日本の再生可能エネルギーの現状
その陰で再生可能エネルギー開発は犠牲となり、再生可能エネルギー分野では見事に出遅れてしまった。
しかし、日本人はこの遅れをすぐ取り戻せると思う。ただし、政府が明確な脱原発の旗を降ろさない限り、不可能である。エネルギー政策は国家意志によりどのようにも変化する。税法や援助交付金や刺激策次第で日本企業が柔軟に対応できる。
2008年度の資料では、風力も太陽熱も地熱も統べtが0.3%〜0.2%の役割しか果たしていない。注目は小水力発電である。なんとその7倍の1.2%が実用化されている。小水力発電大国は富山県である。県別でいうと、第1位は九州の大分県が地熱が貢献して、民生部門の電力の30%以上がこの再生可能エネルギーでまかなえている。第2位が風力と地熱で秋田県で約2割、第3位が小水力発電の富山県で同じく2割ある。
参考資料;【再生可能エネルギー】日本の再生可能エネルギーの現状
世界中で、温暖化をもたらさず、エネルギー安全保障上も重要な再生可能エネルギー導入の動きが加速しています。日本の現状はどうなのでしょうか?
ここでは、太陽光発電、風力発電、地熱発電、小水力発電(大規模水力は含まない)、バイオマス発電(廃棄物発電を含む)の電力分野の再生可能エネルギーを見ていきます。これらのエネルギーは「自然エネルギー」と呼ばれることもありますが、ここでは再生可能エネルギーと表します。
まずは、日本国内の各再生可能エネルギーの発電量と、日本の全発電量※に占める割合です。ごらんになって、あなたは何を感じ、どのように考えますか?
2008年度の発電量と日本の全発電量に占める割合
再生可能エネルギー発電量(GWh)割合(%)
太陽光発電2,311 0.2%
風力発電3,248 0.3%
地熱発電2,765 0.2%
小水力発電17,236 1.5%
バイオマス発電11,545 1.0%
合計37,104 3.2%
上表の算定根拠は以下の通りですが、
大型水力発電所を加える自然エネルギーは9%になります。
太陽光発電:JPEA国内向け出荷量から累積の設備容量を推計し、設備利用率(12%)から推計
風力発電:NEDOのデータをJWPAがまとめた設備容量から、設備利用率(20%)による推計
地熱発電:火力原子力発電技術協会「地熱発電の現状と動向」2008年度より
小水力発電:(社)電力土木技術協会が公表している「水力発電所データベース」より最大出力1万kW以下の水路式でかつ流れ込み式あるいは調整池方式の発電所およびRPS対象設備から設備利用率(61%)を利用して推計
バイオマス発電:RPS対象設備よりバイオマス比率がおよそ60%以上のものの設備容量から設備利用率70%、バイオマス比率60%で推計。内訳は一般廃棄物発電 55%、産業廃棄物発電 40%、食品・畜産系バイオマス発電 1%、木質バイオマス発電 4%
※日本の全発電量:一般電気事業者、その他発電事業者および自家用発電を含む
(『EDMCエネルギー・経済統計要覧2010』より)
by masashirou | 2011-06-30 18:02