タオの詩

宇宙が生まれはじめた頃
一つの道があった
それは深い闇の世界に繋がる道
何もないと思われた無の世界

しかし、無の世界の深い淵から一筋の光が生まれた
そこから、光と闇の二つの相対する世界が生まれた
そして、
名前が生まれた
名前は次々と付けられ
自分とほかの世界が区別されるようになった
動物という名が付けられた時
ほかのものから切り取られた可哀相な「動物」が生まれた
人間と名付けられた時
人間はほかの動物から切り離された
最初は区別された悲しみを人間は記憶していた
長い時間が過ぎた頃、人間はみんな一緒だった頃のことを
思い出すことを忘れてしまった
「人間はほかの動物と違う」
人間は自分の名前をつけた
「自分は他人と違う」と考えることが知性だと
人間たちは考えるようになった
そうして世界は瞬く間に
多くの名前を持つものたちで溢れる
対立と競争が支配する世界に変わっていった
本当は一つなのに……

区別されたものたちは
互いに争うことを好むようになった
孤立の悲しみと憎しみと復讐の心で世界が満たされるようになった

区別された世界が本当の世界ではないと
一つの世界が本当の世界だと
東洋の少女を深く愛したジョン・レノンが歌った
知性を持った人間たちは彼を理解できなくて殺してしまった
「夢追い人」だといって軽蔑した
本当は区別された世界が「バーチャル・リアリティー」
本当の「リアリティー」は、一つの世界
人間たちは逆のことを信じて生きるようになった

道に気づく人間たち
無の世界にさまざまな有を感じる人間たち
「有難う」と心から自分以外のすべての存在に告げる人間たち
そんな人間たちが
地球のあらゆるところで
動き出す

地球は今、覚醒の時を迎え
星が動き
「獅子の争い」の時代が終わろうとしている
水甕を持った人間たちが
区別され、差別され、憎しみに溢れる乾いた大地に
それぞれの「水」を持ちより
緑溢れる世界を創造するために
動き出した……
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by masashirou | 2010-05-16 17:29  

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