新大分発電所;230万キロワットの巨大発電所が完成。

九州電力の最新の火力発電所で、今話題のガスコンバインドサイクルというガスタービン(1300度)と、その廃熱(500度)で蒸気を作り3段階(高中低)で回転エネルギーを取り出して発電するシステムである。熱効率が49%(九電)から59%(東電)の効率を実現させている。既存の火力発電所の30%をこのシステムの置き換えただけで原発50基分の電力がまかなえると反原発の論者広瀬隆氏は早期にこのガスタービンのコンバインサイクルを導入すべきだという提案をしている。
中部電力の愛知県の知多火力発電所は400万キロワットという原発をしの巨大なガスコンバインサイクル発電所を稼働させている。しかも、小型の複数の集約した発電所なので、こまめな出力調整が可能である。世界の潮流は原発からこのガスコンバインドサイクルに移行している。天然ガスの埋蔵量は360年分ある。

 資料1)大分市は,瀬戸内海を通じて早くから大和・京都との交流が深く,キリシタン大名で知られる大友宗麟らによって海外との往来にも積極的な気風を持ち続けてきました。
 古い歴史に彩られた古い社寺や旧跡が多く,周辺は豊かな自然に恵まれています。また,近年は工業都市化,最先端技術の導入などが進んでいます。
 新大分発電所は,この大分市が新産業都市建設用地として,別府湾の一部を埋め立てた地区の一画にあり,平成3年に1号系列が営業運転を開始,2号系列は2-1号が平成6年2月,2-2号は平成7年2月に営業運転を開始しました。
 さらに平成7年8月には3-1号系列の増設工事に着手し,平成10年7月に営業運転を開始しました。
 新大分発電所は,石油依存度の低減,電源の多様化を推進し,年々増大する電力需要に対して,電力供給の長期安定確保を図るために計画されたLNG(液化天然ガス)を燃料とするガス専焼火力発電所です。
 燃料は,オーストラリアとインドネシアから輸入し,隣接して設置された大分エル・エヌ・ジー(株)より受入れます。発電設備については,将来の原子力を主体とした電源構成への移行を考慮し,熱効率が高く,起動停止が容易で負荷追従性に優れたガスタービンと蒸気タービンを組合せた当社では初めてのコンバインドサイクル発電方式(複合発電方式)を採用しました。
 発電所からは,素晴らしい別府湾の眺望,さらには大野川対岸の大分発電所,石油コンビナート群,東側にはLPG共同備蓄基地,北側には隣接するLNG基地等が一望できます。



1号系列2号系列3-1号系列
発電方式コンバインドサイクル発電
(複合発電)コンバインドサイクル発電
(複合発電)コンバインドサイクル発電
(複合発電)
運転開始平成3年6月2-1号 平成6年2月
2-2号 平成7年2月3-1号 平成10年7月
メーカー(株)日立製作所三菱重工業(株)(株)日立製作所

種類排熱回収ニ汽胴式
自然循環式(屋外式)排熱回収ニ汽胴式
自然循環式(屋外式)排熱回収三汽胴式
自然循環式(屋外式)
蒸発量高圧122.8t/h基×6
低圧 28.4t/h基×6高圧226.0t/h基×4
低圧 43.7t/h基×4高圧200.0t/h基×3
中圧35.0t/h基×3
低圧34.0t/h基×3

タービン開放サイクル一軸型
(76,300kW)開放サイクル一軸型
(144,400kW)開放サイクル一軸型
(160,200kW)
燃 料LNG
蒸気
タービン混圧単流排気式復水型
(38,700kW)混圧単流排気式復水型
(73,100kW)混圧単流排気式再熱復水型
(84,800kW)
出力115,000kW/基×6217,500kW/基×4245,000kW/基×3

資料2)中部電力の愛知県にある知多火力発電所は、1966年2月11日に1号機が運転開始し、順次増設を行い、1978年4月には6号機が運転を開始。その後、1~4号機のLNG焚改造工事を行い、1985年には工事が完了した。
1992年から1996年にかけて1,2,5および6号機において、ガスタービン設備を追加し排気再燃型コンバインドサイクル化工事を行い、出力を増強(リパワリング)総出力396万6千kWとなり、全国有数の大容量火力発電所となった。なお、ガスタービン設備停止時も既存の汽力設備の単独運転が可能である。

資料3)川崎火力発電所(かわさきかりょくはつでんしょ)は神奈川県川崎市川崎区千鳥町5-1にある東京電力の火力発電所。

1961年に1号機が営業運転を開始。その後順次増設され、1968年に6号機の営業運転開始をもって総出力105万kW、川崎市内など神奈川県内及び東京方面への電力を供給する火力発電所として稼動する。
その後設備の老朽化などにより、2006年旧発電設備を廃止、同敷地内へ新たにコンバインドサイクル方式の発電機を建設[1]、2007年6月15日に1号系列(1軸、50万kW)が稼動を開始、2009年2月5日には1号系列全軸が稼動を開始[2]した。

2008年12月には、商用として稼動している天然ガス焚コンバインドサイクル火力発電所としては世界最高の熱効率である59%を達成したことが高く評価され、米国の業界紙「Power Engineering Magazine」が選定する「08年最優秀ガス火力発電プラント」(The 2008 winner for best gas-fired project)を受賞した。
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by masashirou | 2011-07-11 10:47  

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