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老子から悩めるあなたへのメッセージ

最後に、皆様がいつか、人生において、様々な困難に遭遇された時、迷われ、苦しまれているあなたのそばに老子がそっと現れ、あなたを励まし、慰め、勇気を与えてくれると信じます。ここで8つの老子の知恵をお話しします。

1)「足るを知る、生きているだけで奇蹟である。健康であるだけでも有り難いことだ」

2)「無用の用、この世に無駄なものない。失敗したと思えることも、いつかその失敗が役に立つ時があると強く信じて、くよくよといつまでも失敗にとらわれない。前進しよう」

3)「水の思想。上善は水の如し、水のように常に低いところを求めて流れよう。自分を一番低い所に置き、謙虚に、他者に無償の恵みをあたえて生きよう。水のように自分の魂は再生する。死は生まれた故郷に戻る旅である。死を恐れず、死を求めず。人間に、そして、地球に生まれた、奇蹟とも言える一瞬の短い生を楽しもう」

4)「道の知恵、偉大な何かが自分の中に存在し、他者とは、深いところで繋がっている。情けは人の為ならず」
5)「谷の知恵、欠点こそ武器である、オンリーワンである自分に誇りを持ち、他人との比較はよそう」
6)「人間すべて塞翁が馬、禍福あざなえる縄のごとし。不幸は次の幸福の種になるにちがいない。不幸な状況にとらわれてくよくよしない」

7)「無為自然の知恵、困難な状況では、じたばたしない。運を天に任せていれば道は開ける。朝の来ない夜はない、どんな豪雨もいつかは止む。じーっと待っていればなんとかなる。全ての人生の設計者は自分である。必ず解決の道はある」

8)「天網恢々疎にして漏らさず。お天道様だけがすべてを見ている。自分を攻撃したり、自分を不幸に陥れた人を憎むのは止めよう。天が自分の代わりに罰を与えるに違いないことを信じよう。許すことは出来なくても、タダでいただいた心の畑は、いろんな種を育てることができるという。出来れば、恨みの種を育てないようにしよう。自分は天に恥じない人生を送ろう。いつも自分は試されている。それでも人を許せるか?それは試練である。そうだ、人を許そう。それは自分の為であるはずだ」

そして、庶民の古い知恵、いろは歌留多には、老子の哲学が語り継がれています。たとえば、老子的な日本人の知恵の言葉「負けるが勝ち」「塵もつもれば山となる」「勝って兜の緒を締めよ」「楽あれば苦あり」「急がば回れ」「論より証拠」「長いものにはまかれろ」「油断大敵」「損して得取れ」「破れ鍋に綴じ蓋」「笑う門には福が来る」「一寸の虫にも五分の魂」「花より団子」「老いては子に従え」「犬も歩けば棒に当たる」「縁の下の力持ち」など。日本の庶民はこうして老子の智慧を伝承してきたのです。


「有り難う」という言葉がすべての困難のとてつもなく高い壁を乗り越えるキーワードです。
一日10回以上、自然や自分や人に対しても口に出して言おう。
朝陽に感謝ありがとう。夕陽に感謝ありがとう。
今日無事に生きたことに感謝ありがとう。
朝、目が覚めたら感謝ありがとう。

偉大なサムシンググレート、根源の存在「道」に感謝ありがとう!

それらの言葉の中に、困難に立ち向かうヒントが有ると信じます。

最後に、素晴らしい老子的な英語の詩を見つけました。少し老子的に意訳をしてご紹介します。
アメリカのニューヨークのリハビリテーションの壁に描いてあった言葉です。

「私は、大きなことを成し遂げるために力を与えて欲しいと老子に願ったのに、謙遜を学ぶようにと弱さを授かった。私は、より偉大な事が出来るようにと老子に健康を願ったのに、より良きことが理解出来るようにと病弱を授かった。私は、幸福になろうと多くの富を老子に求めたのに、老子は私が賢明であるようにと貧困を授かった。私は、世の中の人々から多くの賞賛を得ようと、老子に成功を願った。しかし、得意にならないようにと多くの失敗を授かった。私は、人生を享楽しようと、あらゆる物財を求めたのに、あらゆるものを喜べるようにと「知足」の智慧を授かった。老子は私が求めたものをひとつとして授けてはくれなかった。しかし、人生が終わろうとしている今、老子は私の願いを全て聞き届けられたのだと思う。確かに、私が人生で手にしたものは、私が願ったものと全てが違っていた。
しかし、私が心の奥底で願ったものを全て老子は叶えてくださったのだ。
私はあらゆる人の中で最も豊かに祝福された人生を手にした」


足跡の奇跡
老子を信奉する男が今まさに、あの世に旅たとうとしていた。
男の魂は老衰した肉体を離れ、天空の光の中にいた。
天空から自分の歩んだ人生の道を眺めていた。
男が歩いた人生の道には、二つの足跡が残されていた。
男はもう一つの足跡が老子の足跡だと即座にわかった。
長い人生のほとんどが自分は老子と共に暮らしたのは間違いなかった。
男は自分の人生で、最も苦しく悩んだ時だけ私の足跡がひとつになっているのを見つけた。
男は老子に尋ねた。
「老子さま何故私が最も苦しんだ時私を一人にしたのですか?」
老子は男に慈愛に溢れた声で答えた。
「そのひとつの足跡は、お前の足跡では無い。私がお前を背負って歩いたのだ」
ひとつの足跡は老子の足跡だった。
男の顔に涙が溢れた。
男の魂はあの世に吸い込まれるように消えていった・・・・・。

素晴らしい出会いや困難や幸福に充ち満ちた人生の道を歩まれてください。老子があなたの人生の同行者としてあなたを支えてくれると思います。

by masashirou | 2011-06-29 10:20  

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