ダビンチコードと老子

ダビンチコードと老子
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映画ダビンチコードは世界を震撼させる大ヒットしています。2000年間のバチカン教会の陰謀が明らかになるという触れ込みで宣伝されましたが、多くの日本人にはその歴史感覚が理解できず、サスペンス映画として面白かったねという感想が多く聞かれたのには残念でした。

宗教教育をしていない日本ではしかたないことかもしれません。2000年夏、私はヨーロッパを写真機ひとつでベルリン,ザルツブルグ、ウイーン、アムステルダムを一人撮影旅行に出かけました。その際、数多くの枢機卿のミイラや、魔女裁判の拷問器具をカトリック教会やお城で見て、大変、驚いた記憶がありました。

ですから、いままでの疑問が氷解する気がしてワクワクする映画でした。一番、興味と刺激を持ったのは、老子の大極図の文様と映画の中で、「マグダナのマリアの遺体」が安置されているかもしれないとされた、スコットランドのロスリン礼拝堂の入り口の壁に描かれていたダビデの星と呼ばれる六亡星の紋様の奇妙な符合です。

六亡星の紋様は男性を意味する上向きの三角形と女性を意味する下向きの三角形が組み合わさって出来る紋様です。京都の八坂神社の灯篭にも刻まれています。一説にはシルクロードからやって来た絹の技術を日本に伝えたユダヤ系中国人の秦氏の紋章とも言われている紋章です。古くはユダヤの王様のソロモン王や、イスラエル空軍や世界の魔術の紋章にもなっており、地下のある呪術的力のある紋章といわれています。

2000年の間、ローマカトリック教会が教会の権威を保持するために、つまり、教会を設立したペテロの権威を高める為に、イエスの妻マグダナのマリアとイエスキリストの血脈を引く娘サラの存在を消し去ろうとしたという陰謀。これは女性の地位を貶める大いなる陰謀の始まり。マタイ伝に「あなたはペテロ、私はこの岩の上に教会を建てる」と記載されているように、イエスの後継者として指名された男であるペテロがイエスの教義を唯一、広める役割を担う。ひいては、ローマカトリック教会の権威を保ち、神との唯一の交信の場所であることを維持するためにこの陰謀が連綿と続いたということを暴露するという異端の物語が映画「ダビンチコード」なのです。


だからこそ世界中で衝撃的に大ヒットしているのです。ここで、これがイスラム教マホメッドを取り扱う映画だったらソニーピクチュアーの会社は公開前に、爆破。主演のトムハンクスは変死体でパリのセーヌ川で浮かんでいるかも知れません。

その意味でも世界中で映画を上映禁止したのは、皮肉にも、キリスト教徒が少ない、言論の自由の概念が少ない中国と中東の小さな国だけで済んだのは、バチカンの寛容な姿勢とアンチカトリック勢力のバチカンが英国の国王の離婚を認めないので英国に設立された英国キリスト教会やアメリカを中心とするプロテスタントの力の均衡が貢献したからでしょう。

フィクションであるとソニーは映画のパンフレットで執拗に強調して記載しているのは、ソニーのカトリック教会からの抗議を回避する作戦です。日本人には主教の怖さを実感していませんから判りませんが、世界的常識からすれば、宗教を題材にした映画はものすごく危険なものなのです。中国で共産主義を誹謗することと同じくらいに・・・。
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by masashirou | 2006-06-21 12:16  

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