にセガールさんが脚本を変えているのか
見つけるのも面白いと思うよ。セガールさんと東京で食事した
時「今度の作品は『シティ・オブ・ドラゴン』を参考にしたよ」と言
ってたけど、日本を舞台にして黒田武士が出てきたほうが良い
のにと思うのは僕だけ?でもセガールさんに参考にされて親
富孝ムービー・インディーズ映画プロデューサーとしては

光栄です。

ありがとうセガールさん。














参考までに「沈黙の標的」の資料を掲載しておきます。



http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002YD90W/250-8725368-8773865

沈黙の標的 (2003)



2004/03/13公開



ジャンル : アクション

製作年 : 2003年

製作国 : アメリカ

配給 : ギャガ・コミュニケーションズ



考古学者のロバート・バーンズ教授は、自分の発掘した美術
品が麻薬密輸の容器として利用されていることに気づく。危険
を避けるため、助手を連れて発掘現場から離れるロバート。だ
が秘密を封じようと追ってきた組織の銃弾が助手の胸を撃ち
抜く。からくも国境に逃れたロバートも、麻薬組織の一員として
当局に逮捕されてしまう。潔白を主張するロバートに対し、捜
査当局は彼を釈放して泳がせる作戦に出る。ようやくアメリカ
の自宅へ戻ったロバートだったが、そこにも組織の追手が迫
り、愛する妻が殺されてしまう…。












"シテイ・オブ・ドラゴン"

デジタル映画製作内容



製作意図(制作総指揮:マッタンタン・シラキ)



2002年。ジョージ・ルーカス監督が『スター・ウォーズ2』で切り開いたデジタル
映画は映画製作を大企業の独占から、個人でも映画を製作できるという道を拓
いた。これからの映画産業は根底から変わるだろう。映画の配給分野もインタ
ーネットのブロード・バンドの出現で個人でも全世界に映画を配給できる時代が
やって来た。私は主人公譲治(ジョージ)と共にこの変革の嵐の中に、福岡から
参加しようと思う。日本の映画界はいまだにデジタル映画をフィルム映画の下
に見る傾向があり、このままだと、世界の潮流から取り残されていく可能性があ
る。

パソコンと民生用デジタル・カメラでどこまでの映画が作れるのかという挑戦が
こうして始まった。デジタル革命を映画製作現場に巻き起こすのが私の夢であ
る。そして、普通の個人でも志と夢とデジタル技術さえあれば、お金がなくても
いい映画を作れるんだということを証明したい。成功したらつぎつぎと、この福
岡から若い挑戦者達が出てくるはずだ。福岡市を映画文化都市にする夢の第
一歩がここに始まる。






福岡にデジタル映画館ができる日を夢見て!



映像文化に興味のある、才能のある若者たちが親富孝通りに集い、商店主や
外国人や住民と一緒に映画製作をとおして交流し、若者と一緒に福岡,親富孝
通りに伝えられるアジアとの深い交流の歴史を考えたい。また、親富孝通りを
新しい映画文化を発信する通りにしたい。



映画制作費予算:4000万円。(上映時間:116分)

公開スケジュール:2002年、8月30日に福岡のホテルにて100人

プレミア招待試写会及び10月末に天神の劇場にて関係者1000人招待試写会
を開催。年内にRKBテレビにて深夜帯にテレビ放映視聴率最高3.8%。

釜山国際デジタル映画祭に公式出展。

製作月日:15ケ月,2001年5月1日~2002年8月1日

原作:マッタンタン・シラキ。葦書房より2001年10月30日出版。



製作団体:親富孝ムービー製作委員会 

      

委員長  (監督・脚本・撮影・編集・音楽) 内田英介。   

事務局長(音声・照明・スケジュール管理・広報) 本田克哉。

      (演技指導)STAGE KID'S

           銀色のくじら 代表西城貴史。

      (アクション指導・譲治のスタントマン)

          金剛禅総本山少林寺 福岡香椎支部 支部長 高比良光宏。
      

    (制作総指揮・原作・脚本・撮影・編集・キャスティング・衣装・メイク・

     ロケーション調査・旅行手配・弁当手配・許認可・広報) 白木正四郎。





監督・脚本・撮影・編集: 内田英介。

(初監督作品。26歳、2000年、サラリーマンを辞めて、フリーの俳優兼監督と
なる。映像編集作品2本、Vシネマ1本、テレビドラマやバラェティ出演経験あり)

主演: 本田克哉

(沢村譲治役、初主演作品、30歳、2000年、服飾関係のサラリーマンを辞め、
フリーの俳優となるVシネマ2本、テレビドラマやバラエティ出演経験あり)



出演者



沢村譲治・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・本田克哉

周 成龍・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・高杉英介(内田監督の役者名)

白川麻衣子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最所美咲(フラッシュアップ福岡)

KRB報道記者 松田絹子・・・・・・・・・・・美里菜月(劇団銀色のくじら)

成龍の妹の麗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・趙芳洲 (日本名:遠藤優美子)

                               (フラッシュアップ福岡)

周 青龍・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・モゼフ・ヤマネ

マフィアの首領ジェームス・・・・・・・・・・・・ジェームス・ヘイズ

青龍のボディガードのネルソン・・・・・・・・ビル・ロビンソン

不動産王ランプ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハービイ・スティーブン

殺し屋の金鮮明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中村卓二

麻衣子の恋人の裕一・・・・・・・・・・・・・・・牛島勝彦(フラッシュアップ福岡)

殺し屋植村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前田真裕(フラッシュアップ福岡)

