既存の温泉を発電に活用すれば原発8基分

温泉発電(温泉水温度差発電)
直接入浴に利用するには、高温すぎる温泉(例えば70~120℃)の熱を50℃程度の温度に下げる際、余剰の熱エネルギーを利用して発電する方式である[4][8]。熱交換には専らバイナリーサイクル式が採用される。
発電能力は小さいが、占有面積が比較的小規模ですみ、熱水の熱交換利用するだけなので、既存の温泉の源泉の湯温調節設備(温泉発電)として設置した場合は、源泉の枯渇問題や、有毒物による汚染問題、熱汚染問題とは無関係に発電可能な方式である。 地下に井戸を掘るなどの工事は不要であり確実性が高く、地熱発電ができない温泉地でも適応可能であるなどの利点がある。
日本ではイスラエルのオーマット社製のペンタンを利用した発電設備が八丁原発電所で採用されている。発電設備1基あたりの能力は2000kW(BWR-4型原発のおよそ400分の1の定格で一般家庭に換算して数百世帯から数千世帯分の需要を賄う)で、設置スペースは幅16メートル、奥行き24メートルとコンビニエンスストア程度の敷地内に発電設備が設置されている。朝日新聞の報道によれば、日本国内にはバイナリー発電に適した地域が多く、全国に普及すれば原子力発電所8基に相当する電力を恒久的に賄うことが可能であるとの経済産業省の見解がある[9]。

資源推計 原発8基分

 昨年6月、経済産業省が有識者を集めて組織した「地熱に関する研究会」が、バイナリー発電に有望な53~120度の地熱資源が合計833万キロワット分あるとの推計を発表した。現在稼働している地熱発電設備の合計53万キロワットの約16倍、中型の原発約8基分にあたる。通常の地熱発電の有望資源と合わせると1258万キロワットにのぼる。

 調査に参加した産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の村岡洋文・地熱資源研究グループ長は「バイナリーは環境への負荷が小さく、開発余地が大きい。国民の理解と政府の支援さえあれば、地熱発電を飛躍的に拡大させるカギになる」と話す。
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by masashirou | 2011-06-17 14:04  

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