2011年 06月 13日 ( 1 )

 

記念番組で語りたいこと

テーマ1)東日本震災に関して
日本人は四季という素晴らし季節、清らかな水、温泉や海の幸や山の幸に恵まれた美しい国ですが、それと同時に突然やってくる台風、地震、津波、火山噴火などの自然の脅威に何もかも財産や生命を奪われるという歴史の中で生きてきました。ですから自然の恵みを感謝しながら、一方では自然の力に畏怖し、その偉大なエネルギーをなんとかして自分に取り込みたいと願い火山の山麓や津波のくる海岸に神社を作り祈りました。国土の3割しかない狭い平野に住むということは、日本人は、恵みと災害を与える自然のそばに生きることを運命として受け入れることを選択してきたのです。東日本の復興計画で、重なる次の津波被害を回避するために山をきりひらき、高台に新しい町を作ろうというコンセプトで計画されようとしています。先祖伝来の土地を国が強制的に規制して立ち退かせるような均一の復興計画は、人間の復興への意欲をそぐものだと思います。地域ごとの住民の希望や立地条件に合わせた、可能な限り、先祖の土地に住めるような災害とともに生きる復興計画を考慮すべきと思います。具体例では、十勝沖津波を経験した津波に耐える強度を持つ避難塔を中心に据えた復興計画などが参考になります。災害の恐怖を共有することでしっかりとした絆で結ばれている村の共同隊意識が人々の幸福につながっている心の側面も重要です。関東大震災後に東京を取材した外国の記者が「災害後12日しか経っていないのに、日本人はバラック小屋をもとの土地に建設して、笑顔で近所の住人と助け合って生きている。素晴らしい国民だ」と驚いています。先祖伝来の土地だからこそ復興の力が湧いてくる。そうした日本人の心こそが大切だと思います。すべての地域を一律に災害から完全に分離するという欧米的な考え方はかえって復興を遅らせると思います。
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by masashirou | 2011-06-13 12:00