親富孝のギャングのケンジ・・・・・・・・・・・八鹿広介

黒龍の中国人の配下ワン・・・・・・・・・・・・王・ホイ

渡辺報道局長・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・松田英紀(RKB毎日編成部長)

徳永報道カメラマン・・・・・・・・・・・・・・・・・西城貴史(劇団銀色のくじら代表)

李伯父さん及び中村半次郎先生・・・・・・高比良光宏(少林寺拳法)

黒龍のチンピラ達・・・・・・・・・・・・・・・・少林寺拳法九州共立大学支部の皆さん

大村報道局員・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・染谷千賀子(劇団銀色のくじら)

田崎報道局員・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鶴崎義人

白川真由美・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小湊エイ子(劇団銀色のくじら)

麗の通訳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・李鉄麗(劇団銀色のくじら)

麗のボディガード・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・石川浩太郎

ニュースキャスター及びナレーション・・・・松田ゆう子

KRB報道記者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・土屋大輔

KRBニュースキャスター・・・・・・・・・・・・・桜井まなみ

KRB編集マン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・古賀卓也

みずお堂会長の愛人の息子・・・・・・・・・・斎木精一

みずお堂幹部社員・・・・・・・・・・・・・・・・・・波乱万丈(劇団LooseMan主宰)

みずお堂の秘書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・,主計ゆかり

武道大会の司会・・・・・・・・・・・・・・・・・・…中谷良之

黒龍のチンピラA・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・山本幸一

黒龍のチンピラB・地下鉄の中の若者・・木庭弘幸

福岡ストリート・ホークス隊長・・・・・・・・・・水城四郎(福岡市議会議員)

福岡ストリート・ホークス副隊長・・・・・・・・田中洋三

福岡ストリート・ホークス人達・・・・・・・・・福岡ストリート・ホークスのメンバー7名

北橋衆院議員・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・高山博光(福岡市議会議員)

青龍の女・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・井上知奈美

成龍の伯父・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平尾智明

成龍の祖母の役・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・木村松江

子供時代の譲治…・・・・・・・・・・・・・・・・・・坂口康博(少林寺拳法)

甚衛門・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平山猛

黒田藩の刺客・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・川勝誠(肥前夢街道)

ポルトガル神父・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・J・D・コックス

暴力団のボス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大島修治

暴力団の幹部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・白木正四郎

暴力団組員A・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・川原清孝

暴力団組員B・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・衛藤裕

地下鉄の中の若い男・踊り子・・・・・・・・・・羽根正彦

黒龍のアメリカの殺し屋A・・・・・・・・・・・・・藤本英祠

黒龍のアメリカの殺し屋B・・・・・・・・・・・・・久保田祥嗣

黒龍の殺し屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダニエル・アブマン(少林寺拳法)

成龍の伯父のスパイ・・・・・・・・・・・・・・・・石蔵利八郎

猿温泉の女将・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・千原道子

湯布院温泉の女将・・・・・・・・・・・・・・・・・橋本律子

ナルコムの受付秘書・・・・・・・・・・・・・・・・千原昌子

あんみつ姫の踊り子達・・・・・・・・・・・・・・劇団あんみつ姫

日中友好協会会長・・・・・・・・・・・・・・・・・緒方徳重

武道大会の観客・・・・・・・・・・・・・・・・・・・劇団銀色のくじらの劇団員の皆さん

武道大会の参加者達・・・・・・・・・・・・・・・福岡県少林寺拳法連盟及び

                        少林寺拳法全九州学生連盟の皆さん

(特別出演)

上田拳山先生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 少林寺拳法『錫杖伝』上田清先生 

出演者合計総数 200名

協力団体:RKB毎日放送。劇団銀色のくじら。フラッシュアップ福岡

福岡県少林寺拳法連盟。少林寺拳法全九州学生連盟。

少林寺拳法九州共立大学支部。劇団あんみつ姫。大分龍神太鼓。

(株)肥前夢街道。福岡ストリート・ホークス。阪急交通社。

長崎中華四海楼。ダークルーム。そ・BARゆず。中華海鮮威海。

福岡武道館。BAR BLACK&BLUE。石倉酒蔵。ホテルエクレール博多。

アークロイヤル博多ホテル(株)ラインビル。親富孝通り発希成会。

天神リクルートビル。カラオケBOXACB。ハイヤットリージェンシイホテル。

アクアパーキング。湯布院旅館二本の葦束。シーホーク・ホテル・&リゾート。

海外ロケ地:2001年:5月:米国 ラスベガス。6月、米国 ニューヨーク。

10月:中国 香港及びマカオ。12月:米国 グアム。2002年1月:フランス パ
リ。

3月タイ アユタヤ、バンコック。、4月エジプト カイロ及びアレキサンドリア。

日本ロケ地:熊本県阿蘇。大分県湯布院温泉。長崎県長崎市内。

佐賀県嬉野温泉。福岡県太宰府市都府楼跡,観世音寺。親富孝通り。志賀島。

新宮町花立花。マリノア地区。マリゾン地区。


















 
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# by masashirou | 2006-05-01 17:28  

老子と私

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老子と私 70歳になってから僕なりの老子解説書を書き記したいと思っていました。テキストを作成するともりで、このブロクを利用して書くことにします。
老荘思想の啓蒙書は古今東西多くの優れた著作が記されています。しかし、どの書物も私にとっては難しすぎて、理解が困難なものばかりでした。したがって僕が描く老荘思想は「歌」だったり、「映画」だったリ「詩」だったり、「格言」や「童話」などの世界に秘められた老子の世界観を解説したりする身近な東洋の知恵として皆さんにご紹介しようと思っています。
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# by masashirou | 2006-04-07 10:52